河童のクゥと夏休み
[Wikipedia|▼Menu]

河童のクゥと夏休み
Summer Days with Coo
監督
原恵一
脚本原恵一
原作木暮正夫
出演者冨澤風斗
横川貴大
田中直樹ココリコ
西田尚美
松元環季
安原義人
植松夏希
なぎら健壱
ゴリガレッジセール
音楽若草恵
撮影箭内光一
編集小島俊彦
制作会社シンエイ動画
製作会社「河童のクゥと夏休み」製作委員会
配給 松竹
公開 2007年7月28日
2008年3月8日
2008年6月26日
2008年9月10日
上映時間138分 劇場公開版(通常版DVD)
141分 特別版(Blu-ray、コレクターズBOX-DVD)
製作国 日本
言語日本語
興行収入3.6億円[1]
テンプレートを表示

『河童のクゥと夏休み』(かっぱのクゥとなつやすみ、英題:Summer Days with Coo)は、2007年日本アニメーション映画文部科学省特別選定作品及び日本PTA全国協議会特別推薦作品に選ばれた。 
概要

現代社会に蘇った河童の子供「クゥ」と、少年・康一との友情、そしてそれを取り巻く人間模様を描く。環境問題いじめマスコミの報道過熱など日本の社会問題風刺しながら、大量消費社会へ不変性を以って対抗する家族の物語でもある。

変わるものと変わらないものの対比という構図は、小津安二郎の『東京物語』と共通している。

原作は木暮正夫児童文学『かっぱ大さわぎ』『かっぱびっくり旅』[2]。製作発表時の仮題は『河童のくれた贈り物』だった(絵コンテでのタイトルは『河童おおさわぎ』となっている)。

アニメーション制作は『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』等で知られるシンエイ動画が手がけているが、本作は同社の現社名変更後初めての劇場オリジナル作品となる。これまではTVアニメの劇場版が中心だった。

監督は『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』などを監督した、原恵一。『戦国大合戦』以来5年ぶりとなる原監督の新作として注目され、第11回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞のほか、第81回キネマ旬報ベストテン[3]にも選出された。

原はこの原作を20年もの間、アニメ化したいと願っていたという。1980年代後半、漫画原作のアニメ化が隆盛となり、「このままでは漫画作品しかアニメ化出来なくなるのではないか」という危惧を抱いた。そこで児童文学作品を読み漁り、出会ったのが本作の原作の一つである『かっぱびっくり旅』であった。原はアニメ化の許可を得るために木暮の許へ訪れた際、内容を大幅に脚色したいという旨を伝えた。木暮は「クゥが再び世に出るのなら、どんな形でも」と、アニメ化を承諾した[4]。原作は「ヒガシタチバナ市」という設定で、群馬県の架空の都市となっているが、本作の舞台は東京都東久留米市に設定された。これは、原が木暮邸を訪れた際に市内を流れる黒目川の橋などを気に入り、舞台として導入したためである。

完成の10年程前に、エニックス(当時)が募集するアニメ企画に応募し、佳作までに至っているが、それ以降の進展はなかった[5]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:105 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef