水戸黄門外伝_かげろう忍法帖
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}水戸黄門 (パナソニック ドラマシアター) > 水戸黄門外伝 かげろう忍法帖

水戸黄門外伝 かげろう忍法帖
ジャンル時代劇
脚本葉村彰子
監督矢田清巳金鐘守山内鉄也井上泰治
出演者由美かおる
野村将希
せんだみつお
中野みゆき
羽田惠理香
鈴木奈穂
京本政樹
中村橋之助
ナレーター杉山真太郎
製作
プロデューサー五十嵐通夫、大庭喜儀、山田勝
制作C.A.L

放送
放送国・地域 日本
放送期間1995年5月22日 - 9月4日
放送時間月曜 20:00 - 20:54
放送枠ナショナル劇場
放送分54分
回数16
テンプレートを表示

『水戸黄門外伝 かげろう忍法帖』(みとこうもんがいでん かげろうにんぽうちょう)は、1995年5月22日から9月4日までTBS系列の「ナショナル劇場(後にパナソニック ドラマシアター月曜ミステリーシアター)」枠で放送された日本のテレビドラマ

2005年12月にタキコーポレーション(現オデッサ・エンタテインメント)よりDVD-BOXが発売された。
概要

お馴染み『水戸黄門』の登場人物の一人であるくノ一かげろうお銀を主役に配した水戸黄門唯一のスピンオフ作品水戸黄門本編の第23部と第24部の橋渡し的なストーリーであるが、あくまでも「外伝」であり『水戸黄門』本編のシリーズナンバーにはカウントされていない。第1話では水戸光圀佐野浅夫)や佐々木助三郎あおい輝彦)・渥美格之進伊吹吾郎)などの当時の『水戸黄門』の登場人物が出演しており、また本作の登場人物である名張の翔が本作の後日譚にあたる『水戸黄門』第24部にゲスト出演を果たすなど、『水戸黄門』本編も通じて本作の世界観・設定を『水戸黄門』シリーズと擦り合わせる演出がなされていた。

かげろうお銀は『水戸黄門』で毎回のように入浴シーンがあったことで知られるが、本作でもその路線は健在であり、お銀や配下のくノ一たちがお色気で悪党を陥れるシーンが本作の売りになっている。テレビ時代劇としては映像面に趣向を凝らしており、忍法を使うシーンではCGやモーフィングを駆使した派手な演出が多用されている。オープニング(ブラックバックに白い紙吹雪を散らすもの)でも彼女らの忍術シーンが登場する。

本作は『水戸黄門』のように一つの旅程を連続して追う形式にはなっておらず、各エピソードは独立しており、特に信濃国を舞台とするエピソードが全16話中4話と多い点も特徴である。

本作で『水戸黄門』の印籠に相当するのは光圀の直筆書状で、事件のクライマックスにお銀が大名や城代家老・奉行らの寝所に参じて書状を見せ、悪事の証拠を提示して悪党への裁きを求めるというものになっている。

『水戸黄門』の勧善懲悪路線を引き継いだ作品ではあるが、制作プロデューサーの逸見稔は「『水戸黄門』の陰の部分とお色気をこの物語の中心にしました」と語っており[1]、『水戸黄門』とは異なり、悪人を成敗する立場である主人公側の登場人物達が、悪事の調査中に悪人を始末(暗殺)することもある。ただし作中で始末されるのは基本的に悪事の証拠が存在しない悪人、もしくは悪人に雇われた影の存在である忍びの者等に限られており、悪人を始末するのはあくまで最低限に留められている。

劇中で悪人が所持している証書等に「元禄十年」と記載されていることが何度かあり、劇中の時間設定は元禄10年か、もしくはその前後である可能性がある。なお、第1話の冒頭でお銀が「10年振りに故郷に帰る」と発言しており、この時点でお銀が初登場した『水戸黄門』第16部から約10年の時間経過がある事が窺われる。

1990年オフィス・ヘンミが制作した『女忍かげろう組』から設定やBGM等を一部流用しているが、『女忍かげろう組』は三代将軍・徳川家光の時代が舞台であり、本作の世界観との繋がりは無い。また、山田風太郎の小説『かげろう忍法帖』とは無関係である。

第1話のオープニングのみ、他の話のオープニングよりロングバージョンとなっている。

CS放送では2005年と2020年に時代劇専門チャンネル[注 1]、2010年にホームドラマチャンネル、2011年にTBSチャンネルで放送された。また、2012年と2014年にBS-TBSでも放送が行われた。
第1話のあらすじ

水戸老公一行の諸国漫遊の旅を終えたくノ一・かげろうお銀は、久々に暇を得て故郷の大和国月ヶ瀬村への帰路を急いでいた。月ヶ瀬ではお銀の祖父で伊賀忍藤林一門の頭領である藤林無門が薬を作り、配下のくノ一たちが薬の行商をしながら平和に暮らしていた。

ところが、大和郡山藩十二万石に大事が勃発。次席家老・黒柳監物の讒訴(ざんそ)により国家老・津坂長左衛門が蟄居謹慎、病床にある藩主・本多忠常の病気平癒と称して黒柳が祈祷師を呼び薬湯を飲ませているが、その薬湯と御典医・宮内玄朴が調合する薬にからくりがあった。薬に南蛮渡来の毒物・砒素を混入することにより藩主を殺害し、正嫡鶴千代に代わりお尚の方が黒柳と通じて出来た子・菊丸を世継ぎにと企んでいたのである。

その監物が唯一恐れるのが水戸老公。藤林無門とお銀を通して光圀の耳に入るのを恐れた次席家老の黒柳は、根来の抜忍・髑髏党の宇陀羅坊に無門を襲撃させ、無門は宇陀羅坊の凶弾を受け絶命、お銀も髑髏党に襲われた。飛猿の報せにより水戸の西山荘でこの一件を知った光圀は急遽、助三郎と格之進を大和へ向かわせた。

お銀はくノ一たちを従え横笛小太郎、名張の翔、飛猿、そして助さんと格さんらの協力を得て髑髏党を滅ぼし、見事に祖父の仇を討つ。そして、助三郎と格之進は光圀に託されたある物をお銀に渡す。それは、光圀が書いた諸国の大名に宛てた書状であった。

 此者 長年に渡り 我が身辺に 仕える者也
 此書面 差し出したる時 此者の言ハ 水戸光圀の 言と思ひ
 真摯に対処 致される様 願ひ上げ候
水戸光圀 

そして「これまでの諸国漫遊で諸大名の政を見て悪を正してきたが、今回の大和郡山藩の内紛のように、目の届かないところが随所にある。自分に代わり、お銀を頭に藤林一門に悪を正す力を貸してほしい」との光圀からの伝言を受けたお銀は光圀の願いを快諾。

かくして、お銀率いるかげろう組の世直し旅が始まった。
主要登場人物「水戸黄門 (パナソニック ドラマシアター)の登場人物一覧」も参照
かげろう組のくノ一
かげろうお銀(
由美かおる
伊賀忍・藤林無門の孫娘。祖父の仇・髑髏党を滅ぼした後、光圀の書状を携え頭領としてかげろう組を率い、世直しの旅に出る。普段の服装は『水戸黄門』本編の定番である鳥追いだが、赤を基調とした修験者の服装の時もある。[注 2]。『水戸黄門』では見られない変身の術や身替わりの術を使うほか、相手の行動を操る催眠術を使うこともある[注 3]。また、相手の首に太腿を極めて絞め落とすという大技を使う事があり[注 4][注 5][注 6]、後日譚にあたる『第24部』でも、同じ技が引き継がれている[注 7]。シリーズの前半ではお銀自身が直接悪人の懐に飛び込んで任務にあたる事は少なかったが、シリーズの後半になると、長崎(第15話)で黒い西洋下着姿でソファーに横になって代官の疋田伝内を魅了するなど、『水戸黄門』本編以上の大胆なお色気シーンを披露する場面がある。佐渡(第16話)では、南蛮手妻一座の花形として悪人達の宴席で軽業を披露したが、この時にお銀が着ていた銀色の装束は、『女忍かげろう組』で由美かおるが演じた銀蝶の忍装束と同じ物である。『水戸黄門』本編と同じく、革を縫い込んだ紺色の忍装束を着用。本作の忍装束について、由美かおるは当時の雑誌の取材で「水戸黄門のときと同じデザインの服なんですが、セクシーな感じを出すために、網タイツでフィット感を出すように変えているんです」と語っている[2]
伽羅[注 8]中野みゆき


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:83 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef