氷結_(チューハイ)
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氷結
基本情報
種類
チューハイ
度数3%?9%
主原料果汁類ウォッカ
副原料糖類酸味料香料など
原産国 日本
製造元キリン・シーグラム
(2001年 - 2002年)
キリンディスティラリー
(2002年 - 2018年)
麒麟麦酒(二代目)
(2016年 - )
販売元麒麟麦酒(二代目)
詳細情報
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氷結(ひょうけつ)は、ウォッカベースの缶入りチューハイ[1][2]商標麒麟麦酒(二代目)が製造・販売する。麒麟麦酒(初代、後のキリンホールディングス)の総合酒類化の商品第一号として2001年7月11日に発売された[1]。発売当初の商品名は「氷結果汁」[1]
歴史
開発

当時の麒麟麦酒の子会社であるキリン・シーグラム(現:キリンディスティラリー)の開発グループによって開発が開始された[1]。開発にはウイスキーブレンダーも携わった[3]

アルコールのベースを焼酎にせずにウォッカにした理由として

当時のキリングループは甲類焼酎を生産する工場や設備、さらには焼酎の製造免許を持っていなかった[3]。また、富士御殿場蒸留所ではウイスキーの生産設備を用いてウォッカの生産もしていた[3]

キリン・シーグラムは、1990年代半ばにキリンビールと近畿コカ・コーラボトリングにウォッカベースのフルーツチューハイをOEMで供給した経験も持っていた[3]

当時のチューハイは焼酎ベースであることが常識であったことなどの理由でウォッカベースのフルーツチューハイの売り上げは芳しくなかったが、「氷結」の開発に関わった人間によれば、それらの商品を深く認めていた層もいたという[3]


原材料として用いるストレート果汁の良さを活かすためには、焼酎よりも酒の匂いが薄い(癖が少ない)ウォッカの方が向いている[4]

以上の見解により、ウォッカベースという方向性自体には問題はないと判断し、開発を進めた[3]

キリンビールは総合酒類化へ方向転換することになり[注釈 1]、この新商品もキリンビールの販売網でキリンビールの商品として販売されることとなる[1]。結果、総合酒類化の第一号商品として販売されることが経営会議にて指名される[1]

「氷結」の開発にあたっては、「果実の瑞々しさを出すために濃縮果汁ではなくストレート果汁を使用する」「純度の高いクリアな炭酸を使用する」「白樺活性炭を用いた濾過によりクリアなウォッカを使用する」の3点にこだわっているという[5]。特に「加熱を行わず凍結させたストレート果汁を使用する」点は発売当初からのアピールポイントで、「氷結」という商品名の由来にもなっている[6]。缶は東洋製罐が開発した「ダイヤカット缶」を採用し、そのデザインや開封時に出る「パキパキッ」という音で氷をイメージさせるなど、冷たさや爽快感を表現している[7]。(ミウラ折りの仲間[8]。吉村パターン[9]
実績

2001年7月に発売開始。当初はシチリア産レモングレープフルーツという2フレーバーでの展開だったが、発売開始からの半年間で611万ケース(250ml缶換算)を販売する[10]ヒット商品となり、翌2002年には缶チューハイ市場におけるシェアが早くも3割に達する[5]。一方で「『氷結果汁』というネーミングでは、通常の果汁入り清涼飲料との誤認を招きやすい」という消費者からの苦情を受け、2002年3月に商品名を現在の「氷結」に変更した[11]。商品ラインナップも多角化し、少し贅沢な路線の「プレミアム」、糖類ゼロ系の「ZERO」、強アルコール度数の「ストロング」などの展開も行なわれた[12][13]。「プレミアム」は2017年末までに製造を終了した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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