浦和記念
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浦和記念
第38回浦和記念
(優勝馬マイネルバサラ、2017年11月23日)
開催国 日本
主催者埼玉県浦和競馬組合
競馬場浦和競馬場
創設1980年11月5日
2022年の情報
距離ダート2000m
格付けJpnII / 国際LR
賞金1着賞金4000万円

出走条件サラブレッド系3歳以上(指定交流)オープン
出走条件も参照
負担重量別定(本文に記載
出典[1]
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浦和記念(うらわきねん)は、埼玉県浦和競馬組合浦和競馬場ダート2000mで施行する地方競馬重賞競走ダートグレード競走JpnII)である。農林水産省が賞を提供しているため、正式名称は農林水産大臣賞典 浦和記念と表記される。

副賞は、農林水産大臣賞、埼玉県浦和競馬組合管理者賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、東京中日スポーツ賞、また生産牧場賞がある(2022年)[2]
概要

1980年にサラブレッド系4歳(現表記3歳)以上によるハンデ戦の重賞として創設された[3]。それ以前は、浦和記念の名は浦和競馬場の各開催ごとの呼び物競走として用いられていた。創設時から現在まで浦和競馬場のダート2000mで施行されている。1995年には南関東グレード制施行にともない、南関東G2に格付けされる。1996年より中央競馬および他地区所属馬も出走できる交流競走となり、1997年からはダート競走格付け委員会によりGII(南関東グレードではG1に格上げ。その後賞金の減額により2002年より再度G2に格下げ)に格付けされていた。

レースの開催時期は基本的に11月から12月にかけてで、南関東4場相互の開催日程によっても多少前後する。同じ時期にJRAではチャンピオンズカップ(旧・ジャパンカップダート)が行われることもあり、JRAからは第一線級の出走馬が揃うことが少ない。一時期は年末の東京大賞典に出走できない馬の残念レースの様相を呈したこともあるが、現在は地方所属馬が上位2着内に入った場合、東京大賞典への優先出走権を与えることになっており、東京大賞典を占う前哨戦の位置づけとなっている。2001年には水沢所属のトーホウエンペラーがここで2着となった後、東京大賞典を制した。

中央交流競走となった後の勝馬にはホクトベガキョウトシチータイキシャーロックインテリパワーマキバスナイパーヴァーミリアンスマートファルコンといったGI馬が名を連ねている。
条件・賞金等(2022年)
出走条件[1]
サラブレッド系3歳以上

中央競馬所属馬の出走枠は5頭。

本年の埼玉新聞栄冠賞の優勝馬とJBCクラシックで上位5着までに入った馬のうちの南関東所属最先着馬に優先出走権がある。

負担重量[1]
別定。基本重量は、3歳54kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減(南半球産3歳2kg減)で本年11月11日以前のGI(JpnI)優勝馬は2kg、GII(JpnII)優勝馬は1kgの負担増となる(2歳時の成績を除く)
賞金等
賞金額は1着4000万円、2着1400万円、3着800万円、4着400万円、5着200万円[2]。ダートグレード競走褒賞金として5着までに入った地方所属最先着馬の馬主には100万円、同馬の調教師には40万円がそれぞれ支給される[1]
優先出走権付与
上位2着までに入った地方競馬所属馬には、東京大賞典の優先出走権が付与される。
過去の賞金額
中央競馬地方競馬全国指定交流競走に指定された1996年以降

回数総額賞金
(万円)1着賞金
(万円)2着賞金
(万円)3着賞金
(万円)4着賞金
(万円)5着賞金
(万円)
第17回(1996年)595035001225700350175
第18回(1997年)765045001575900450225
第19回(1998年)
第20回(1999年)
第21回(2000年)
第22回(2001年)
第23回(2002年)680040001400800400200
第24回(2003年)
第25回(2004年)
第26回(2005年)
第27回(2006年)595035001225700350175
第28回(2007年)
第29回(2008年)680040001400800400200
第30回(2009年)
第31回(2010年)
第32回(2011年)
第33回(2012年)
第34回(2013年)595035001225700350175
第35回(2014年)
第36回(2015年)
第37回(2016年)
第38回(2017年)
第39回(2018年)
第40回(2019年)
第41回(2020年)
第42回(2021年)
第43回(2022年)680040001400800400200

歴史

1980年 - 南関東公営競馬の重賞競走浦和記念として創設。浦和競馬場ダート2000メートルで施行。

1995年 - 南関東グレードG2に格付け。

1996年 - 中央・地方全国指定交流競走に指定。

1997年 - ダート格付け委員会により、統一GIIに格付け。南関東グレードではG1に格上げされる。

2001年 - 埼玉県の愛称である彩の国を冠し、競走名を彩の国浦和記念に変更。

2002年 - 南関東グレードを再びG2に格下げ。

2004年 - 負担重量を定量からグレード別定に変更。

2006年

タカラアジュディの負担重量を、競馬番組に従えば57kgが適正であるのを56kgと発表してしまい、後日訂正されるというミスが発生した。これは2004年の名古屋優駿(当時統一GII)を優勝しているのを見落としたことによるものである。

山本茜騎手騎乗のキングスゾーンが2着に入り、ダートグレード競走初の女性騎手による連対を果たした。


2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により統一グレード表記をJpnIIに変更。なお、南関東グレードは併記しないことになった。

2009年 - 競走名を浦和記念に戻す。

2019年 - フルゲートが12頭に拡大。

歴代優勝馬

全て浦和競馬場ダート2000mで施行。

Rは、コースレコードを示す。

回年月日優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
1
1980年11月05日ゴールドスペンサー牡4浦和2:06.9本間光雄中村秀夫(有)サニー商事
21981年11月10日ヨシカツアサヒ牡4大井2:07.4武井秀治三坂博(有)ヨシツカ商事
31982年11月17日ダーリンググラス牡4浦和R2:05.4本間光雄中澤文男菅谷百合子
41983年11月03日ボールドマツクス牡3川崎2:07.2山崎尋美秋山重美鈴木三郎
51984年11月06日タガワリユウオー牡6大井2:08.5高橋三郎大山二三夫田川金作
61985年11月27日ガルダン牡4大井2:05.3的場文男三坂盛雄田中治子
71986年11月19日アイランドハンター牡3船橋2:07.2木村騎一安藤栄作嶋村二三男
81987年12月02日トミヒサダンサー牡4船橋2:07.1松代眞小檜山悦雄渡辺巌
91988年12月07日トミヒサダンサー牡5船橋2:07.2
同着)松代眞小檜山悦雄渡辺巌
ダイタクジーニアス牝4川崎佐々木竹見鳥飼春弥中村雅一
101989年12月20日デツトフル牡5大井2:08.4小林真治荒井勝弘斉藤美智子


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