「側節足動物」とは異なります。
汎節足動物
生息年代: カンブリア紀?現世 Pre??OSDCPTJKPgN
様々な汎節足動物[注釈 1]
地質時代
古生代カンブリア紀 - 現世
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
界:動物界 Animalia
亜界:真正後生動物亜界 Eumetazoa
階級なし:左右相称動物 Bilateria
階級なし:前口動物 Protostomia
上門:脱皮動物上門 Ecdysozoa
階級なし:汎節足動物 Panarthropoda
学名
Panarthropoda
Nielsen, 1995 [1]
シノニム
Gnathopoda Lankester, 1877 [2]
Podophora Waggoner, 1996 [3]
Aiolopoda Hou & Bergstrom, 2006 [4]
英名
Panarthropod
下位分類群
有爪動物門 Onychophora
緩歩動物門 Tardigrada
節足動物門 Arthropoda
†葉足動物 "Lobopodia"
汎節足動物(はんせっそくどうぶつ、Panarthropod、学名:Panarthropoda[1])とは、脱皮動物のうち現存する有爪動物・緩歩動物・節足動物の3動物門から構成される分類群である[5][6][7][8][9][10]。またこれらの最後の共通祖先から派生したとされる絶滅分類群、いわゆる葉足動物をも含む[6][11][7][8][10]。脱皮を行い、体節と対になる付属肢をもつ[5][6][7][8][9][10]。 汎節足動物の学名「Panarthropoda
名称
なお、「有爪動物+緩歩動物+節足動物」という分類体系自体は19世紀後期まで遡れ、Lankester 1877 に創設された「Gnathopoda[2]」に等しい[7]。こうして「Panarthropoda」に同義で一般に広まっていない異名は、他にも Waggoner 1996 に創設された「Podophora[3]」、および Hou & Bergstrom 2006 に創設された「Ailopoda[4]」が挙げられる[7]。
Budd & Peel 1998[12] に再定義された「"Lobopodia"」(最も広義の"葉足動物")、Boudreaux 1979 と Haro 1998 に再定義された「Lobopoda」(前述の Lobopodia と同じ)、および Lankester 1904[13] と Budd 2001b[14] に再定義された「"Arthropoda"」も、構成的に「Panarthropoda」と同義である。しかしこれらの名称は、既に汎節足動物内の特定の構成種を指す下位分類名(Lobopodia は葉足動物、Arthropoda は節足動物、Lobopoda は節足動物内の1属の学名 Lobopoda Solier, 1835[15])として定着したため、汎節足動物全般を指すには混乱を招いてしまい、非推奨とされる[7]。「葉足動物#広義の_"葉足動物"」も参照
概要
様々な節足動物
ドゥジャルダンヤマクマムシ(緩歩動物)
Peripatoides sp.(有爪動物)
様々な葉足動物
現生脱皮動物のうち、有爪動物(カギムシ)、緩歩動物(クマムシ)、節足動物(昆虫・甲殻類・ムカデ・クモなど)の3群は単系統群になると考えられており、これを汎節足動物と呼ぶ。これらの最後の共通祖先、およびそれぞれのステムグループ(絶滅した基部系統)に属すると思われる古生物群、いわゆる葉足動物もこの群に含まれる[11]。これらの動物群の最大の共通点は、脱皮で成長すると同時に、体節制に基づいた体の腹側にははしご形の腹神経索、先頭(先節)には背面に集約する神経節性の前大脳[16]、体節の両腹側には原則として爪のある付属肢をもつ[5][6][7][8][10]。