洗濯表示(せんたくひょうじ、 care labelあるいはcare tag)は「繊維製品の取扱いに関する表示記号」のことである[1]。
洗濯時の取扱方法を示すために繊維製品には規格化された絵表示(ピクトグラム)が用いられる。絵表示は各国で異なるものが使用されていたが国際規格(ISO 3758等)への統一が進んでいる。 繊維製品等に表示されるケアレベル(取扱い絵表示)は各国で異なるものが使用されていたが、貿易上の障害となるため、1995年に世界貿易機関はWTO/TBT協定を発効させ国際整合化を進めることになった[2]。 表示記号は、5種類の基本記号(洗濯処理記号、漂白処理記号、乾燥処理記号、アイロン仕上げ処理記号、商業クリーニング処理記号)とこれに組み合わせる付加記号からなる[1]。
国際標準化
国際規格(ISO 3758等)
記号の構成
洗濯処理記号(基本記号)
漂白処理記号(基本記号)
乾燥処理記号(基本記号)
アイロン仕上げ処理記号(基本記号)
商業クリーニング処理記号(基本記号)
洗濯処理記号
液温は、30°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
液温は、30°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
液温は、30°Cを限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる。
液温は、40°Cを限度とし、手洗いによる洗濯処理ができる。
洗濯処理はできない。
漂白処理記号
塩素系及び酸素系漂白剤による漂白処理ができる。
酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白処理はできない。
漂白処理はできない。
乾燥処理記号
タンブル乾燥記号
洗濯処理後のタンブル乾燥処理ができる。高温乾燥:排気温度の上限は最高80°C
洗濯処理後のタンブル乾燥処理ができる。低温乾燥:排気温度の上限は最高60°C
洗濯処理後のタンブル乾燥処理はできない。
自然乾燥記号
つり干し乾燥がよい。
日陰でのつり干し乾燥がよい。
ぬれつり干し乾燥がよい。
日陰でのぬれつり干し乾燥がよい。
平干し乾燥がよい。
日陰での平干し乾燥がよい。
ぬれ平干し乾燥がよい。
日陰でのぬれ平干し乾燥がよい。
アイロン仕上げ処理記号
底面温度200°Cを限度としてアイロン仕上げ処理ができる。
底面温度150°Cを限度としてアイロン仕上げ処理ができる。
底面温度110°Cを限度としてスチームなしでアイロン仕上げ処理ができる。
アイロン仕上げ処理はできない。
商業クリーニング処理記号
ドライクリーニング処理記号
パークロロエチレン及び石油系溶剤(蒸留温度150°C?210°C、引火点38°C?)でのドライクリーニング処理ができる。通常の処理。
パークロロエチレン及び石油系溶剤(蒸留温度150°C?210°C、引火点38°C?)でのドライクリーニング処理ができる。弱い処理。
石油系溶剤(蒸留温度150°C?210°C、引火点38°C?)でのドライクリーニング処理ができる。