江淮官話
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.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}シナ・チベット語族 > シナ語派 > 中国語 > 官話 > 江淮官話主な分布地域

江淮官話(こうわいかんわ、簡体字: 江淮官?、英語:Lower Yangtze Mandarin)は、中国語の北方方言(官話とも呼ばれる)の一種で、主に中国東部の江蘇省の中部、安徽省の中部、湖北省の東部、江西省の北部で話されている。呉語?語中原官話西南官話からの影響を多く受けていた。その中で特に呉語からの影響が大きい。下江官話、下江方言とも呼ばれる。

統計によれば、江淮官話の話者人口はおよそ7000万人で、呉語広東語の話者人口数にほぼ相当する。
分布

江蘇省の中部

安徽省の中部

湖北省の東部

江西省の北部

湖北省西部の竹山県竹渓県陝西省南東部の白河県柞水県鎮安県平利県嵐皋県などは江淮官話の言語島である。

下位方言

下位方言として以下の3個が挙げられる。

通泰片
:江蘇省泰州市靖江市を除く)、南通市啓東市海門市通州区東部、如東県東部を除く)、塩城市東台市大豊区鎮江市揚中市東部、揚州市の東部に分布する。呉語との共通点が他の方言よりも強い。

洪巣片:江蘇省の中西部、安徽省の中部に分布する。南京方言・揚州方言がその代表である。

黄孝片:湖北省黄岡市孝感市、江西省九江市付近に分布する。湖北省西部、陝西省南東部にも言語島がある。西南官話からの影響を強く受けている。

特徴

大部分の官話と違い、
入声が残っている。通泰片と洪巣片の大部分では声門閉鎖音[-?]として現れる。黄孝片など他の地域では声調の調値の違いだけが残っている。

通泰片では入声が陰入と陽入の2つに分けている。


他の官話方言と同様に、清音濁音の区別が存在しない。中古音の全濁声母の一部が有気音で発音する。

西南官話と同じように、軟口蓋鼻音?末尾はピンイン「i」,「e」の後ろでは保たれず、 歯茎鼻音nと発音される。ピンイン「b」「p」「m」「f」の後の「eng」は「ong」と発音される。

多くの地域では歯茎音s, ?, ?ʰとそり舌音?,??, ??ʰの区別が存在しない。普通話で区別のある字はいずれも歯茎音で発音する。

江蘇省揚州市郊外と塩城市、湖北省の武穴市黄梅県?春県などの地域以外は歯茎鼻音n歯茎音lを区別しない。ただし、「i」の前だけで区別する地域もある。

多くの地域では声母の軟口蓋鼻音?三十六字母の疑母)と声門閉鎖音?(三十六字母の影母)の混同が見られる。ピンイン「a」、「o」の前では?、「i」、「u」の前では?と発音する地域もある。

黄孝片では成音節子音の円唇化有声そり舌摩擦音[???]が見られる。(「魚」「菊」など)

通泰片・洪巣片の多くの地域では二重母音単母音化が見られる。

多くの地域では連続変調が起こる。

通泰片・黄孝片では去声が陰去と陽去の2つに分けている。

関連項目

西南官話

呉語










中国語
シナ語派の分支
過去

上古中国語

中古中国語

古官話

大類群

官話

東北

北京

膠遼

登連

青?


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