水都
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水の都(みずのみやこ)とは、運河水路河川等の水景が都市景観の形成に大きな役割を果たしている都市に対して使用される愛称。水都(すいと)とも呼ばれる。 アッカデーミア橋から望遠するカナル・グランデ 大阪・道頓堀 中之島の眺め
目次

1 概要

2 主な水の都

2.1 日本

2.2 日本国外


3 関連項目

概要

元々は瀬戸内海航路の起点で、海に囲まれていた難波宮(現在の大阪)を指す語で、低湿地で多様性のある水郷とは異なり、道路や水路・運河が交錯する地割が、街の風景となる水辺都市のことを指す。
主な水の都
日本

北海道小樽市 - 星置川が流れている。ニシン漁を運搬する北前船、また運河も形成される。

北海道釧路市 - 屈斜路湖釧路湿原は水源で釧路川は流れる。幣前橋から市街地に水路がある。

岩手県平泉町 - 北に衣川、東に北上川、南に太田川と、三つの川が流れている。池、沼が多く、地名に泉の文字が見られるように、「瓜割り清水」や「独鈷水」など、水・泉が湧き出ている。

茨城県水戸市 - 北部を流れる那珂川と南部に広がる千波湖の間に水戸駅を中心とする繁華街が形成されており、かつてはそれらを天然の堀とした水戸城が存在した城下町であった。また水戸という地名においても、那珂川の舟運の河港として盛え、水運の戸口とされていた事に由来している。

東京都東京23区) - 利根川荒川多摩川の下流域であり湿地帯であったが、江戸幕府開府以降は大規模な治水工事により多数の堀や川が張り巡らされていた。しかし、関東大震災東京大空襲後の復興や高度経済成長期の経済発展を経て、その多くは埋め立てや暗渠化がされ、現在ではほとんどが道路となっている。

新潟県新潟市 - 信濃川阿賀野川が注いでいる。関屋分水開削以降、信濃川右岸(中央区側)の市街地は四方を川と海に囲まれ「新潟島」と呼ばれている。

岐阜県大垣市 - 揖斐川長良川を始め市内に15本の一級河川が流れており水都と呼ばれている。市内には、初めて人工の湧水井戸に成功した掘抜井戸発祥の地があるほか、多くの井戸が存在し、地下水が豊富である。また、岐阜県西濃地方、滋賀県のみに生息が確認されているハリヨが市内に生息している。

大阪府大阪市 - 古代に現在の上町台地に位置する難波津難波宮の都がおかれ、ここを拠点に瀬戸内海各地や九州、さらには大陸との交易・交流によって、新しい技術や文化が大阪に持ち込まれたことから、水の都と呼ばれる。江戸時代以降、多くの水路が開削され、そこに架けられた橋の多さから「浪華八百八橋」と称された。 また大阪の旧国名「摂津」「河内」「和泉(いずみ)」(摂河泉)は三つとも水に関係している。 大阪#近世の大坂も参照、水都大阪2009などを開催。

広島県広島市 - 太田川下流の三角州地帯に市街地が形成されている。

島根県松江市 - 宍道湖中海に囲まれた地域に位置する。


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