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この項目では、スペイン映画について説明しています。豊川誕の曲については「汚れなき悪戯 (豊川誕の曲)」をご覧ください。
汚れなき悪戯
Marcelino Pan y Vino
監督ラディスラオ・バホダ
脚本ラディスラオ・バホダ
ホセ・マリオ・サンチェス・シルヴァ
原作ホセ・マリオ・サンチェス・シルヴァ
音楽パブロ・ソロサバル
撮影エンリーケ・ゲルネル
編集フリオ・ペーニャ
配給 東和/東宝
公開 1955年2月24日
1957年1月15日
上映時間91分
製作国 スペイン
言語スペイン語
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『汚れなき悪戯』(けがれなきいたずら、Marcelino, Pan y Vino:スペイン語で「パンとワインのマルセリーノ」)は1955年製作のスペイン映画。モノクロ作品である。監督はハンガリー人のラディスラオ・バホダである。
英語の題名として『Miracle of Marcelino』が使われることもある。
14世紀イタリア中部ウンブリア地方で起こったと言われる民間伝承を元にした、ホセ・マリア・サンチェス・シルバ(Jose Maria Sanchez Silva)による1952年発表の小説を原作とする映画。
1955年の第8回カンヌ国際映画祭で、主演のパブリート・カルボが特別子役賞を受賞している。
主題歌は「マルセリーノの唄」 (La cancion de Marcelino) 。飯塚広の日本語訳詞により当時日本でも大ヒットした。歌い出しは「夢見よマルセリーノ 静かな寝顔」と「おはようマルセリーノ お目々を覚ませ」の2種類があり、多くの歌手にカバーされている。 映画は、祭礼のために丘の上の教会に向かう人々の流れと逆方向に歩き、町に住む病気の少女を見舞う無名の神父の話で始まる。彼は今日の祭りは何を記念するものか知っているかと少女とその父親に問い、祭礼の起こりを語りはじめる。以下は枠物語の形式でストーリーが進む。 19世紀の前半、スペインのある町の町長を、2人のフランシスコ会神父と1人の修道士の3人が訪れ、侵略者フランス軍により破壊されたまま廃墟となっている丘の上の市有地の修道院を再建する許可を求めた。町民の助けを得て再建された修道院では、やがて12人に増えた修道士たちが働いていた。 ある朝、修道院の門前に男の赤子が置かれていた。神父は赤子に、その日が祝日の聖人名「マルセリーノ」と命名して洗礼を授けた。両親はすでに亡くなっていたことが判ったため、修道士たちは近隣に里親を求めて歩き回った。しかし里親にふさわしいと考えられた人々の生活は苦しく、また引き取ると申し出た鍛冶屋は徒弟を乱暴に扱っているため修道士の方で断り、結局赤子は修道院で育てることになった。 5年後、マルセリーノは丈夫で活発な少年になっていた。彼は修道士たちから愛され、また宗教や学業の手ほどきを受けはじめていたが、細やかな愛情を注ぐ母親も同じ年頃の遊び相手もいない孤児の境遇に、修道士たちは胸を痛めていた。 ある日、町に行く途中で馬車の故障で修道院に立ち寄った家族がいて、マルセリーノはその母親と話すことで女性に初めて接し、また自分と同じくらいの歳だというマヌエルという息子の話も聞いた。マルセリーノが炊事係のトマス修道士に自分の母親のことを尋ねると「母親は美しい女性で、今は神様のところにいる」と修道士は答えた。そしてマルセリーノは、マヌエルを仮想の遊び仲間として独り言を言いながら遊ぶ癖がついた。 修道院の再建を許可した町長は、死ぬ前に土地の寄贈を採決しようと申し出たが院長は断っていた。しかし彼の死後に町長となった鍛冶屋はマルセリーノの里親となることを要求し、拒否されると他の議員への影響力を駆使して修道院を立ち退かせようと画策し始めた。 トマス修道士はマルセリーノに「農具や工具を保管する屋根裏部屋には決して入るな、奥の部屋には男がいておまえを捕まえる」と言いつけていたが、ある日好奇心から、おっかなびっくり階段を上がって行ったマルセリーノは、奥の部屋で大きな十字架上のキリスト像を見た。
あらすじ