*浜北駅
駅舎(2017年9月)
はまきた
HAMAKITA
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浜北駅(はまきたえき)は、静岡県浜松市浜名区沼にある遠州鉄道鉄道線の駅。駅番号はET13。 1924年(大正13年)7月1日から1937年(昭和12年)10月6日まで、浜北駅と同じ地点に西遠鉄道(西遠軌道)の貴布禰駅が所在しており、現在の天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線(日本国有鉄道二俣線)宮口駅の南側にあった西遠鉄道宮口駅までの4.8 kmを結んでいた。国鉄二俣線の開業が決まったことにより廃止となった。 開業当時の地名は浜名郡北浜村大字沼だったため仮駅名は沼駅(ぬまえき)だったが、沼よりも大きな集落だった隣の貴布祢への最寄り駅として貴布禰駅(きぶねえき)と命名された。その後、北浜村が1956年に浜北町に町制施行し、さらに1963年に浜北市に市制施行したため、駅名も1977年に現在の浜北駅(はまきたえき)に変更された。 「貴布祢」は1875年に当時の木船村と木船新田村が合併したときに誕生した地名で、この時に「木船」を「貴布祢」に改めて貴布祢村としている。その後誕生した「浜北」は、「浜名郡の北部に位置する町」が由来となっている。 島式ホーム1面2線の地上駅。直営駅である。昼夜問わず列車交換が行われる。かつて側線が1本設置されていたが、バリアフリー化工事のため取り壊された。発車標はLCD式とLED式が設置されている。 一番東側に存在した線路(側線)とホームは1979年4月30日まで1往復設定されていた新浜松 - 浜北間の区間列車用のホームの名残だった。区間運転廃止後は留置のために稀に使用されるのみで、旅客扱いは行われなかった。但し、「浜北夏祭り」等のイベント開催時に新浜松 - 浜北間の臨時列車を運転した際に使用した実績がある。近年は廃車となった車両を遠州西ヶ崎駅で解体する際に、解体場所確保の為に移動する機関車と貨車の疎開留置に使用されることもあった。前述通りバリアフリー化に伴うホーム改良工事のため、取り壊された。 駐輪場(収容320台)は駅の西側に存在する。 かつての駅舎は2階建てでテナントが数店舗入っており、遠鉄の駅としては最大規模の駅ビルだったが老朽化により取り壊され、現在の駅は待合室を含め駅舎のみとなっている。旧駅ビルのテナントの一部は駅前の再開発ビル「なゆた・浜北」に移転して営業を継続している。2015年4月1日には待合室に遠鉄トラベル浜北駅店がオープンしたが2020年1月30日に閉店済、店舗機能は遠鉄ストアきらりタウン店に移転。跡地には2021年1月に焼き芋店が入居した。 また、かつては駅の北西にあった日清紡績浜松工場(1997年閉鎖)への専用線が分岐しており、繭や綿花、生糸などの貨物輸送を行っていたが1973年に廃止された。現在、工場跡地には大型商業施設のプレ葉ウォーク浜北が建っている。
歴史
駅名の由来
年表
1909年(明治42年)12月6日:貴布禰駅として開業。
1923年(大正12年)4月1日:遠州貴布禰駅に改称。
1924年(大正13年)7月1日:西遠軌道貴布禰駅が同じ地点に開業。
1926年(大正15年)2月9日:日清紡績浜松工場専用線開通(貴布禰 - 日清紡間)。
1937年(昭和12年)10月6日:西遠鉄道線廃止。
1973年(昭和48年)10月1日:貨物営業廃止。
1977年(昭和52年)
8月1日 浜北駅に改称。
8月14日 貨物側線・貨物ホーム・上屋など駅構内遊休地に駅舎併設の浜北駅ビル(2階建て・鉄骨モルタル・テナント23店)オープン。
1979年(昭和54年):5月1日 新浜松駅 - 浜北駅間の区間列車(1往復)廃止。
2003年(平成15年):12月25日 浜北駅ビル改築[1]。
2005年(平成17年):ホーム改築。
2015年(平成27年)4月1日:遠鉄トラベル浜北駅店 オープン。
2018年(平成30年)2月11日:バリアフリー化ホーム供用開始[2]。
駅構造
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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