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永久パターン(えいきゅうパターン)はコンピュータゲーム用語の一つ。特定の行動によって本来あるべき仕様から逸脱し、ゲームオーバーになることなく半永久的にプレイを続けること。俗に縮めて「永パ」、もしくは単に「永久」と呼ばれる。目次 永久パターンは次の4つの側面から忌避される。 いずれもコンピュータゲームにとって致命的であり、あらかじめ出来うる限りの対策・検証がなされるが、発売後に発覚することもしばしばである。ネットワーク配信に対応した近年のプラットフォームであれば修正版に自動更新することもできるが、基板/ROM流通の場合は物理的な交換を要するため対応が難しく、ランニングチェンジに留まることが多い[2][3]。 『スペースインベーダー』のようなステージ数に制限がないゲームでは、プレイヤーの実力次第でいくらでもゲームを続けられるが、この場合は永久パターンとは呼ばれない。ただし、ループゲームでの事実上の残機無限増殖も、広義には永久パターンに含められる。『ゼビウス』『イーアルカンフー』などの、カウンターストップのバグによる残機無限増殖は含めない。 また、理論上は可能だが難易度が高く、実現性が疑問視される永久パターンをかつては「実力永久パターン(実力永パ)」と一部で呼んでいたことがある。『ウルフファング』『レインボーアイランド』などの永久パターンを指してこう呼ばれていたが、プレイヤーの実力の差に実現性が左右されることや、理論上可能ならば永久パターンとして認める傾向が強まったことから21世紀初頭現在ではほとんど使われなくなった。 通常の永久パターンは短いサイクルで同じ操作を繰り返すため、いつまでも同じ画面が表示される場合もある。極端なものになると1歩も動かず攻撃ボタンを押しているだけで可能なケースもある。変則的な例としては、残機潰しプレイで1機潰すことで稼げる得点が、残機が1機増えるのに必要な得点よりも多い場合に、やはり永久パターンが成立する。『グラディウスII -GOFERの野望-』などがこれに該当する。残機が点数獲得でも増えない設定にしたり、アイテムによるエクステンドを点数に強制的に置き換えたりすることで対処される。 一時期、難易度上昇や謎解きの一環として、クリア条件を満たさずにクリアしようとすると過去の面に飛ばされる、「ZAP」と呼ばれるシステムが導入されていたこともあった。しかし、これを悪用した永久パターンが『レインボーアイランド』などで構築されたため、21世紀初頭現在はこのようなシステムはアーケードゲームでは採用されなくなった。なお、ZAPシステムの元祖である『ドルアーガの塔』では、ZAPを利用した永久パターンに対して対策が講じられており、最終ボスを倒さずにクリアしようとする、最終ボス討伐後のステージで救助すべきキャラクターを攻撃するなどでZAPすると、再回収不可能な必須アイテムを失い元のステージに戻れなくなる。 基本的にはゲーム開始から一定時間が経過した後に各種対策動作が起こるようになっている。経過時間のカウントはステージのクリアなどゲームを先に進めることでリセットされる。 ステージ開始から一定時間が経過する(もたもた、のんびり、いちゃいちゃなど)と、非常に強く倒せない、もしくは倒しにくい敵キャラが登場する。多くの場合は回避も困難で、なす術もなくミスとなる。作品によっては、一定時間経過しなくても、敵を倒さない、スクロールを進めない、など長時間ゲームを進めずにいると出現することがある。この場合はゲームを進めると消えることが多い。また、まれに破壊不能な永久パターン防止キャラにも打ち込み点が発生する作品があり、それが元になって永久パターンとされるケースもある。例えば、メトロから発売されたアーケードゲーム『ガンマスター』の永久パターン防止キャラがこれに該当する。
1 概要
2 永久パターンの定義・種類
3 永久パターン対策の例
3.1 永久パターン防止キャラ
3.2 敵キャラの増殖・パワーアップ
3.3 自キャラのパワーダウン
3.4 時間制限
3.5 ボスキャラ・敵キャラの逃亡・自爆
3.6 行動可能範囲の縮小
4 対戦格闘ゲームにおける永久パターン
5 脚注
6 参考文献
7 関連項目
概要
インカム低下
アーケードゲームにおいて永久パターンが用いられると、1人のプレイヤーが1プレイ料金でゲームを延々独占することになり、インカム(収益率)が低下する。
ハイスコア無効化
永久パターンによって無限に得点できる場合、たとえわずかな点効率でも理論的にはカウンターストップが可能なため、ハイスコアが無意味となり全国集計も打ち切られる[1]。
ゲームバランス崩壊
永久パターンによって残機やパワーアップアイテム(RPG類においては経験値や通貨)を容易に稼げると、プレイヤーが著しく有利となり難易度が不当に低下する。
バグ誘発
極端な長時間/繰り返しプレイにより何らかの内部カウントが想定範囲を超えた結果、オーバーフローや論理矛盾が起こりゲームが異常な挙動を示すことがある。
永久パターンの定義・種類
永久パターン対策の例
永久パターン防止キャラ
ウルトラマン倶楽部 (バキューモン) - 各技を出しても倒せず、接触すると体力が0になってしまう。
クレイジーバルーン (人の顔) - 高次面では無条件で登場する。
マッピー (ご先祖様)
バンゲリングベイ (Q型戦艦)
シティコネクション (特殊パトカー/タケノコ)
フェアリーランドストーリー (ホーンド)
アルゴスの戦士 (ゴーディン)
バブルボブル (すかるもんすた/ラスカル)
奇々怪界 (がらこつ/火の輪)
バラデューク (ブルー・スパーク/ブルー・スナイパー)
源平討魔伝 (鷹/源頼朝)
レイラ (竜巻)
チョコボの不思議なダンジョン2 (命の番人等死神系)
ドラゴンスピリット (デルターヴェルン)
ニュージーランドストーリー (ホーンド)
ダライアス (ヤズカ・タカーミィ)
ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境 (目目連)
ルパン三世 パンドラの遺産 (銭形)
ドラゴンバスター (ケイブシャーク) - 永久パターン防止キャラであるはずが、行動パターンにより逆に永久パターンを生み出している。
超絶倫人ベラボーマン (初号401) - 初期バージョンでは倒せたが、後期バージョンでは無敵に修正された。
ティンクルスタースプライツ (死神) - 制限時間で出現するほか、一定時間以上互いに連爆をしないでいると出現する。倒すことは可能だが、倒す毎に強くなって再出現する。CPU戦では大抵CPUがこれに触れることでクリアになるが、対人戦ではこれが出てからが本当の勝負である
テイルズ オブ デスティニー (バルバトス・ゲーティア)- 自動レベルアップを数分続けるとその操作を検出し無敵状態でエンカウントする。
妖怪道中記 (火の輪) - 触れると即死。耐久力は高いが、倒すことは出来る。
パックランド (スー) - タイムアウトになると、高速で襲ってくる。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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