浚渫
[Wikipedia|▼Menu]
浚渫 ポンプ式浚渫船(利根川

浚渫(しゅんせつ、dredging)は、港湾河川運河などの底面を浚(さら)って土砂などを取り去る土木工事のことである。浚渫作業用の船舶浚渫船(しゅんせつせん)という。
概要

河川部においては、
水源からの堆積土砂のため川底が浅くなり、河川の流量が確保できなくなることから、治水のために行われることが多い。

河川舟運(内陸水運)において、船舶の航路を確保するために、河川、運河で行われることが多い。内陸水運が盛んでは無くなったあとも、港湾のある河口付近で行われることが多い。

浚渫された土砂は、廃棄物扱いされるため、安易な投棄は認められないので、水底土砂判定基準による確認が必要である(海洋投棄は、1996年発効のロンドン条約にて制限を受ける)一方、川砂はコンクリート骨材や埋戻材などに重宝されることから、近隣の建設現場などで再使用リサイクルされる状況にある。

一方、工業用地などを確保するための埋立のために、土砂を確保するためにも浚渫が行われることがある[1]

ダムにおいて、沈殿物を取り去り、貯水量を確保するためにも行われる。

汚泥底質汚染を除去するためにも行われる。完全な除去が行われない場合、逆に底質からの栄養塩溶出を助長するという研究結果もある。

浚渫窪地は貧酸素水塊の発生源となることがある。

海外においては、鉱山における露天掘りの一種として、浚渫船が用いられる事がある。マレーシア等では、浚渫船を用いて河川において砂錫の採掘が大規模に行われていた。この他、砂金などの採掘にも用いられていた。

出典^ 室田恭宏「 ⇒浚渫の話(1)」(PDF)『DOBOKU技士会東京』第41号、東京土木施工管理技士会、2008年8月。 ⇒http://www.to-gisi.com/magazine/41/doc06.pdf。2011年1月9日閲覧。 

関連項目

日本埋立浚渫協会

ヘドロ

底質

掻い掘り

浚渫船

海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律

代書 - 落語の演目。大阪では浚渫業者を「河太郎(がたろ)」(=河童)と呼んでいたことが分かる。

金の浚渫(英語版)

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、浚渫に関連するカテゴリがあります。


一般社団法人 水底質浄化技術協会(底浄協)

株式会社SKK

海域における深掘り跡等の埋め戻しに関する考え方(案) (PDF, 90 KiB) (環境省、2006年3月)

関門海峡を浚渫する国土交通省九州地方整備局の海翔丸 - YouTube朝日新聞社提供、2019年12月6日公開)

典拠管理
国立図書館

日本

その他

マイクロソフト・アカデミック

公文書館(アメリカ)

.mw-parser-output .asbox{position:relative;overflow:hidden}.mw-parser-output .asbox table{background:transparent}.mw-parser-output .asbox p{margin:0}.mw-parser-output .asbox p+p{margin-top:0.25em}.mw-parser-output .asbox{font-size:90%}.mw-parser-output .asbox-note{font-size:90%}.mw-parser-output .asbox .navbar{position:absolute;top:-0.75em;right:1em;display:none}

この項目は、建築土木に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めていますプロジェクト:建築Portal:建築)。


更新日時:2021年9月4日(土)15:55
取得日時:2022/12/03 16:13


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:7485 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef