沼田場(ヌタ場、ぬた場[1]、ぬたば、英語: wallow[2][3]、ドイツ語: Suhle[注 1])とは、イノシシやシカなどの動物が、体表に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びるぬたうち(英語版)(ぬた打ち、英: Wallowing)を行う場所[要曖昧さ回避]のこと[4]。ノタ場とも呼ばれる[5]。 沼、湖や川の畔、休耕田[6]なども使われるが、谷筋の一定の場所が繰り返し使われることがある[5]。日本の猟師の間ではぬた場に、山の神がいて、祈ることで獣が現れると考えられていた[1]。 日本の神奈川県東丹沢地域での観察によれば、ヌタ場で最も多い行動は動物の種類、ニホンジカ、イノシシ、タヌキ、アナグマによって異なるとことが判明した。ニホンジカは飲水(オスに限るとヌタ浴び)、イノシシはヌタ浴び、タヌキとアナグマは臭い嗅ぎ
概説
ぬたうちの類似例「砂浴び」も参照
体表をきれいにする行動には、大型哺乳類の泥浴び、鯨類のブリーチング(英語版) や 皮膚の剥離化(Exfoliate[8]:スクラッチャソン(scratchathon)[9]やラビング(rubbing)) のほか、スズメなどの鳥類や哺乳類の砂浴び 、ヒトの入浴にも該当する水浴び、一部の鳥類に見られる蟻浴 などがある。 日本語では「沼田(ぬた)」だけで、泥の深い田んぼのことさし、イノシシの寝床、あるいは泥土をさす場合もある[10]。 イノシシや獣が泥土の上をころげまわる様は、日本語で「ぬたうつ
関係する表現
ギャラリー
イノシシのぬた場。ジョージアリカニ(英語版)近郊のボルジョミハラガウリ国立公園(グルジア語版、英語版)内にて。2016年2月27日。
シカのぬた場。スコットランドケアンゴームズ国立公園(スコットランド語版、英語版)内にて。2007年10月7日。北緯56度49分23秒 西経3度43分06秒 / 北緯56.82319度 西経3.7183度 / 56.82319; -3.7183
泥につかったイボイノシシ。セネガルのガンビア国境付近のファサラ動物保護区(英: Fathala Wildlife Reserve)にて。2016年2月27日。北緯13度38分45秒 西経16度26分59秒 / 北緯13.6459度 西経16.4498度 / 13.6459; -16.4498
脚注
注釈^ 三省堂『クラウン独和辞典(第3版)』(2002年。ISBN 4385120080)において、「イノシシ・シカなどが泥浴びをする泥水の水たまり」とある。
出典^ a b 新村出編『広辞苑』(第五版)岩波書店、1998年。ISBN 4000801112
^ wallowの意味 - goo辞書 英和和英
^ wallowの意味・用例|英辞郎 on the WEB:アルク
^ 『沼田場』 - コトバンク