汐川干潟
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汐川干潟

西側の蔵王山から望む汐川干潟
所在地 日本
愛知県豊橋市田原市
位置.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度41分19秒 東経137度17分49秒 / 北緯34.68861度 東経137.29694度 / 34.68861; 137.29694座標: 北緯34度41分19秒 東経137度17分49秒 / 北緯34.68861度 東経137.29694度 / 34.68861; 137.29694
面積2.8[1] km2
湖沼型干潟
プロジェクト 地形
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汐川干潟(しおかわひがた)は、愛知県豊橋市田原市にまたがる三河湾干潟である。中部地方で最大規模の干潟で、日本有数の渡り鳥の飛来地として知られている[2]
概要

三河湾の南東端の渥美半島の付根の田原湾に位置し、砂泥質の自然干潟である。以前は漁業が盛んな地域で昭和30年代までは2,000 haほどの干潟の面積があったが[3]、周辺の埋立地の開発により280 haほどまで縮小した[4][5]。愛知県の三河港計画で埋立による消滅の可能性があったが、1975年に「汐川干潟を守る会」が結成され干潟の保護活動が行われた。その後計画が見直され、名古屋港藤前干潟と同様に広い干潟が残されている[6]。南西方向から流れ込む汐川などの河口域に位置し、田原市東部の汐川河口から豊橋市南西部の杉山地区にかけて広がる。周辺にはうなぎ養殖場などの埋立地があり、干潟の北側には埋立地を東西に結ぶ愛知県道2号豊橋渥美線の三河港大橋が架かる。
歴史干潟の北端の三河港大橋、北側の東西両岸(臨海域)は埋立地の工業団地となっている。

江戸時代には多くの魚介類が産出され、串アサリなどが名産であった[3]。戦時中の昭和10年代には、梅田川の河口沖を埋め立てて、豊橋海軍航空隊の基地が建設され、1943年(昭和18年)に開隊された[3]1961年(昭和36年)から愛知県により豊橋港と臨海工業団地の造成が開始された[4]。埋め立てられた造成地は1972年(昭和47年)11月に田原町で「緑が浜」が設定され、1973年(昭和48年)5月に豊橋市で「明海町」が設定された[4]。これらの汐川干潟の北側の臨海埋立地をつなぐ産業道路として、1982年(昭和57年)に三河港大橋が完成した[4]。1972年から始まった汐川干潟保存運動などによって、当初予定されていた汐川干潟の全面埋立計画は、現在の汐川河口部の280 haを残して中止された[4]。2001年12月に環境省により汐川干潟を含む三河湾が、日本の重要湿地500に選定された[7]。田原市では2009年に「汐川干潟フォトコンテスト」が開催された。
環境汐川干潟付近の空中写真(1988年撮影)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成東側から望む汐川干潟、対岸には蔵王山

三河港の平均満潮位は約2.3 mで、満潮時にはほぼ全域が海となり、干潮時にはほぼ全域が露出する[8]。北西端の田原市の「緑が浜公園」などには、ハゼ釣り潮干狩りで干潟に訪れる人がある。2000年(平成12年)に、豊橋市と田原市により干潟の環境保全などを目的に「汐川干潟保全検討会議」が設立され、「汐川干潟保全連絡会」が設立されている[9]。流域の河川と海岸線には防潮堤道路が敷設されていて、周囲には多数の排水施設が設置されている[8]。周辺では干潟の自然観察会が開催されている。汐川干潟は銃猟禁止区域の指定を受けている[2]
汐川干潟に生息する動植物
鳥類

汐川干潟では1993年6月1日までに、1847246野鳥が記録されている[10]。春と秋にはシギ類チドリ類、冬にはカモ類などの多数の渡り鳥が飛来し、多くのバードウッチャーが野鳥観察に訪れる[5][11][12]。「ダイゼンの越冬群」と「ハマシギの越冬群」が愛知県のレッドリストで地域個体群の指定を受けている[13][14]

通年見られる種(留鳥) - アオサギカルガモカワウケリコサギシロチドリセグロセキレイセッカダイサギヒヨドリモズ

春と秋に見られる種 - アジサシオオソリハシシギキアシシギキリアイキョウジョシギソリハシシギダイゼンチュウシャクシギトウネンホウロクシギメダイチドリ

夏に見られる種 - オオヨシキリコチドリ

秋から春にかけて見られる種 - イソシギウミネコオオセグロカモメオナガガモカンムリカイツブリキンクロハジロコガモズグロカモメスズガモハマシギヒドリガモホシハジロマガモミサゴユリカモメ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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