河童
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この項目では、伝説上の生き物について説明しています。小説・2007年の映画については「河童 (小説)」を、1994年の映画については「河童 (1994年の映画)」をご覧ください。
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河童別名: 河太郎
享和元年(1801年)に水戸藩東浜で捕獲されたとされる河童
概要
種別妖怪
類似セコ
詳細
日本
生息地淡水域汽水域河川湖沼)の水中と水辺
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河童、??[1](かっぱ)は、日本の水の妖怪水神、またはその依り代、またはその仮の姿ともいう。天狗と並んで日本の妖怪の中で最も有名なものの一つとされる[2][3]。関連する有形の遺物としては、各地に河童神社、河童塚(鯨塚、道具塚と同じ)がある。

類縁にセコなどがいる。
名称

「かっぱ」は、「かわ()」に「わらは(童)」の変化形「わっぱ」が複合した「かわわっぱ」が変化したもの。河太郎(かわたろう)とも言う。ほぼ日本全国で伝承され、その呼び名や形状も各地方によって異なるが、芥川龍之介1927年の小説『河童』@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}によって知名度が上がり、代表的な呼び名となった[要出典]。
外見妖怪画で知られる鳥山石燕による河童

体格は子供のようで、全身は緑色または赤色。頭頂部にがあることが多い。皿は円形の平滑な無毛部で、いつも水で濡れており、皿が乾いたり割れたりすると力を失う、または死ぬとされる。は短いで、背中にはのような甲羅が、手足には水掻きがあるとする場合が多く、肛門が3つあるとも言われる。体臭は生臭く、姿はカワウソのようと表現されることもある。

は体内で繋がっており、片方の腕を引っ張るともう片方の腕が縮み、そのまま抜けてしまうこともあるとされ、これは、中国サル妖怪で、同様に両腕が体内で繋がっていると言われる「通臂猿猴」の特徴と共通している。

18世紀以前の本草学博物学書上における河童のイメージは両生類的ではなかった[4]。例えば、文安元年(1444年)に成立した『下学集』には「(カワウソ)老いて河童(カワロウ)に成る」とある。また、『日葡辞書』の「カワラゥ」の項では、川に棲む猿に似た獣の一種と説明されている。18世紀半ばに、山がなく猿に馴染みのない江戸の人びとに受容しやすい、カエルスッポンに似せた両生類的な江戸型の河童のモデルが生まれ、19世紀には出版物を通じて全国に伝播し、置き換えられていった[5]と考えられている。
亀人形態

体はウロコで覆われ、嘴があり、頭には皿を乗せている。頭の皿が割れると死ぬ、または力を失い衰弱する。背中に甲羅があり手足に水掻きがある。絵画では、親指がない、爬虫類状の手をした姿で描かれることが多い。亀のように四本足で歩く絵も見受けられる。

絵の題材にされることは多いが、キュウリが好物という以外には、具体的に何をしたという特徴もない。一般的な河童の想像図に近い反面、目撃談は少ない。
類人猿形態

全身がに覆われている。口にはがあり、の造形がはっきりしない。頭部にはくぼみがあり、そこに常にを溜めている。頭部の水が乾くと死ぬ、または衰弱する。手には親指があり、足にはかかとがある。相撲が得意で、よく人間の子供と遊ぶ。

存在する河童絵の3割程度は猿型だが、中には背中の甲羅が書かれていないものもある。

北海道ミントゥチアイヌの古い伝承しかないのに対し、九州本土や五島列島沖縄などでは近世・近代の目撃が非常に多い。

昭和以降の目撃談にある「遠目には人間に見えた」とする印象に近く、甲羅をで結んでいる絵も多く見受けられるので、甲羅様の道具をのように使っている人間であるとも考えられている。ごくまれに、甲羅でなくのようなものに背中を覆われている絵もある。

九州では人間の歌や落石、倒木、ダイナマイトの爆破音を真似するという伝承がある。河童が人間を真似たは、節は奇麗だが、言葉は不明だったとされている。
行動葛飾北斎北斎漫画』三編 72頁に所収の「河童」[6]

の中に住み、泳ぎが得意。博多湾岸の伝承のように[7][8]に住むと伝わるものもある。

河童にまつわる民話や伝承には、「悪戯好きだがひどい悪さはしない」とか「土木工事を手伝った[* 1]」とか、「河童を助けた人間に魚を贈った[8]」「の製法を教えた」「溺死者が出ないようにすると誓った[7]」といった友好、義理堅さを伝えるものも多く伝わる。一方で、水辺を通りかかったり泳いだりしている人を水中に引き込み溺死させたり、尻子玉/尻小玉(しりこだま)を抜いて殺したりするといった悪事を働く描写も多い。

尻子玉とは人間の肛門内にあると想像された架空の臓器[* 2]、河童は、抜いた尻子玉を食べたり、竜王に税金として納めたりするという。ラムネ瓶に栓をするビー玉のようなものともされ[9]、尻子玉を抜かれた人は「ふぬけ」になるとされる。「尻子玉を抜かれている」状態は、人間の死体において肛門括約筋が弛緩していることに由来する(つまりを間接的に意味する)のではないかと考えられる[10]。人間のが好物ともいうが、これも前述と同様に、溺死者の姿が、内臓を抜き去ったかのように見えたことに由来するといわれる[11]

相撲が大好きで、よく子供を相撲に誘い、相撲に負けた子供の尻子玉を抜くという伝承もある。河童は人間の大人よりも力が強いが、「仏前に供えた飯を食べた後に闘えば子供でも負けない」と言われている。また相撲をとる前にお辞儀をすると河童もお辞儀を返し、それにより頭の皿の水がこぼれてしまうため、力が出せなくなるともいう。河童が相撲を好むのは、相撲が元々、水神に奉げる行事だったためとも言われる[12]


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