この項目では、作品全般について説明しています。渥美清主演回の詳細については「渥美清の泣いてたまるか」をご覧ください。
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『泣いてたまるか』(ないてたまるか)は、TBS系列で1966年から1968年まで放映された、1話完結形式の連続テレビドラマ。渥美清、青島幸男、中村嘉津雄が主演を務め、1986年には西田敏行主演によるリメイク版が放送された。また、テレビ放映の好評により、コント55号の坂上二郎を主人公として1971年に映画化された。 この作品は、渥美清主演で毎回違う役柄をやるというコンセプトではじまった。監督、脚本も毎回異なっておりバラエティに溢れていたが、渥美単独では大変だということで、1966年10月の2クール目の第14回から青島幸男と隔週交代で出演することになる。都会的な青島の加入により、番組はバリエーションも広がり人気を集めた。青島の降板後は再び渥美の単独主演になったが、職業としては先生にほぼ統一されてしまい、当初の設定とは異なったものとなった。 1967年10月から再び中村嘉津雄との交互の出演体制になり、当初の設定である毎回違った役柄、職業という基本路線に戻った。渥美と中村の出演回は国際放映とTBSの制作で、青島版は松竹テレビ室とTBSの制作となっている。全80話のドラマの脚本家には50名、監督にはテレビ局の演出家の他、邦画各社からの著名な映画監督含め40名近くがこの制作に加わっている。 後に有名になった俳優や女優が脇役として、そして映画監督と脚本家、作家が多数手がけていることが大きな功績であり、渥美清と山田洋次の関係が生まれ、『男はつらいよ』シリーズに繋がった。渥美主演の1クール分(第1話から13話)と渥美主演の3クール分先生編(第41話から54話)は、野球のナイター中継があったため毎週放映されていない。 オリジナル版では東急田園都市線青葉台駅周辺をロケに使用しており、再開発が緒に就いたばかりの青葉台の貴重な映像を見ることができる。 オリジナル版放映後の1971年には坂上二郎の主演による『泣いてたまるか』の映画化があり、1976年1月11日には渥美によるスペシャル版『泣いてたまるか 男は心だよ』が放送された。 2005年 - 2006年に渥美清主演版の全54話が『渥美清の泣いてたまるか』として解説書付DVDとして発売された。 2015年1月から、無料衛星放送では初めてTwellVにて毎週土曜13:45-15:45にハイビジョン・リマスター版で抜粋ではあるが放送が決定[1]。同年10月から2017年3月まで、地上波では初めて千葉テレビ放送にて毎週水曜20:00-21:00に同様のハイビジョン・リマスター版が放送された(船橋競馬の「ハートビートナイター」開催日はマルチチャンネルのため、リマスター版を標準画質にして放送)[2]。 1986年 - 1987年にはオリジナル版の毎回違った役柄、職業の設定そのままに、20年ぶりに西田敏行主演でリメイク版の『泣いてたまるか』12話が制作された。 西田主演リメイク版も解説書付DVDが発売されている。
概要
リメイク版
主人公
オリジナル版
渥美清(全54話主演)
青島幸男(全14話主演)
中村嘉津雄(全12話主演)
スペシャル版
渥美清(全1話主演)
リメイク版
西田敏行(全12話主演)
映画版
坂上二郎(1971年度作品)
泣いてたまるか
スタッフ(国際放映)
プロデューサー:岡本良介、高島幸夫、保泉章二、茨常則、海老原繁久、香取雍史
脚本:野村芳太郎、桜井康裕、山根優一郎、鈴木尚之、掛札昌裕