沖永良部島
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}世界 > アジア > 東アジア > 日本 > 南西諸島 > 奄美群島 > 沖永良部島

沖永良部島

所在地 日本鹿児島県
所在海域太平洋東シナ海フィリピン海
所属諸島奄美群島
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯27度22分08秒 東経128度34分00秒 / 北緯27.36889度 東経128.56667度 / 27.36889; 128.56667座標: 北緯27度22分08秒 東経128度34分00秒 / 北緯27.36889度 東経128.56667度 / 27.36889; 128.56667
面積93.65[1] km²
海岸線長50 km
最高標高240 m
最高峰大山(おおやま)
人口11,827(2022年4月)
.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}沖永良部島沖永良部島 (鹿児島県)鹿児島県の地図を表示沖永良部島沖永良部島 (日本)日本の地図を表示
OpenStreetMap
プロジェクト 地形
テンプレートを表示
沖永良部島の位置
(図中、左下。赤丸内)知名町和泊町 沖永良部島の2町

沖永良部島(おきのえらぶじま)は、奄美群島南西部に位置するである。鹿児島県大島郡に属す。鹿児島市から南へ約552km[2]沖縄本島から北へ約60km、北緯27度東経128度付近に位置する。和泊町知名町の2つの自治体で構成されている。
名称

島の名前の読みについては、1973年に当時の和泊町長が町議会で「おきのえらぶじま」が正式であると答弁している。一方、2012年には和泊町議会が「おきえらぶじま」と「の」を抜いた形での呼称統一を決議した。しかし、町側は、区長会、観光協会、地女連等の町内5団体と意見交換し、いずれも「変更の必要なし」との結果になったこと等を踏まえ、「変更の必要はない」と結論付けた[3]。会話の上では単に「えらぶ」と呼ぶ場合が多い。
地理田皆岬の石灰岩の絶壁

南北に伸びる琉球海溝の西側に連なる南西諸島に属する。沖永良部島は東西に細長いオカリナないしはひしゃくの形をしており[注釈 1]、西側は大山を中心としてほぼ円形状である。東西約20km・西辺の南北が約10km、面積93.65km2。同じ奄美群島内の隆起サンゴ礁の島である喜界島と形はよく似ているが、面積はもっと大きく、東京都伊豆大島よりも大きい。

隆起サンゴ礁の島で、全島ほとんどが裾礁型のサンゴ礁起源石灰岩第四紀層の琉球石灰岩)で被われている。島の西部に最高地点の大山[要曖昧さ回避](標高240m)がある。大山を中心とした南西の知名町側の地域には、幾段かの段丘地形を呈して石灰岩の広い分布が見られる。大山山頂部や越山などにわずかに古生層や新第三紀の花崗閃緑岩からなる基盤岩の露出が見られるが、石灰岩の溶食量を考えると、かつては全島が海面下に沈んでいたらしい。

同じ奄美群島において大部分が古生層からなる奄美大島や、古生層地域が多い徳之島などと比べると地学的な多様性は少ない。しかし全島が隆起サンゴ礁の島である与論島喜界島などに比べると、比較的多様性のある自然環境を呈し、特に大山山頂部とその周辺には、土地利用に伴う人為的な改変が少ないある程度のまとまった面積の亜熱帯性の森林とカルスト地形が残っている。

北東の和泊町側は全体に標高が低いということもあって、畑作などの土地利用が進み、自然林はほとんど残っていない。カルストの地表地形も改変が著しいが、地下地形としてのカルスト水系の発達は知名町側に劣らず、長大な洞窟系が幾つか発見されている。

カルスト地形の発達は、亜熱帯性の気候や第四紀の多孔質な石灰岩という岩石的性質の違いもあって、ドリーネや鍾乳洞、地下水系の発達の度合いが著しく高く、山口県秋吉台福岡県平尾台など、いわゆる日本三大カルストにも劣らない。とくに大山の周辺部、標高100-200mにかけて無数のドリーネが発達したカルスト地形を呈している[4]。沿岸部のほぼ全域に、幅50-100mほどにいわゆる海岸カルストが見られる。無数のピナクルやカッレン、ソリューションパン(溶食性の皿状小凹地)が発達した裸出カルストをつくっている。地下水が流れる洞窟は暗川(くらごう)と呼ばれ、生活用水として用いるために、水汲み場が作られた。

田皆岬(矢護仁屋岬)では東北東系の断層による変位を受けた平らな石灰岩の台地があり、断崖の基部には基盤岩の古生層が露出している。沖永良部島の空中写真。画像上方は北西方向。2008年10月25日撮影の65枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
鍾乳洞群

地下には多数の鍾乳洞が存在する。一般公開されている昇竜洞は規模が大きく、山口県の秋芳洞と同程度である。

大山水鏡洞は全長が約10.5kmで国内2番目(2017年9月時点)の規模を誇る鍾乳洞とされる[5]。近年その一部をケイビングツアーとして探検することができる。

昇竜洞は観光鍾乳洞として、鍾乳洞めぐりができる。

昇竜洞


日本では総延長1kmを超える規模の洞窟は一般に長大な洞窟としてランクされるが、本島には大山水鏡洞を始め、小池の穴、銀水洞、鳳雛洞、昇竜洞上洞(石華洞-桃源洞-華垂洞-悠景洞)、白鳳洞、インガマゴー、昇竜洞下洞(夢幻洞-白蛇洞)、和の穴、半崎大鍾乳洞、水蓮洞などが上位100洞中に入っている。
サンゴ礁屋子母(やこも)海岸

沖永良部島の周辺はサンゴ礁となっている。ウジジ浜や屋子母(やこも)海岸には真っ白な砂浜があるが、約70万年前[6]以降、島が隆起を続けているので、大規模な砂浜は少なくサンゴ礁の磯や断崖が多い。

和泊町の北海岸にある石灰岩の断崖が波浪の侵食を受けてできたフーチャ(海食洞)は、北風の強い波の荒い時には洞窟から波飛沫を高く吹き上げる。そのしぶきはかつては島の南海岸まで達し、ひろく農作物へ塩害を及ぼしていた。フーチャは以前は四つあったが、しぶきによる塩害を防ぐために昭和40年代に一つを残して破壊された。一方で、フーチャによって岩に吹き上げられ岩だまりで自然に濃縮された海水は、汲み集めて製塩に使われた。「和泊町」を参照
小島・岩礁

黒瀬 - 北側の半崎沖。

自然
気候

温暖な亜熱帯性気候で年間平均気温は22.6℃であり、奄美群島の中では冬の気温が比較的温暖で沖縄本島とほぼ同じである。年間降水量は1856.7mmと本土と比べると多めだが、これは梅雨台風の影響が大きいためであり実際には晴天の日が多く、南西諸島の中では降水量が少ない方である。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:123 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef