沙粧妙子-最後の事件-
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沙粧妙子-最後の事件-
ジャンル
テレビドラマ
脚本飯田譲治
演出河毛俊作
田島大輔
落合正幸
出演者浅野温子
柳葉敏郎
飯島直子
黒谷友香
升毅
佐野史郎
蟹江敬三
山本學
製作
制作フジテレビ

放送
放送国・地域 日本

連続ドラマ
プロデューサー和田行
森谷雄
放送期間1995年7月12日 - 9月20日
放送時間水曜日21:00 - 21:54
放送枠水曜劇場 (フジテレビ)
放送分54分
回数11

スペシャル
プロデューサー山口雅俊
長尾恵美子
放送期間1997年3月25日
放送時間火曜日21:34 - 23:54
放送分140分
回数1
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『沙粧妙子 - 最後の事件 -』(さしょうたえこ さいごのじけん、副題:SASHOW THE LAST CASE)は、1995年7月12日より9月20日まで毎週水曜日21:00 - 21:54に、フジテレビ系列の「水曜劇場」枠で放送されていた日本のテレビドラマ。主演は浅野温子

なお、1997年3月25日には、続編のスペシャルドラマとして『沙粧妙子 - 帰還の挨拶 -』(さしょうたえこ きかんのあいさつ、副題:THE RETURN SALUTE SASHOW)が放送された。
概要

猟奇殺人犯を追う警視庁捜査第1課の警部補(浅野温子)を描いた連続ドラマ。ジェットコースターのように息も吐かせぬストーリー展開とオカルト風の雰囲気を持ち、更に人間が本来持っている“悪意”が持つ意味に真正面から取り組んだ作品。また、重厚なサスペンスストーリーを引き立てるため、各話冒頭に導入されていた前回のあらすじのナレーションやタイトルコールに中田譲治を起用した。

また、配役にはメインから端役に至るまで、後に知名度を高めたアイドルや俳優(香取慎吾反町隆史広末涼子柏原崇西村雅彦神田うの、スペシャル編では高橋克典草g剛中谷美紀)が多く出演していたため、結果的には主役級の顔触れが揃う“豪華出演者”で固められたドラマとなった。

『沙粧妙子 - 最後の事件 -』では、タイトルにあるように「沙粧妙子の最後の事件となった」というナレーションでラストが締め括られたが、後にスペシャルとして放映された『沙粧妙子 - 帰還の挨拶 -』のラストのナレーションで刑事として復帰したとされている。

当初、7月5日スタート予定だったが、6月に緊急報道特番(全日空857便ハイジャック事件)の影響で前番組『王様のレストラン』最終回が7月5日にずれ込んだため、放送開始が1週遅れた。そのため全12回の予定が11回に短縮された。

1996年2月7日に連続ドラマ版がVHS全4巻で、『沙粧妙子 - 帰還の挨拶 -』が1997年6月18日にVHS化後、DVD化が実現していなかったが(ドラマ版のLD BOX発売はあった)、2010年6月25日に、連続ドラマ全11話を収録した4枚のDVDと、スペシャルドラマ「沙粧妙子 - 帰還の挨拶 -」を収録したDVDの5枚組の完全版DVD-BOXとして発売された。
あらすじ
- 最後の事件 - (連続ドラマ)
「人間というものがいる限りこの世界から悪意が消滅することはあり得ない。そして悪意は目に見えないものとは限らない。」ある晩、岩手県警察本部から警視庁への研修に入る直前の刑事―松岡優紀夫(
柳葉敏郎)は突然の出動を命じられ、急行した爪剥ぎ連続殺人犯逮捕の現場で、警視庁捜査1課の女警部補―沙粧妙子(浅野温子)とコンビを組むよう言い渡される。沙粧のドライで無遠慮な言動に付いていけないものを感じながらも、連続猟奇殺人事件の現場に次々と残されていく真紅薔薇の花びらへの沙粧の異様な反応から、松岡は共に事件を追い始める。やがて松岡は沙粧の一番の相談相手―池波宗一(佐野史郎)から、沙粧と池波がかつて在籍した、警視庁科学捜査研究所の極秘チーム―プロファイリングチームとそのチームリーダーで沙粧の元恋人―梶浦圭吾(升毅)の存在を知らされる。増加しつつあった異常犯罪に備え、犯罪者の思考を調査・分析した犯罪心理から犯人像に迫ろうとしたプロファイリングチームで、数々の犯罪者と接見する内に快楽殺人に目覚めてしまった梶浦が引き起こした3年前の事件により、チームは解散に追い込まれていた。その梶浦の影を一連の事件の黒幕に感じながらも、その消息は3年前から不明のまま。懸命の捜査の甲斐なく、新たな連続毒殺事件が勃発。実行犯を沙粧と松岡が追う一方で、沙粧と常に反目していた上司―高坂睦男(蟹江敬三)も警視庁公安部公安総務課管理官―卯木俊光(山本學)から梶浦の存在の揉み消しを密かに言い渡されたことで、梶浦について調べ始める―。
- 帰還の挨拶 - (スペシャル)
ある晩、警視庁捜査1課への赴任を翌日に控えていた東大卒の新米刑事―竹本哲夫 - (高橋克典)は捜査1課の警部―高坂睦男(蟹江敬三)からの突然の呼び出しにより、あるホテルのプールへと急行する。かつて、竹本とよく似た状況から研修に入った刑事―松岡優紀夫(柳葉敏郎)の存在を口にする一行の前で、水底に沈められていたビニールシートが開かれると、無数の赤いバラの花びらと共に若い男の死体が浮き上がった。口にも赤バラの花びらが押し込まれたその光景は、2年前に起こった爪剥ぎ連続殺人犯―谷口光二(香取慎吾)の死に様そのものであった。一方、捜査1課を辞めて安曇野で暮らしていた沙粧妙子(浅野温子)だったが、過去の事件とのあまりのリンクに警戒した高坂により、竹本が張り付くようになる。高坂は自身でも沙粧の周辺を探リ出すが、それを嘲笑うように新たな模倣殺人が連続してしまう。現主治医―吉村良明(伊武雅刀)の制止をかわしながら竹本と事件を追う沙粧は、元恋人―梶浦圭吾(升毅)とかつての同僚―池波宗一(佐野史郎)の幻の先に、稚拙な犯人像を見い出す―。
登場人物

ブレイク前の反町隆史(北村麻美に殺されるナンパ男)・神田うの(谷口光二のバーでの殺人の第一発見者)・セイン・カミュ(バーの外国人客の一人)・六角精児(日置武夫の犯行現場のホテルでの結婚式の新郎)なども出演している。
警察内部
沙粧 妙子〈33〉
演 -
浅野温子警視庁警部補。刑事部捜査第1課所属。京都大学医学部精神医学科卒業。獅子座。妹の美代子と2人暮らし。かつては警視庁科学捜査研究所の極秘チーム―犯罪心理プロファイリングチームのメンバーであり、当時は梶浦と恋人同士でもあった。なお、3年前の事件の影響で、池波の調合した精神安定剤が欠かせない。
- 帰還の挨拶 - (スペシャル)
現在は安曇野で療養生活を送る。現実感喪失症候群により、かつての恋人や同僚の姿を度々白昼夢のように見る。
松岡 優起夫
演 - 柳葉敏郎岩手県巡査部長。岩手県警察本部から警視庁へ研修でやって来た刑事。着任早々、誰もが嫌がる沙粧とコンビを組まされ、爪剥ぎ連続殺人犯を追うことになる。都内に住む恋人・宮原 理江(その他の項目参照)との結婚のため、研修終了後も警視庁採用を希望している。また父も警察官だったことから、同じ職業を志した一本気な性格で、やや単純なお人好し。
池波 宗一
演 - 佐野史郎警視庁技術吏員。科学捜査研究所所属。元プロファイリングチームのメンバー。松岡を沙粧のパートナーとして絶賛し、沙粧と松岡に科学的見地からの事件へのアドバイスだけでなく、橋渡し的な役目も行う。3年前の事件の当事者の1人として、沙粧の数少ない相談相手であり、沙粧の精神安定剤も処方している。
- 帰還の挨拶 - (スペシャル)
梶浦と共に、沙粧の幻の中に度々現れる(特別出演)。
高坂 睦男
演 - 蟹江敬三警視庁警部。刑事部捜査第1課係長。沙粧や松岡らの上司。昔ながらの地道な捜査手法が信条で、プロファイリングには懐疑的。その上沙粧が、自らを小バカにして命令に従わないことから、常に衝突している。短気で、何かと怒鳴り散らしてはよく部下を殴るが、実は部下思い。
- 帰還の挨拶 - (スペシャル)
警視庁警部。
矢田 晋平
演 - 金田明夫警視庁刑事部捜査第1課所属。高坂の片腕。暑がりで、常に扇子・ハンカチを手放さない。情に厚く、高坂と周囲のパイプ役。
田辺 剛
演 - 川本淳一警視庁刑事部捜査第1課所属。若手でややおちゃらけた性格から、気弱・場違いな発言を零しては高坂によく殴られる。北村 麻美の自殺により、責任の一端であったことから謹慎処分を受けるが、高坂の命で泣く泣くそれを利用して梶浦の極秘調査をするようになる。最終話で池波の潜在催眠の影響によりピストル自殺した。
卯木 俊光
演 - 山本學警視庁公安部公安総務課管理官。プロファイリングチームの責任者。高坂を呼び出し、秘密裏の内に梶浦の存在を揉み消すよう言い渡す。
- 帰還の挨拶 - (スペシャル)
現在は介護施設で、自失状態(友情出演)。
梶浦 圭吾
演 - 升毅IQ187の天才で、元プロファイリングチームのリーダー。沙粧の恋人。殺人犯との数々の接見により殺人の快楽に目覚め、とうとう3年前に天才的な快楽殺人者になってしまう。高城 京子を、メッセージカードを添えた沙粧への贈り物として絞殺した。すぐに逮捕されたが精神異常の診断により不起訴となり、沙粧との接見直後に収監先から逃亡して以降、消息不明。
- 帰還の挨拶 - (スペシャル)
沙粧の元恋人。沙粧の幻の中に、度々現れる。
高城 京子
演 - 冴木かおり元プロファイリングチームのメンバー。梶浦による最初の犠牲者。妙子の親友だったことで、梶浦によって絞殺されてしまう。口には真紅薔薇の花びらを詰め込まれ、白い布でグルグル巻きにされた姿で、プロファイリングチームのあった建物内から発見される。
白石 稔
演 - 近藤芳正メガネを掛けた、元プロファイリングチームのメンバー。チーム解散後、毒殺される。死体は首吊り自殺した梶浦だと思い込んだ梶浦の母・梶浦 信子により、川越の山中に埋められていた。プロファイリングチームに在籍中、死体を噛む殺人者との接見中に誤って噛み付かれたことから、右手に縫合跡があった。


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