江戸の旋風
ジャンル時代劇
原作島田一男
脚本櫻井康裕、田上雄、蘇武道夫ほか
監督高瀬昌弘、森一生、小野田嘉幹ほか
出演者加山雄三、近藤洋介ほか
ナレーター井上孝雄
製作
制作東宝、フジテレビ
放送
音声形式モノラル放送
放送国・地域 日本
同心部屋御用帳 江戸の旋風
出演者田中邦衛、地井武男、津坂まさあき、木村四郎、千秋実、池部良ほか
放送期間1975年4月10日 - 1976年3月25日
放送時間木曜 21:00 - 21:54
放送分54分
回数49
同心部屋御用帳 江戸の旋風II
出演者津坂まさあき→秋野太作、加納竜、潮哲也、森哲夫
『江戸の旋風』(えどのかぜ)は、1975年から1980年まで断続的に5年間、フジテレビ系列で毎週木曜日21:00-21:54に放送された時代劇シリーズである。
同心部屋御用帳 江戸の旋風
同心部屋御用帳 江戸の旋風II
同心部屋御用帳 江戸の旋風(第3シリーズ)
同心部屋御用帳 江戸の旋風(第4シリーズ)
同心部屋御用帳 新・江戸の旋風
また、1984年に時代劇スペシャル枠で1回だけ復活している。 捕り物を題材にした時代劇といえば『右門捕物帖』(佐々木味津三原作 NET、日本テレビ)や『銭形平次』(野村胡堂原作 フジテレビ)など、単独の同心や岡っ引を主人公に据えた作品が定番であるが、本作は町奉行所直属の定町廻り同心たちが集団で様々な事件を解決して行く姿を描いた時代劇。主演にテレビ時代劇初出演の加山雄三を筆頭に、東宝『若大将シリーズ』の「青大将」で加山とのコンビも人気だった田中邦衛、同じ東宝のスター女優・浜美枝らを迎え、『太陽にほえろ!』を始めとする当時大人気だった刑事ドラマのテイストを取り入れて作られた。これが功を奏し、本作は目論み通りに高視聴率を稼ぎ、断続的ながら全5シリーズまで作られるほどの人気シリーズとなった。また、この人気を受けて本作と同じスタッフにより、『江戸の渦潮』、『江戸の激斗』、『江戸の朝焼け』といった派生的作品も作られている。実制作は東宝テレビ部の下請けで円谷プロダクションが行っている[1][2]。制作担当の伊東正純は本シリーズでのフジテレビとの繋がりから後にプロデューサーとなり、時代劇スペシャルへの円谷プロダクションの参加を実現させた[2]。 第2シリーズからは本作の音楽を服部克久が担当し、メインテーマも第1シリーズでのウエスタン調の曲から、パート2以降は刑事ドラマ風のスリリングなテーマ曲になった。第2シリーズのテーマ曲は服部が作曲したNHK少年ドラマシリーズ『夕ばえ作戦』(1974年)のテーマ曲をアレンジしたものとなっている。第2シリーズのBGMのうちの1曲が、大原麗子出演のサントリーレッドCMで服部作曲のBGM「花想い」としてアレンジされ使われている[3]。 各話放送日サブタイトル脚本監督ゲスト
内容
スタッフ
プロデューサー - 広岡常男、市川久夫
企画 - 中本逸郎
原作 - 島田一男『同心部屋御用帳』(桃源社版)
撮影 - 内海正治、宇野晋作、中村隆彦
照明 - 山口偉治、金子勝治
美術 - 伊東正靖
殺陣 - 宇仁貫三
音楽
第1シリーズ - 山倉たかし、卓大介
第2シリーズ以降 - 服部克久
制作協力 - 円谷プロダクション
制作 - 東宝、フジテレビ
同心部屋御用帳 江戸の旋風
キャスト
千秋城之介 - 加山雄三
全シリーズの主人公。南町奉行所定町廻り同心。頭も切れ腕も立つ、同心部屋の切り込み隊長。女性に甘いのが難点。
早見茂太夫 - 千秋実 (9話まで)
筆頭同心。病気療養のため、序盤で姿を消す[4]。
高瀬儀右衛門 - 近藤洋介
次席同心。妻を亡くし息子と二人暮らし。鬼同心で悪人には容赦ないが、人情深く、子供には弱い。意外とコミカルな一面を覗かせることもある。
由良三九郎 - 田中邦衛
城之介の先輩同心。女好きで要領が良い、同心部屋のムードメーカー。26話より隠密廻りへ配置換え(準レギュラー)となる。
三保木大学 - 地井武男
吟味与力を父に持つ、若手エリート同心。幼少の頃に三保木家の養子となる。49話のラストで吟味方に転属したことがナレーションで語られた。
日下兵馬 - 木村四郎
同心部屋一の若手で新米同心。49話のラストで牢屋見回りに転属したことがナレーションで語られた。
千葉左内 - 津坂まさあき (26話 -)
三九郎の後任同心で、以前は牢屋見回り同心。三九郎同様、女好きで口の達者な三枚目。厳しい母親に頭が上がらない。
根津新兵衛 - 池部良 (14話 - 最終話)
隠密廻りより茂太夫の後任筆頭同心として着任。表向きはニヒルな皮肉屋だが、実は部下思いで情に厚い。49話のラストで隠密廻りに帰属したことがナレーションで語られた。
勘八 - 橋本功
城之介配下の岡っ引。三枚目で慌て者だが威勢がよく「勘弁ならねぇ!」が常套句。
嘉助 - 守田比呂也
老練の岡っ引。兵馬の配下だが、若い兵馬の教育係としての一面も見せる。
六助 - 中原成男
三九郎配下の岡っ引。女癖の悪い三九郎に度々手を焼いている。三九郎が隠密廻りに配置換えしたあとは左内の配下のように動くが三九郎同様女癖の悪い左内に手を焼いている。
お葉 - 浜美枝
富本節の師匠で城之介とは恋仲の間柄。かつては「つばくろお葉」の異名を持った女掏摸。
高瀬大四郎 - 小田敏治
儀右衛門の一人息子。
三保木左十郎 - 小沢栄太郎
大学の義父。一線からは退いているものの、臨時廻り同心として部下達に厳しく接している。新兵衛が着任するまで、茂太夫の代理として同心たちを束ねた。
お清 - 村地弘美(14・17・23・27 - 28・31・34・40・42 - 44・46・49話)
14話で奉公先の主人が殺される現場に居合わせた娘。事件後、大学の世話で茶屋に勤めることになる(17話)。14・17・23話ではゲストと同じように役名なしでクレジットされていたが、27話から役名つきでクレジットされるようになった
根岸肥前守 - 原保美
南町奉行。
ナレーター - 井上孝雄
放映リスト
1975年4月10日 - 1976年3月25日(全49話)
11975/04/10矢取り女櫻井康裕
21975/04/17口紅の矢田上雄森一生睦五郎、八木昌子、徳永れい子、新田勝江
31975/04/24春情遠島船蘇武道夫村野武範、長内美那子、山本麟一、浜田寅彦
41975/05/01かみそり地獄櫻井康裕高瀬昌弘樫山文枝、前田吟、川合伸旺、二本柳敏恵
早川純一、安芸秀子
51975/05/08夜桜の女下飯坂菊馬小野田嘉幹稲野和子、谷幹一、稲葉義男、服部妙子、藤間文彦、
桐生かほる、稲吉靖司
61975/05/15親子島送り渡辺臣蔵高瀬昌弘二木てるみ、西沢利明、中井啓輔、里木佐甫良、松風はる美
都家歌六、名川貞郎
71975/05/22女難同心櫻井康裕天津敏、土方弘、郡司良、鈴木和夫、草間璋夫、大山豊、松野健一
81975/05/29入れ札女郎下飯坂菊馬土田早苗、伊藤孝雄、寺田農、水上竜子
91975/06/05十三夜の女笠原和夫小野田嘉幹高津住男、上村香子、八代順子、五十嵐美鈴、
高橋恵美子、神山寛、安芸秀子、鮎川浩、高杉哲平
101975/06/12質ぐさ女房下飯坂菊馬森一生十朱幸代、岩崎信忠、山岡徹也、高山真樹、井口恭子
111975/06/19無実の花野波静雄太田昭和竜崎勝、池上季実子、林ゆたか、山本清、阿久津元、伊吹聡太朗
121975/06/26厄除け心中田上雄佐野厚子、森幹太、新橋耐子、川辺久造、鈴木実
131975/07/03脅迫野波静雄高瀬昌弘赤座美代子、岸田森、水原麻紀、鈴木俊介、片岡五郎、
波戸崎徹
141975/07/10獄門供養櫻井康裕村地弘美、城所英夫、北見治一、仲野力永、牧カオリ、
堀田真三
151975/07/24切り髪屋敷猪又憲吾大出俊、三浦真弓、河原崎次郎、野口ふみえ、藤江リカ
161975/07/31紅の小指野波静雄小野田嘉幹中原早苗、酒井修、弓恵子、高品格、梅津栄、本田みちこ、
園田裕久
171975/08/07盗賊子守唄下飯坂菊馬
加瀬高之森一生吉行和子、船戸順、須賀不二男、北村総一郎、伊藤高、
浅若芳太郎、村地弘美
181975/08/14六の日の女渡辺臣蔵田中徳三田口計、横森久、若松和子、河村祐三子、久住真理子、
平泉征、大村千吉
191975/08/21御用金道中異変田上雄高瀬昌弘久富惟晴、平井道子、二見忠男、可知靖之、中寛三
201975/08/28怪談・鈴をふる女中村努太田昭和清水?治、志摩みずえ、伊沢一郎、松川勉、倉島襄、
山添多佳子、野中マリ子
211975/09/04二百両の女田中徳三大滝秀治、真野響子、白木万理、横光勝彦、天草四郎、
富山真沙子、堀井永子
221975/09/11安房の夕映え櫻井康裕高瀬昌弘今出川西紀、美川陽一郎、小原秀明、柴田p彦、荒谷公之