永遠の0
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永遠の0
零式艦上戦闘機
著者百田尚樹
発行日2006年8月23日
発行元太田出版
ジャンル架空戦記
日本
言語日本語
形態四六判
ページ数448
公式サイト ⇒太田出版 永遠の0
コードISBN 978-4-7783-1026-4
ISBN 978-4-06-276413-1A6判

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『永遠の0』(えいえんのゼロ)は、百田尚樹による日本小説、またそれを原作とした漫画映画・テレビドラマ。小説本はオリコン本ランキングで史上初となる400万部を突破した[1]
概要

放送作家として『探偵!ナイトスクープ』などを手がける百田の作家デビュー作であり、執筆にあたっては第二次世界大戦(大東亜戦争)で出征した著者の父親や親族が影響を与えている。

2006年には当初原稿を持ち込んだ多くの出版社には認められず、縁あってサブカルチャー系の太田出版から書き下ろしで発表された[2]

2009年に講談社文庫から文庫化。

2010年から2012年にかけて須本壮一(本そういち)による作画で漫画版が刊行された。

2012年10月から徐々に話題を呼び、『オリコン“本”ランキング文庫部門』で歴代13作目のミリオンヒット作となった[3]

2013年8月付けで、湊かなえ著『告白』(2010年・双葉社)の254.4万部を超えて文庫部門1位を記録し[4]、同年12月には文庫版の販売部数300万部を突破。歴代のタイトルで300万部超えは、オリコンの書籍全部門を通し、コミック部門の『ONE PIECE』(51巻から70巻までの計20作で獲得)に続いて史上2例目となる[5]。、2013年12月に映画が公開された。

2015年にはテレビドラマが放送された。2015年7月31日に映画版がノーカットで地上波初放送された。

2016年8月15日、オーディオブックを配信サービス「FeBe」より配信[6]

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この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2014年1月)(使い方

司法試験浪人の佐伯健太郎と、出版社(新聞社)に勤める姉の慶子は、亡くなった祖母・松乃の四十九日からしばらくしたころ、祖父・賢一郎から彼が自分達の実の祖父ではないことを知らされる。第二次世界大戦後、松乃は二人の母・清子を連れて賢一郎と再婚しており、実の祖父は終戦間際に特攻で戦死した海軍航空兵だと判明する。

それから6年後、司法試験浪人が長く続き人生の目標を見失っていた健太郎は、フリーライターとなった慶子から、新聞社主宰の終戦60周年記念プロジェクトのアシスタントを頼まれる。プロジェクトを進める高山は神風特攻隊のことをテロリストだと語るが、祖父の話もありその考えに釈然としない慶子は、このプロジェクトに際して特攻隊員だった実の祖父について調べようと決めた。姉弟はわずかな情報を元にその足取りを追い始める。

厚生労働省や方々の戦友会に連絡を取ったところ、実祖父の名が宮部久蔵であり、関係者9人が存命であることが知れた。その内の一人、戦闘機搭乗員としてラバウル航空隊で一緒だったという人物を訪ねるが、元海軍少尉の男性は久蔵について「海軍航空隊一の臆病者」「何よりも命を惜しむ男だった」「海軍軍人の風上にも置けない奴と思った。」と姉弟に蔑みの言葉をぶつけた。

健太郎は元戦友から聞く祖父の話に困惑し、次第に調査を続ける気をなくしていたが、母から健太郎と同じ26歳で亡くなった父・久蔵がどんな青年だったのか知りたいと改めて頼まれ、さらに手がかりとなる海軍従軍者達を訪ね歩く。だが、生前の久蔵を知る者達の語ることは「生きるということを教えてもらった」と感謝を述べる者もいれば、「航空隊員として軽蔑されていた」などとそれぞれに全く違っており、調べるほどにその人物像は謎に包まれていた。

戸惑いつつも二人は、国のために命を捧げるのが当然だったといわれる戦時下の日本と、そこに生きた人々の真実を知っていく。凄腕の零戦乗り(なお、零戦の通信機器は使いものにならなかった、と作中では表現されているが、当時の日本海軍の小型機はモールス信号方式だったとは表現されていない)で、卑怯者と誹られても「娘に会うまでは死なない」と松乃との約束を守り続けていた久蔵は、どのような生涯を送り特攻を選んだのか。実は久蔵は、特攻出撃の際、自機が整備不良であることを悟り、これに搭乗すれば生還できることから、その機を前途有為な学生パイロットに譲る。そのパイロットこそ、賢一郎であった。終戦から60年を経て、各々の壮絶な生き方と封じられていた事実を明らかにする。
登場人物

この節の加筆が望まれています。

佐伯 健太郎
2004年現在26歳。弁護士を志していたが、4年続けて司法試験に落ち、自信もやる気も失せ仕事に就かずぶらぶらと生活を送っていた。ノンフィクションライターを目指す姉の慶子から、実の祖父・宮部久蔵の経歴を調べようという誘いを受け、バイト料を貰えることをきっかけに協力する。旧海軍関係者を調べ歩くうちに彼らの壮絶な過去を知り、それまでの考え方を変えていく。
佐伯 慶子
健太郎の姉で、現在30歳。フリーライターとして新聞社の終戦記念プロジェクトに携わり、健太郎に戦死した実の祖父についての調査協力を頼む。母・清子も当時のことをよく知らされておらず、調べてあげたいと考えていたが、調査した内容を両親に打ち明けるべきか悩む。プロジェクトのリーダーである高山から好意を寄せられている。しかし、結局は藤木を選んだ。
宮部 久蔵
健太郎と慶子の実の祖父で、清子の父親。両親を亡くし15歳で海兵団に入団した。巧みな操縦技術を持つ航空兵であったが、妻子を案じ「必ず生きて帰る」と公言していた。命を重んじる思考から上官に意見することもあり、「臆病者」と称された。毎晩鍛錬に努め機体整備にも気を遣い、恐ろしく慎重な操縦で、実戦において無謀に撃墜することより撃墜されないことを説いた。下の者へも丁寧に話す様は馬鹿にされるほどであったが、教官としては非常に厳しく、暴力に訴えることは一切なかったが学生の反感を買った。しかしこれは学生がいずれ特攻隊に編入されることを知っての親心であった。優れた操縦による戦法は撃墜王と言われる岩本徹三の実話にも共通している。空母赤城の戦闘機パイロットとして真珠湾攻撃に参加し、ミッドウェー海戦での赤城喪失後はラバウル海軍航空隊に配属され、一度内地へ帰還。筑波海軍航空隊で教官を務めた後、1945年8月、終戦(15日)の数日前に鹿屋海軍航空隊鹿屋飛行場から特別攻撃隊として出撃し、米空母タイコンデロガに突入して未帰還となる。享年26。甲板に特攻したものの不発に終わり、はじめは米兵も久蔵の遺体を侮辱していたが、艦長が彼の遺体から妻子の写真を発見し、それを見た米兵も彼の心中を察し、海底へと丁重に葬られた。
大石 賢一郎
国鉄職員で、現在は弁護士。松乃の死後、健太郎と慶子に実の祖父の存在を語り、二人が久蔵について調べていることを知ってその全てを明かす。実は宮部に特攻兵として教わった海軍飛行予備学生(早稲田大学)。
長谷川 梅男
元海軍少尉。健太郎らが久蔵のことを知るため最初に訪ねる人物。米軍機グラマンに撃たれ左腕を失った。


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