この項目では、星座について説明しています。占星術でのみずがめ座については「宝瓶宮」をご覧ください。
みずがめ座Aquarius
みずがめ座の恒星
属格形Aquarii
略符Aqr
発音[??kw??ri?s]、属格:/??kw??ria?/
象徴the Water-bearer
概略位置:赤経23
概略位置:赤緯−15
広さ980平方度 (10位)
主要恒星数10, 22
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数97
系外惑星が確認されている恒星数5
3.0等より明るい恒星数2
10パーセク以内にある恒星数4
最輝星β Aqr(2.89等)
最も近い星EZ Aqr;(11.3光年)
メシエ天体数3
流星群March Aquariids
Eta Aquariids
Delta Aquariids
みずがめ座(水瓶座、Aquarius)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。
この星座には2等星以上の明るい星はない。
目次
1 主な天体
1.1 恒星
1.2 星団・星雲・銀河
2 流星群
3 神話
4 脚注
4.1 注釈
4.2 出典
主な天体
恒星「みずがめ座の恒星の一覧」も参照
以下の恒星に国際天文学連合が承認した固有名が付いている[1]。
α星:サダルメリク[2](Sadalmelik[1]、「王の幸運」[3])は、みずがめ座で2番目に明るい恒星。ほぼ天の赤道上にある。
β星:サダルスウド[2](Sadalsuud[1]、「幸運中の幸運」[3])は、みずがめ座で最も明るい恒星。
γ星:サダクビア[2](Sadachbia[1]、「テントの幸運」[3])。
δ星:スカト[2](Skat[1]、「すね」[3])は、みずがめ座で3番目に明るい恒星。
ε星:アルバリ[2](Albari[1]、「飲み込む者」[3])。
θ星:アンカ[2](Ancha[1]、「腰」[3])。
κ星:Situla[1]、ラテン語で「バケツ」を意味する言葉に由来[3]。
γ星、ζ星、η星、π星は、Water Jarと呼ばれるアステリズムである[4]。日本では、この4星を三ツ矢と呼ぶ事もあり[2]、これは野尻抱影が三ツ矢サイダーの商標より考案したものである[2]。また、これを東京箕(とうきょうみ)と呼ぶ地方がある。「みずがめ座の方言」も参照 みずがめ座には流星群が3つある。3つとも、毎時約20個の流星が観測される。1つ目は5月4日ごろのみずがめ座η流星群で、2つ目は6月28日ごろのみずがめ座δ流星群 メソポタミアではアッカドの英雄とエンキが結びついたグラ(Gulla、偉大なるもの)が原型と考えられている[5]。ギリシア神話では、ガニュメーデース(わし座を参照)の持つ水がめであるとされる[4]。星図には、水を流す水がめとそれを持つ男性の姿として描かれ[注 1]、流れ出した水はみなみのうお座の口に注ぎ込んでいる[4]。 [ヘルプ]
みずがめ座EZ星:閃光星。
星団・星雲・銀河
M73:散開星団(星群)。M72のすぐ東隣にある。
M2:球状星団。中心部の星の密集度が非常に高いことで知られる。
M72:球状星団。
NGC 7009(土星状星雲):惑星状星雲。η星の南東にある。
NGC 7293(らせん星雲):惑星状星雲。δ星の南西にあり有名である。
流星群
神話
脚注
注釈^ みずがめ座はドイツ語では「水の男」を意味する Wassermann(ヴァッサーマン)と呼ばれる。
出典^ a b c d e f g h “ ⇒IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2017年4月30日閲覧。
^ a b c d e f g h 原恵 『星座の神話 - 星座史と星名の意味 -』 (新装改定版第4刷版) 恒星社厚生閣、2007年2月28日、188-189頁。