水口(みなくち、みずぐち)とは、水の出入り口のこと。特に水田における取り入れ口を指す。
経済的にも文化的にも稲作を基本としてきた日本では、それに関するものは重要視される。そのため、地名や名字としても用いられるようになった言葉があるが、これもそのひとつ。目次 元は田に水を取り入れる口を「みなくち」と言ったが、後に「みずぐち」とも言うようになったようである。狂言「水掛聟
1 「みなくち」と「みずぐち」
2 地名
2.1 みなくち
3 人名
3.1 みなくち
3.2 みずぐち
4 童謡『水口』
5 関連項目
「みなくち」と「みずぐち」
地名
みなくち
東海道五十三次の50番目の宿場町である水口宿(現滋賀県甲賀市水口)
近江鉄道本線の駅。水口駅
人名
みなくち
声優の皆口裕子は、旧姓の水口(みなくち)が難読であったため、「水」を「皆」に置き換えて芸名としている。
みずぐち
水口栄二(元野球選手)
水口健次(ビジネスコンサルタント
聖歌の郷里、東北地方の太平洋側はヤマセと呼ばれる季節風が流れ込むと気温が上がらない。その時期が稲の出穂期に重なると冷害に見舞われることになる。少しでも低温の影響を緩和するために水田に引く水の管理が重要になる。河川から直接引き込んだのでは田の水温が下がってしまう。田に引き込む前に一旦溜めておき、少しでも水温を上げてから田に水を引き込む工夫がなされていた。それが水口である。冷害に苦しめられることの多かった東北地方の農民にとって、水口はとても大切なものだった。
関連項目
水田
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更新日時:2021年6月19日(土)01:23
取得日時:2021/12/18 22:48