池袋演劇祭
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池袋演劇祭(いけぶくろえんげきさい)は豊島区が1989年から「演劇のまち」池袋のイメージアップとまちの活性化のため[広報 1]開催している演劇祭である。
特色

出演劇団(上演会場以外に豊島区に関わる規定がない)・審査員(第16回までは豊島区在住・在勤・通学の条件あり)をそれぞれ毎年公募し、期間内に豊島区内にある劇場・ホール等[注 1]で開催上演された作品[注 2]に池袋演劇祭賞(大賞・優秀賞・特別賞)を授与している。公演会場に区立の施設を使用する場合に使用料を減免する支援策も取られている。受賞作品の一部に対しては翌年の池袋演劇祭での招待公演が実施される。過去には豊島区民(のち豊島区舞台芸術振興会の支持会員・賛助会員)向けには鑑賞の補助が行われていた。

No開催ポイント?広がりのある演劇祭をめざして?6つの特色
第10回から[注 3]第12回まで第13回?第21回第22回より(第30回より7つの特色)
1池袋演劇祭賞による表彰池袋演劇祭賞による表彰誰でも参加できる
2区民審査員の公募(区民)審査員の公募審査員を公募する
3鑑賞補助券の発行参加劇団による予告編・CM大会公募審査員の採点により参加作品を表彰する
4キャッチフレーズ(イメージキャラクター)の公募鑑賞補助券の発行参加団体が公演会場として区立ホールを使用する際は割引提供する
5公演会場の優先予約公演会場の確保参加団体による前夜祭「予告編・CM大会」を開催する
6池袋演劇祭賞受賞作品の再演池袋演劇祭賞受賞作品の再演(大賞)受賞劇団へ、翌年度区立ホールを無償提供する
(7)大賞受賞団体の翌年の招待公演を広報面でサポートする

豊島区では【基本計画2016-2025 施策の達成度をはかる指標】の一つとして「池袋演劇祭の入場者数」を掲げており[注 4]、令和7年度(2025年度)〈後期目標〉を5万人に設定している。しかしながら、2016年?2020年での入場者数が〈前期目標〉として設定された4万人に達した回はない[注 5]
前史 1988年-1989年

地元の演劇関係者からの発案を受け、豊島区・地元企業・東京都・演劇団体・地元商店街の賛同のもと、1988年8月に東京国際演劇祭実行委員会主催による東京国際演劇祭'88池袋が開催された[広報 2][広報 3][広報 4]。その好評を受けて(隔年開催のため次回の東京国際演劇祭は1990年)、1989年に池袋演劇祭実行委員会が設置された[広報 1]

開催・実行委員会の設置の告知とともにシンボルマークを募集した[広報 1]

後援は以下の3団体[広報 1]であった

豊島区

豊島区教育委員会[注 6]

財団法人豊島区コミュニティ振興公社

実行委員長には三浦大四郎が就任[広報 5]した。
1989年

1989年は9月22日-10月1日に開催された。開催時点では「第1回」などの表記は用いられていない[注 7]。キャッチフレーズは「’89秋 街にドラマが生まれる」[広報 7]

賞を設けることと、審査員を公募することが告知された[広報 7]

シンポジウム、講演が行われた。

豊島区民センター文化ホール

9/24 池袋演劇祭事務局 シンポジウム『街と劇場』?街は演劇を変えるか? 演劇は街を変えるか??


(会場記載なし)

9/26,28 小田島雄志 講演 『シェークスピアの世界』



東池袋中央公園内に特設野外劇場を設営しての公演が行われた[注 8]

9/22 財団法人豊島区コミュニティ振興公社『としま薪能

9/23 財団法人豊島区コミュニティ振興公社 『民俗芸能inとしま』


豊島区民センター文化ホール、文芸坐ル・ピリエ、豊島公会堂シアターグリーン、池袋小劇場、スタジオ200、アートスペースサンライズ・ホ?ル、大塚ジェルスホール、池袋鬼子母神境内特設テント、アートスポット・フリーク、パモス青芸館、カフェテアトル2つの部屋の12会場で計23演目が上演された[広報 7]

第2回?第10回

表内には便宜的に1989年の情報を加えている。

回期間キャッチフレーズ特記事項
(1)1989年9月22日-10月1日’89秋 街にドラマが生まれる池袋演劇祭実行委員会設置

シンボルマーク募集

シンポジウム、講演の開催
21990年11月1日-11月30日芝居都市宣言? いけぶくろ
キャッチフレーズ募集[広報 8]
10月30日 東京芸術劇場開館。ただし当年の池袋演劇祭の会場にはならなかった。
31991年8月23日-9月16日舞台が回る 今ときめきの街第11回以降にキャッチフレーズが再利用されている
41992年8月29日-10月4日演劇のまち池袋 劇あり、夢あり、未来あり60歳の区民ペア(夫婦のいずれかが昭和7年生まれ)で60組を希望の公演に無料招待[注 10]
51993年8月28日-9月26日一人ひとりが主役です あなたの舞台をお手伝いとしま区民芸術祭提携として池袋演劇祭グランプリ競演が企画され、過去のグランプリ作品の招待公演を東京芸術劇場にて開催
61994年8月20日-9月27日拍手で湧く夢 ひらく夢としま区民芸術祭提携として池袋演劇祭賞受賞作品競演(招待公演)が東京芸術劇場にて引き続き開催された
71995年8月19日-9月24日街がステージ! この興奮が好き!池袋演劇祭実行委員会から豊島区舞台芸術振興会に窓口が移行開始

池袋演劇祭賞の説明(大賞/賞金50万円 1本、優秀賞/賞金15万円 2本、このほかに特別賞)が掲載された[広報 10]
81996年8月30日-9月30日街が好き? 舞台が好き? きみが好き?8月23日 豊島区民センター文化ホールにて予告編・CM大会開催[広報 11]

特別賞として審査員特別賞・豊島区観光協会賞・アゼリア会[注 12]賞が授与
91997年8月30日-9月30日いきづく街・人 いきづく舞台大賞/賞金30万円 1本、優秀賞/賞金15万円 3本、特別賞となり、大賞の賞金額が下がり、優秀賞が1本増えた

2本に大賞が授与された。

審査員特別賞が審査会特別賞に改称
101998年9月1日-9月30日第10回記念[広報 12]

ようこそ? ドラマの風が吹く街へ『「演劇体験講座」?演技の基礎から発表まで』が企画された

池袋演劇祭第10回記念特別公演 ガイ氏即興人形劇場

大賞1本、優秀賞3本、特別賞としてアゼリア会賞(賞金3万円)・豊島区観光協会賞(賞金3万円)・審査会特別賞(賞金5万円)に加えて、としまテレビ賞(賞金5万円)・豊島区長賞(賞金30万円:大賞と同額)が新たに授与され、また、各特別賞の賞金額が示された。
1989年会場別演目一覧

東池袋中央公園内特設野外劇場

9/22 財団法人豊島区コミュニティ振興公社『としま薪能』[01早 1]

『千手』 宝生流 武田喜永 近藤乾之助

狂言 『棒しばり』 和泉流 吉田万之丞

能 『土蜘蛛』 観世流 観世元昭


9/23 財団法人豊島区コミュニティ振興公社 『民俗芸能inとしま』[01早 2][広報 13]

豊島区 長崎神社獅子連「獅子舞(花舞)」

練馬区 三吉囃子保存会「獅子の舞・仁羽の舞」

板橋区 成増里神楽保存会「天孫降臨」

秩父市 秩父社中「秩父の屋台囃子」



豊島区民センター文化ホール[注 13]

9/23 劇団俳小 『男女同権/クダショウ/骨』[01早 3]

9/24 池袋演劇祭事務局 シンポジウム『街と劇場』?街は演劇を変えるか? 演劇は街を変えるか??[広報 5]

宮下展夫 演劇評論家 司会

妹尾美智子 神戸文化ホール館長

矢野誠一 演出家

三浦大四郎 池袋演劇祭実行委員長


9/28-30 劇団池袋小劇場 『セチュアンの善人』[01早 4]


文芸坐ル・ピリエ

9/23-24 文芸坐・林家正雀提携 『正雀芝居噺の世界』[01早 5]

9/27-28 文芸坐・A-HIST提携 『ガキどもの憂鬱』[01早 6]

9/30-10/1 文芸坐・旭七彦提携舞踊公演 『薮の中に何を見た』[01早 7]


豊島公会堂

9/24 劇団池袋小劇場 『ふしぎのくにのありす』[01早 8]

9/28 劇団青芸(劇団青年芸術劇場) 『青年の川』[01早 9]

9/30 東京オペラ協会 『フィガロの結婚[01早 10]


シアターグリーン

9/23-24 劇団B級遊撃隊 『Peace Boat メカゴジラ・シンドローム』[01早 11]


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