津川 辰房(つがわ たつふさ、生没年不詳)は、江戸時代初期の熊本藩主家細川氏家臣。諱は辰房。通称は次郎左衛門。石高550石。子に津川辰之
(たつゆき)、津川辰則(たつのり)[1]。寛永21年10月(1644年)改めの「真源院様御代 御侍名附」の組外衆に「五百五拾石 津川次郎左衛門」とある。ちなみに席次は家臣団38番目で尾池伝右衛門の4つ下に位置し、西山八郎兵衛と松野采女の間に位置する。また、慶安元年(1648年)の侍免撫帳(熊本県立図書館所蔵)より石高550石中、148石は山本に、401石5斗は玉名にあったことが分かる。
永青文庫所蔵の寛文4年(1664年)の細川綱利代の侍帳(永青文庫所蔵)より3番組[2]の有吉内膳組に所属し、組内では三十挺や添頭、番頭より上の扱いであった。 主家(細川家)と同族の清和源氏で、かつて室町幕府管領を輩出した斯波氏武衛家最後の当主・斯波義銀(津川義近)の曾孫にあたる。義近の次男・近利が祖父、その子近光
系譜・子孫
脚注[脚注の使い方]^ 後に甥・辰貞(辰之の子)の嗣子となり、辰氏(たつうじ)と改名した。
^ ちなみに一番組は『長岡監物組』、2番組は『長岡帯刀組』。
参考文献
「武衛系図」(続群書類従 巻百十三 系図部集8)
松本寿三郎「肥後細川家侍帳 一」(細川藩政史研究会・1977年)