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水曜どうでしょう
How do you like wednesday?
番組の前枠・後枠の収録地である平岸高台公園。右奥は番組の一部収録や編集が行われていた北海道テレビ放送旧社屋(2018年まで使用)。
ジャンルバラエティ番組 / 旅番組
企画鈴井貴之
構成鈴井貴之
森崎博之
(いずれも『リターンズ』のみ)
ディレクター藤村忠寿(チーフディレクター)
嬉野雅道(カメラ担当ディレクター)
出演者鈴井貴之
大泉洋
安田顕(準レギュラー)
ほか
ナレーター藤村忠寿
音楽本間昭光(「原付日本列島制覇」以降)
オープニング川岸秀樹(作曲)
「水曜どうでしょうタイトル」
エンディング樋口了一
「1/6の夢旅人」
「1/6の夢旅人2002」
国・地域 日本
製作
プロデューサー福屋渉
杉山順一
(いずれも7代目)
制作北海道テレビ
放送
放送国・地域 日本
アメリカ合衆国
中華民国
公式ウェブサイト
放送開始から1998年3月まで
放送期間1996年10月10日 - 1998年3月26日
放送時間木曜 0:50 - 1:20(水曜深夜)
放送分30分
回数73回
1998年4月から2000年3月まで
放送期間1998年4月1日 - 2000年3月29日
放送時間水曜 23:25 - 23:55
放送分30分
回数27回
2000年4月から2001年9月まで
放送期間2000年4月5日 - 2001年9月26日
放送時間水曜 23:09 - 23:39
放送分30分
回数44回
2001年10月から放送終了まで
放送期間2001年10月3日 - 2002年9月25日
放送時間水曜 23:15 - 23:45
放送分30分
回数36回
復活特番
放送期間2004年5月26日 - 不定期
放送時間水曜 23:15 - 23:45
放送分30分
回数70回(2021年現在)
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『水曜どうでしょう』(すいようどうでしょう、How do you like wednesday?[注 1])は、北海道テレビ(HTB)制作のバラエティ深夜番組。通称は「どうでしょう」・「水どう」・「どうリタ(どうでしょうリターンズ)」・「どうクラ(水曜どうでしょうClassic)」など。シンボルキャラクターは福助人形。
レギュラー放送が終了した2002年9月以降は、再放送の『どうでしょうリターンズ』・『水曜どうでしょうClassic』・『水曜どうでしょうプレミア』(水曜どうでしょうシリーズ参照)が全国各地で放送されており、2007年には全国47都道府県すべてでの放送を達成した。
現在も数年に1回のペースで『水曜どうでしょう』自体の新作が撮影・作成されており、こちらも北海道での本放送開始を皮切りに順次全国各地で放送されている。また、番組を再構成・再編集したDVD『水曜どうでしょうDVD全集』も発売されている[1]。 1996年10月10日(10月9日深夜)に放送を開始。レギュラー出演者の鈴井貴之と大泉洋、ロケーション同行ディレクターの藤村忠寿と嬉野雅道の4人(例外として安田顕らゲストが加わり出演人数が増えることがある。詳細は後述)が過酷な旅を行い、その模様を放送する。 前身は毎週月曜日から木曜日まで放送された帯番組『モザイクな夜V3』であるが、局内外から「低俗番組」の烙印を押され、打ち切りとなった[2]。しかし当時の制作陣が「1曜日だけでも番組を残してくれ」と懇願した結果、水曜日の深夜帯に自社制作番組枠が残されて、本番組がスタートした。しかし、4月改編まで半年間のつなぎ番組の予定であり、会社からは全く期待されていなかった。制作陣としても、「半年しかできないんなら好き勝手やろう」という思いがあったという。期待されていないところからの天邪鬼な考えで、「北海道じゃないところでロケする番組を作ろうじゃないか」というところから番組スタイルが作られていった[注 2]。ところが、このような番組スタイルに人気が出て、番組は半年で終了することなく、続行されることとなったうえ、後述するような人気ぶりから四半世紀以上続くHTBの重要コンテンツとなっている[3][4]。 放送開始当時は固定の出演者・企画を設定せず、前身番組『モザイクな夜V3』の延長線上として様々な企画を行っていた。しかし、その中の一つである「鈴井・大泉による旅メインの企画」が人気となったことから、1997年後半からは放送する企画のほとんどが旅企画となり、現在の出演者・ディレクターがひたすら会話を繰り広げていくスタイルとなった[注 3]。1999年12月8日の放送では深夜23時の放送にも関わらず、レギュラー放送時代の最高視聴率となる18.6%を叩き出し、年末にはゴールデンタイムでのスペシャル番組も放送された(詳しくは後述)。 番組開始当初から「低予算」「低姿勢」「低カロリー」のいわゆる「3低」をモットーにしている[注 4]。初期は数回分の制作予算を使って、日本国内での企画が多かった。しかし、中期から後期になると数か月分の制作予算を一気に使い、日本国外への旅がメインとなった。鈴井はのちのインタビューで『進め!電波少年「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」』(日本テレビ)が同時期に放送されていたことを引き合いに出された際に、日テレは予算があって、ユーラシア大陸横断はできたが、どうでしょうは本当に予算がないところから始めており、1本単価だと番組が作れないため、10本分の予算で遠いところに行って10本分撮ろうという策をとった。これらもあり『カテゴリーとしてはバラエティ番組だが、出演しているどうでしょう班にとってはドキュメンタリー。いろいろ演出の手が加わっている番組は少なくないが、「うちはガチでいこう」』と決めたという。事実、海外ロケも行きの飛行機で旅先のレンタカーを借りて、その道中で帰りのフライトを予約することしか決めていない。鈴井曰く『本当にそうしたいわけじゃなくて、「そうなってしまった」』とのこと[4]。 2002年9月25日にレギュラー放送を終了。その際に「今後、一生続けられるペースで『水曜どうでしょう』をやっていく」と宣言(いわゆる『一生どうでしょうします』宣言)。レギュラー放送終了後は、不定期での新作放送や、過去に放送された企画の再放送・DVD化が行われている。また、テレビ放送以外の形でファンを楽しませることを目的として、『どうでしょう本』の制作や『水曜天幕團』による演劇公演など、さまざまな番組関連企画が行われている。 それまで地方局制作の番組といえば、基本的にその土地に根差したグルメや観光情報を中心とした番組が多かったが、その枠にとらわれない制作スタイルが口コミやインターネットなどで話題を呼び、各地のテレビ朝日系列局や独立局への番組販売による放送が開始されるようになり、他の地方局でも似たようなスタイルの番組が制作されるようになった。また、藤村はYouTubeで、編集の仕方や、テロップ・SEの入れ方の影響を受けた動画がいくつも見受けられると指摘している[5]。 本番組の成功を機に、大泉が出演している『おにぎりあたためますか』(HTB)や『1×8いこうよ!』(STV)など、北海道の民放局で制作されるバラエティ番組が道外で放送されるようになった。また、番組内で登場した北海道テレビのマスコットキャラクター・onちゃんは、安田顕が着ぐるみのスーツアクターとして活躍し、ローカル局のマスコットキャラクターでは異例の全国的な知名度を得ることとなった。また、大泉が所属する演劇ユニットTEAM NACSは、公演に番組を見た人達も大泉目当ての客が集まり、北海道で人気を得た[6]。2004年には東京進出を果たし、大泉や安田ら各メンバーが全国区のテレビドラマや映画に出演するきっかけにもなった。 著名人や芸能人、業界関係者にファンが多いことでも知られる。北海道テレビのキー局であるテレビ朝日の『くりぃむナントカ』で行われた「テレビ朝日社員が好きな番組ランキング」では『タモリ倶楽部』『めちゃ×2イケてるッ!』に次ぎ3位にランクインした[注 5]。 雑誌『Quick Japan』Vol.52(太田出版)で水曜どうでしょう特集が組まれた際には、吉川晃司・つのだ☆ひろ・佐藤友哉・清野とおるがファンとしてコメントを寄せた。この他、番組のファンである著名人には映画監督の本広克行[注 6][7]・元プロ野球選手の武田勝[注 7]・高坂希太郎[8]・下野紘[9]・山田孝之[10]・小杉竜一[11]・伊野尾慧[12]・松村北斗[13]・ さだまさし[14]・松尾諭[15]・佐々木久美 (日向坂46)・あfろなどがいる。 番組販売・DVD・グッズ等の売上による北海道テレビへの営業面での貢献も大きく、北海道テレビの放送外収入は2008年度で約20億円[16]、2014年度は本番組単体で約24億円にも達している[17]。特にDVDについては、減価償却済みの映像を二次使用する形のため、利益貢献が極めて高いという[16]。DVDの累計出荷数は500万枚を突破し、オリコン週間DVDランキング1位を「バラエティ・お笑い」ジャンルでは最多となる14作品で獲得している[18]。
概要
影響・反響