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永岑 三千輝(ながみね みちてる、1946年 - )は、日本の歴史学者。横浜市立大学名誉教授[1]。
専門は、ドイツ現代史、ナチス・ドイツのヨーロッパ占領政策、特にソ連占領政策とホロコーストの研究。ドイツ産業史、ワイマール期・ヴェルサイユ体制下のドイツ航空機産業、ユンカース、ドルニエ、ハインケルなど。
経歴
1946年1月、中華民国天津特別市に出生。
1964年3月、香川県立観音寺第一高等学校卒。
同年4月、横浜国立大学経済学部入学。大塚久雄・高橋幸八郎門下の遠藤輝明(フランス経済史、産業革命史)に師事。
1968年4月、東京大学大学院経済学研究科理論経済学・経済史学専攻修士課程に進学。ドイツ経済史の松田智雄に師事。
同年6月、大学への機動隊導入により「東大闘争」の全学化。経済大学院は「無期限スト」突入。
結果、全員留年。
1971年4月、同大学院博士課程に進学。修士論文「ナチスの農村進出?シュレスヴィヒ・ホルシュタインの場合?」。1974年3月、同博士課程満期退学。
1973年4月から、立正大学経済学部助手。
1974年4月立正大学経済学部専任講師(西洋資本主義発達史担当)。1977年4月、同助教授。1986年4月、同教授[1]。
1995年10月、東京大学より博士(経済学)の学位を取得、学位論文の題は『ドイツ第三帝国のソ連占領政策と民衆 1941―1942』(同文舘、1994)。
1996年4月、横浜市立大学商学部教授[1]。2005年より、学部再編にともない、同国際総合科学部教授。
2011年3月、同大学名誉教授。
おもな業績
単著
『ドイツ第三帝国のソ連占領政策と民衆 1941-1942』(同文舘、1994)
『独ソ戦とホロコースト』(日本経済評論社、2001)
『ホロコーストの力学―独ソ戦・世界大戦・総力戦の弁証法―』(青木書店、2003)
編著
『ヨーロッパ統合の社会史―背景・論理・展望』(廣田功との共編、日本経済評論社、2004)
翻訳
ハルトムート・ケルブレ著・雨宮明彦・金子邦子・永岑三千輝・古内博之訳『ひとつのヨーロッパへの道―その社会史的考察』(日本経済評論社、1997)
ワルター・ラカー編・井上茂子・木畑和子・芝健介・長田浩彰・永岑三千輝・望田幸男訳『ホロコースト大事典』(柏書房、2003)
ハルトムート・ケルブレ著・永岑三千輝監訳・金子公彦・瀧川貴利・赤松廉史訳『ヨーロッパ社会史―1945年から現在まで』(日本経済評論社、2010)
ハルトムート・ケルブレ著・永岑三千輝監訳・瀧川貴利・赤松廉史・清水雅大訳『冷戦と福祉国家』(日本経済評論社、2014)
脚注^ a b c “researchmap - 永岑 三千輝”. researchmap. 2021年2月4日閲覧。
参考文献
永岑「ホロコーストとヨーロッパ統合―二つの対極的論理と史的力学?」『横浜市立大学論叢』第62巻 人文科学系列 第3号、2011年3月、23?55。
⇒「永岑三千輝教授 略歴・研究業績」『横浜市立大学論叢』第62巻 人文科学系列 第3号、永岑三千輝教授 退職記念号、1?21。
永岑「ナチス研究からヴェルサイユ体制下航空機産業の研究へ」日本ドイツ学会『ドイツ研究』第52巻、2018年3月、152?158。