『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』(はやりがみ けいしちょうかいいじけんファイル)は都市伝説を題材にした日本のコンピューターゲームのシリーズ。開発・販売元は日本一ソフトウェア。タイトルの『流行り神』とは、同名のシナリオ中で説明があるとおり「一過性の流行で崇拝される神仏、偶像」を意味する。
ラインナップは以下の通り。 主人公は警視庁の刑事として、「コックリさん」や「赤マント」「さとるくん」といった都市伝説を題材にした奇妙な事件を解決していく。ゲームは文章と絵が表示され、要所要所で現れる選択肢の中から適切と思われるものを推理し選択、事件の謎を解いていくというホラーテイストのテキストアドベンチャーゲームである。本作最大の特徴として、プレイヤーの選択によって"科学的"な捜査と、"オカルト"要素を許容した捜査の二種に分岐していくシナリオ方式があげられる。 プロデューサー・シナリオライターは新川宗平。キャラクターデザイン・イラストレーションは菅原健。BGMは酒井良。 各作品の第零話が体験版としてPlayStation Storeで配信されている(『1』『2』はPSP版)。 累計販売本数は、2010年3月31日の時点で12万900本[1]。 2023年7月27日には、シリーズ3作品をセットにし新規シナリオを追加したPlayStation 5 / PlayStation 4 / Nintendo Switch用パッケージソフト『流行り神1・2・3パック』が発売。ダウンロード版は各タイトルを個別に発売する[2]。 流行り神 警視庁怪異事件ファイルジャンルホラーアドベンチャー 新川宗平(第零話・第一話・最終話・退魔編) BGMのタイトルは全て漢字1文字で統一されている。 初回限定版にはドラマCD「怪異事件ファイル」が付属した(ゲーム本編との関連性はない)。 2005年7月14日発売。『流行り神』に改良を加えた廉価版。シナリオなど基本的なゲーム内容は同じだが、値段が安くなって再リリースされ、パッケージも変更されている。 ゲーム内容での改良点は以下の3箇所。 「データコンバート」機能があり、通常版のセーブデータを読み込んで、『Revenge』で使用可能にすることができる。 おまけとして都市伝説を題材にしたドラマCD「呪われた都市伝説」が付属している。 2005年12月15日発売。『Revenge』にさらなる改良を加え、PlayStation Portable (PSP) に移植したバージョン。 2007年7月5日にはザ・ベストプライスとして廉価版が発売された(内容は同じ)。 シナリオなど基本的なゲーム内容は同じだが、PS2版には無かった新規のイベントグラフィックが30枚追加されている。さらにL、Rボタンに機能を割り振ることができるショートカットキー機能が追加され、操作系も改良されている。また、6話分のオーディオドラマが追加されている。無線LANのアドホック機能を使い体験版を他のPSPに送信できるゲームシェアリング機能にも対応している。 続編である『流行り神2』の予告ムービーも収録されている。 2007年7月1日より配信開始された。対応端末はFOMA904i,903iシリーズ、softbank81*,91*シリーズで、順次対応予定としている。詳細端末はサイト参照。日本一ソフトウェアが運営する携帯電話サイト「日本一GAMES」内で配信されている。 内容はオリジナルのPS2,PSP版のものとほぼ同じ。体験版(第0話・チェーンメール)は無料でダウンロード可能となっている。
流行り神 警視庁怪異事件ファイル
流行り神2 警視庁怪異事件ファイル
流行り神3 警視庁怪異事件ファイル
概要
システム
カリッジ・ポイント
プレイヤーには、シナリオごとに決まった数量のカリッジ・ポイント (Courage Point) 、即ち「勇気」が与えられる。ゲーム中では選択肢に赤い六角形が表示された「勇気を必要とする行動」が現れる場面があり、これを選択するとポイントを1つ消費する。そのシナリオでポイントを使い切ってしまうと、ポイントが必要な選択肢は選べなくなってしまう。その為どこでカリッジ・ポイントを使うかを考えながらゲームを進めなければならない。
セルフ・クエスチョン
ゲーム中の要所要所で今までの状況を整理する「セルフ・クエスチョン(自問自答)」があり、ここでの推理がシナリオの方向性や、終了時の評価(ランク)に影響する。特に事実と矛盾するような選択を選ぶと評価が下がってしまう他、導き出した結論によってゲームオーバーに直行する場合も多々ある。セルフ・クエスチョン中の画面上部に出るギミックはシリーズ毎に違っており、1作目では円から出る波紋、2作目ではアナログの脳波計、3作目ではデジタルの脳波計となっている。不正解の選択肢を選ぶと1作目では波紋の色が変わり、2作目と3作目では波形が大きく乱れることで視覚的に認識することができる。
推理ロジック
人物相関図にゲーム中で得たキーワードを当てはめ、事件の全景を作る場面。エピソードの佳境か、任意のタイミングで表示され、ここでのキーワードの選択が評価に大きく影響する。特定の選択肢を経過しないと得られないキーワードの存在や、一つのキーワードが複数の枠に当てはまる場合がある為、総当りだけでは解けないようになっている。評価は大きく分けて「可」か「否」であり、評価が悪いと真実に到達できなかったり、次のシナリオに進めないことがある。3作目の番外編では推理ロジックに入る前に、各話主人公の事件解決に対する意気込みが語られる。
データベース
ゲーム中にて都市伝説の題目やオカルト知識を要する単語、また警察機関の専門用語などが現れた際に、補足説明が登録される辞書。各作品それぞれに200種の単語が用意されており、どのシリーズも200個目の単語は「F.O.A.F」("Friend of a Friend"「友達の友達」)である。都市伝説の伝播経路を表す単語であり、作中のエピソード開始時でも頻繁に語られ、当作品に於ける象徴的な単語として扱われている。
流行り神 警視庁怪異事件ファイル
対応機種PlayStation 2
PlayStation Portable
iアプリ
S!アプリ
ニンテンドーDS
開発元日本一ソフトウェア (PS2)
オーツー (PSP)
発売元日本一ソフトウェア
プロデューサー新川宗平
ディレクター泉達也
シナリオ
瀧本正至、安本亨、松川しゅうさく、林直孝、久川行美(第二話、データベース)
小林正和(霧崎編・人見編・ゆうか編)新川宗平(シナリオ監修)
人数1人
メディアCD-ROM
UMD
DSカード
発売日2004年8月5日
2005年7月14日 (Revenge)
2005年12月15日 (PSP)
2007年7月5日 (PSP best)
2007年7月1日 (MOBILE)
2009年6月11日 (DS)
対象年齢CERO:C(15才以上対象)
その他ゲームシェアリング対応 (PSP)
テンプレートを表示
エンディングテーマ「Phantom」
作詞 - 平田純子、作曲・編曲 - 酒井良、歌 - 村田あゆみゲーム内では第零話に登場する川原ミユキの新曲という設定になっている。
ドラマCDキャスト
鈴木勝美
佐久間紅美
山田美穂
下和田裕貴
石塚さより
落合祐里香
井上悟
中村繪里子
流行り神Revenge 警視庁怪異事件ファイル
スキップの高速化
未読の文章でもスキップできるように
一度選んだ選択肢にチェックがつくように変更
ドラマCDキャスト
若林直美
中村繪里子
又吉愛
山田美穂
ならはしみき
笹本優子
岡崎雅紘
井上悟
流行り神PORTABLE 警視庁怪異事件ファイル
オーディオドラマ
第一夜 笑顔の男
第二夜 残念ながら
第三夜 償いメール
第四夜 同窓会
第五夜 死因
第六夜 肉
オーディオドラマキャスト
岡崎雅紘
佐久間紅美
若林直美
流行り神 MOBILE 警視庁怪異事件ファイル
Size:67 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef