洋式トイレ
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「トイレット」はこの項目へ転送されています。映画については「トイレット (映画)」をご覧ください。

便所(べんじょ、: toilet トイレット、lavatory)とは、排泄をする場所[1]。トイレットを短縮して「トイレ」、英語のlavatory[2]同様の「お手洗い」、「water closet ウォーター・クローゼット」を略して「WC」など様々な呼び方がある

以下、諸文献でも「○○式トイレ」と表記していることのほうが多いので、元が「トイレ」と表記している場合は、この記事でも「トイレ」という表現も用いる。目次

1 概説

2 設備の要素

3 処理の方式

3.1 汚水処理技術

3.2 乾式の処理方式

3.3 湿式の処理方式(水洗式便所)


4 便所の様式

4.1 便器の形式

4.2 肛門の洗浄


5 世界の便所

5.1 中国

5.2 トルコ

5.3 ヨーロッパ

5.4 アメリカ合衆国

5.5 インド

5.6 日本

5.7 アフリカの途上国


6 特殊な便所

6.1 高山の便所

6.2 飛行機の便所

6.3 列車の便所

6.4 バスの便所

6.5 船舶の便所

6.6 宇宙の便所

6.7 携帯便所


7 清掃方法

7.1 用具類

7.2 注意事項


8 名称

8.1 便所と関連する生物名


9 記号

9.1 ピクトグラム


10 便器製造業

11 災害用便所

12 脚注

12.1 注釈

12.2 出典


13 関連項目

14 外部リンク

概説 札幌駅に隣接するJRタワーの展望式男子便所の小便器。

トイレは基礎的な衛生施設である[3]。世界的には各文化ごとにさまざまな形態・構造の便所がある。諸民族間の差ももちろんあるが、同民族内の時代差もあり、かなり多様である[4]。他方、世界的にみると近代的な衛生設備が導入されていない地域では、トイレがなかったり、地上に便器のみが設置されたハンギングラトリン(Hanging latrine)などの形式も残っている[5]国際連合児童基金(UNICEF)や世界保健機関(WHO)の2008年の資料「Progress on drinking-water and sanitation : special focus on sanitation 2008」から作成されたデータによると、トイレなど基礎的な衛生施設を継続的に利用できていない人々は開発途上国で47%、全世界で38%にものぼる[3]

通常、近現代の便所では便器が設置され、トイレが水洗の場合は給排水設備も必要となる[6]。便器は浴槽などと同じく衛生的環境を構成するための設備であり衛生器具設備に分類される[6]。また、水洗トイレへ洗浄水を供給する設備は給水設備に分類され、使用後の汚水を排水する設備は排水設備に分類される[6]

便器には大便器と小便器がある。大便器の形式には便座に腰かけて用いる洋風大便器(こしかけ式大便器)としゃがんで用いる和風大便器(しゃがみ式大便器)がある[7]。また、小便器の形式には、壁面に取り付ける壁掛け小便器、床面に据え付けるストール小便器、その中間の壁掛けストール小便器、筒形小便器などがある[8]。小便専用の便器を「小便器」と言い、通常は男性用であるが、ごくごく稀に女性用も存在する[注釈 1][9]

現代のトイレでは壁にはトイレットペーパーを掛けるペーパーホルダーのほか、タオル掛け、手摺などが設置されることもある。


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