水中花_(小説)
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『水中花』(すいちゅうか)は、1979年新潮社から刊行された五木寛之小説

これを原作とするテレビドラマが同年に放送された。五木は自ら主題歌愛の水中花」の作詞を手がけ、主演の松坂慶子が歌ったこの楽曲は大ヒットとなった[1]
書誌情報

単行本 -
新潮社、1979年6月

文庫本 - 新潮文庫、1982年12月、1992年再版 ISBN 4-10-114719-1

新潮オンデマンドブックス - 2001年2月[2]

ほか各種電子書籍など。
テレビドラマ

TBS木曜座」枠で1979年7月12日から10月4日まで全13回で放送された。

このドラマでは、梨絵役の松坂慶子バニーガールの衣装で登場し、番組の原作の五木が作詞した主題歌「愛の水中花」を自ら歌唱。松坂自身も女優として、また歌手としても最もブレークした作品とも言われた。主題歌は『オレたちひょうきん族』のコントや『とんねるずのみなさんのおかげです』の「保毛田保毛男」コントやアイカ工業ミスタードーナツ等のCMで替え歌として使用され、話題となった。また、同系2012年7月2日放送の『浪花少年探偵団』の第1回でも竹内妙子役の松坂が自らハモる件があった。
あらすじ

森下梨絵(松坂慶子)は堅実な速記者として、母・和江(吉行和子)と妹・美絵(友里千賀子)との3人暮らしの生計を立てていた。ある日の午後、家に西条(船越英二)という男が美絵を連れてやって来る。美絵は、銀座の画廊に飾られていた亡父の作品をナイフで引き裂いてしまったのだという。亡父は竜崎謙之助という著名な画家で、森下家はその愛人と忘れ形見の2人の娘による家族だった。結果的にこれにより森下家は500万円相当の弁済を強いられることとなってしまう。

これを聞いた梨絵は混乱し、何とか弁済の件は後日改めて話し合うことにしたものの、当日夕からの業界紙の対談の取材に遅刻してしまう。これにより対談者の大物を怒らせ破廉恥な行為を受けた挙げ句、テープと速記メモを帰りのタクシーに置き忘れ、紛失してしまうという大失態を演じる。

これを知った速記依頼者である今野達也(近藤正臣)は激怒するが、セクト (新左翼)上がりで悪を悪と思わない今野は梨絵の記憶を頼りにしながらその対談を完成させるという荒業に出る。これをきっかけに梨絵は今野に魅力を感じるが、この際に不用意に付け加えた文言が元で今野は闇の筋から追われ、昼夜逃げ回る生活を余儀なくされる。

これらの傍らで、梨絵は絵画の弁済方法を西条と相談するが、知り合いの高級クラブでの「ドールシップ」という名のバニーガール姿のコーラスガールとしての仕事を紹介してもらう。ママは、梨絵の隠れた才能に目をつけ、リエという名で仕事を始めさせる。梨絵はたちまち頭角を顕し、店は大繁盛となる。

そうして軌道に乗ったかに思われた梨絵の2つの仕事だったが、ある日VIP客として店に現れたのが、先日の対談で梨絵に破廉恥に及んだ鬼島(中丸忠雄)と鍋沢(田中明夫)だった。以来鬼島は連日のように来店し、梨絵を指名して侍らすよう命令する一方、高価なプレゼント攻勢をかけてくる。ママから鬼島から梨絵を世話しろといわれて弱っているとこぼされる西条。暴力団などではなく銀行等を使って締め上げる方式だけに西条も頭を抱える。

ある日、今野がやつれ果てて森下家にやって来る。子供のように頼りなくすがるような目で、梨絵に頼み事をしようと思案し言い出しかねている模様。梨絵は原稿紛失事件の責任は自分にあるのだからと今野を促す。今野は逃亡に疲れ果て、梨絵が鬼島のお気に入りであることを知り、口添えを頼みたいと思ったのだったが撤回する。梨絵は今野のことが本当は好きなのかも知れないと言い、黙ってキスをする。今野はこれで生きていく勇気が少し出たと言いながら去っていく。

数日後、店でママから自分の代わりに鬼島と食事を共にして欲しいと言われ、梨絵は応じる。食事の場で、鬼島から一夜でいいから自分のものにならないかと口説かれる梨絵。梨絵は今野が好きであること、今野を自由にして欲しいことを願い出るが、一方的な願いは聞かない主義だと言われ、ワインをあおって交渉に応じる。その場で秘書に今野を自由にするよう指示をする鬼島。

梨絵は自宅に今夜は帰らない旨の電話を入れる。電話に出た美絵は、今野から言付かったと連絡先の電話番号を伝える。今野に電話をする梨絵。もう逃げなくていいという電話があったがどういうことなのか、一体何をしたと詰め寄る今野。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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