流行性耳下腺炎ワクチンワクチン概要
病気流行性耳下腺炎
種別弱毒ワクチン
臨床データ
MedlinePlus ⇒a601176
識別
CAS番号
ATCコードJ07BE01
流行性耳下腺炎ワクチン(りゅうこうせいじかせんえんわくちん、おたふくかぜワクチン、ムンプスワクチン、Mumps vaccine)とは、流行性耳下腺炎の予防に使われるワクチンである[1]。 流行性耳下腺炎ワクチンは、大体の人口に投与すると人口全体への感染が減少する[1]。90%の人口にワクチン投与した場合、およそ85%の人口に効果がみられる[2]。 長期効果には、2度の投与が必要であり[1]、1度目は生後12ヶ月から18ヶ月の間がよいとされ[1]、2度目は2歳から6歳の間が一般的である[1]。 免疫がない(予防接種をしていない)人がムンプスウイルス(流行性耳下腺炎の原因となるウイルス)と接触した後からでもワクチンは効果的である[3]。 流行性耳下腺炎ワクチンは、とても安全で副作用は軽度である[1][3]。軽度の副作用は穿刺(せんし)による痛みや腫れと微熱である[1]。 重度の副作用は極稀である[1]。 ワクチンによる神経組織への副作用の証明は明らかではない[3] 。妊娠中の人や免疫抑制中の人はワクチン投与するべきではない[1]。妊娠中に母親がワクチンを投与した場合の子供の免疫効果はみられないが、免疫効果率についての記録資料はない[1][3]。このワクチンは鶏の細胞内で造られたワクチンだが卵アレルギーの人にも安全に投与できる[3]。 ほとんどの先進国と多くの発展途上国では、麻疹と風疹を合わせた新三種混合ワクチン(MMRワクチン)が予防接種に使われている[1]。さらに新三種混合ワクチンに水疱瘡ワクチンを加えた四種混合ワクチン(MMRV
概要
初期の流行性耳下腺炎ワクチンは、1948年に認可されたが効果がみられたのは短期間であった[3]。1960年代には改良されたワクチンが販売されるようになった。初期のワクチンは不活化ワクチンであり、その次に改良されたのが生ワクチンである[1]。流行性耳下腺炎ワクチンはWHO必須医薬品モデル・リストに記載されており、基礎的な医療制度で重要視されている医薬品である[4]。 2007年までに多種のワクチンが使われている[1]。2014年の新三種混合ワクチンの世界価格は1投与につき$0.24米ドルである[5]。 任意接種の生ワクチンである。定期接種になる見込み[6]。
接種スケジュール