水上_(列車)
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「ゆけむり (列車)」はこの項目へ転送されています。「ゆけむり」の愛称を持つ長野電鉄の特急型車両については「長野電鉄1000系電車」をご覧ください。

この項目では、電車で運行する水上について説明しています。蒸気機関車牽引のみなかみについては「SLぐんま みなかみ」をご覧ください。

水上
「水上」に使用される651系1000番台電車
2017年12月31日
概要
日本
種類特別急行列車臨時列車
地域東京都・埼玉県・群馬県
運行開始1982年11月15日(「谷川」としての運転開始)
運行終了2010年12月3日(定期列車としての運転終了)
運営者東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者日本国有鉄道(国鉄)
路線
起点上野駅
終点水上駅
使用路線東北本線高崎線上越線
技術
車両651系電車
大宮総合車両センター
軌間1,067 mm
電化直流1,500 V
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水上(みなかみ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が上野駅 - 水上駅間を東北本線高崎線上越線経由で運行する臨時特急列車である。
目次

1 概要

2 運行概況

2.1 停車駅

2.2 使用車両・編成

2.2.1 過去の使用車両



3 沿革

4 脚注

概要

水上温泉郷への観光客輸送のため、1957年から優等列車の運転が行われた。上越新幹線の開業後は、東京近郊の通勤輸送の一端を担ったほか、水上駅・沼田駅・渋川駅など上越新幹線が経由しない上越線主要駅の利用客を拾う役割もある。

「水上」の名称で運転が開始されたのは1997年のことで、1982年に運転が開始された新特急「谷川」の名称を上越新幹線東京駅 - 高崎駅・越後湯沢駅間の「たにがわ」の名称としたために、「水上」に変更したものである。

しかし新幹線関越自動車道の利用に押され、利用者の減少により、2010年12月3日で定期列車としての運行を終了し、翌12月4日からは臨時列車として運転されている。
運行概況 183系で運転される際は、往年の特急「谷川」を模した絵入りヘッドマークが掲出される(2008年1月3日) 季節運行化された特急水上。2013年年末、2014年正月シーズンはグリーン車なしの6両編成で運転。(2014年1月5日) 2017年夏より651系で運転される。(2017年12月31日)

現在臨時列車としては、上野駅 - 水上駅間で運転されている。かつて、冬季にはスキー客の輸送を兼ねて石打駅まで、夏季には一部列車が越後湯沢駅まで延長運転されることがあった。水上からの途中停車駅は冬期は越後中里駅・越後湯沢駅で、夏期は土合駅に停車した。

全区間を通して比較的利用者が多い「草津」と比べ、「水上」は渋川駅 - 水上駅間の空席が目立ったため、徐々に運転本数が減少し、2010年12月4日のダイヤ改正で土休日運転の臨時列車(2往復)となった[1][2]。2011年の東日本大震災発生以後は土休日ダイヤに1往復運転となった。なお、2018年現在1年あたりの運行日数が10日以下と、珍しい列車となっている[3]

2012年3月17日のダイヤ改正以降は、運転日をこれまでの土休日運行から季節運行に縮小し、「草津」との併結運転を取り止めた。
停車駅

上野駅 - 赤羽駅 - 浦和駅 - 大宮駅 - 上尾駅 - 桶川駅 - 熊谷駅 - 深谷駅 - 本庄駅 - 高崎駅 - 新前橋駅 - 渋川駅 - 沼田駅 - 後閑駅 - 水上駅

2010年12月4日 - 2012年2月26日の土休日ダイヤ運行時は、上尾駅は一部列車のみ停車、桶川駅は全列車通過であった。

定期運行していた時代には、鴻巣駅新町駅上牧駅に停車していた列車があった。

使用車両・編成

大宮総合車両センターに配置の651系1000番台で運行される。
過去の使用車両

183系電車 : 一部の臨時列車で使用された。

185系電車 : かつてはグリーン車の入った7両編成で運転されていたが、2013年12月からはグリーン車なしの6両編成で運転されていた[4]。2012年2月の土休日運行までは、殆どの列車が上野駅 - 新前橋駅間で「草津」との併結運転であった。

沿革「とき (列車)#上越線優等列車沿革」も参照

1957年昭和32年):上野駅 - 石打駅間に臨時準急列車として「ゆけむり」の運行を開始。

1958年(昭和33年):臨時準急「奥利根」が上野駅 - 越後湯沢駅間で運転開始。

1959年(昭和34年):「ゆけむり」の名称を「みくに」に変更。

1960年(昭和35年):毎日運行の臨時準急列車「ゆのさと」の運行開始。

1961年(昭和36年):ダイヤ改正により、次のように変更。
「奥利根」の新宿駅 - 水上駅間を中央本線八高線・上越線経由とし、従来の高崎線経由列車を「苗場」に名称変更。

臨時準急列車「上越いでゆ」が上野駅 - 水上駅間で運転開始。


「奥利根」の場合、中央本線での利用も視野に入れて運行されたとされる。なお、八高線は非電化であることから、気動車により運行されていた。


1962年(昭和37年):「上越いでゆ」が廃止。

1964年(昭和39年):準急「みなかみ」が上野駅 - 水上駅間で運転開始。八高線経由の「奥利根」は運行を週末に限定し名称を「みくに」に変更。

上野駅 - 長野原駅間を運行する「草津」と増解結するため、気動車で運転されていた。


1965年(昭和40年):上野駅 - 水上駅・石打駅間の準急「みなかみ」「苗場」「奥利根」を「奥利根」に統一。八高線経由の「みくに」は廃止。

1966年(昭和41年):「奥利根」が急行列車化。

1968年(昭和43年):上野駅 - 水上駅・石打駅間の急行「奥利根」を「ゆけむり」に変更。下り7本、上り6本を運行。

1969年(昭和44年):上野駅 - 石打駅間を運行する臨時特急列車として「新雪」(しんせつ)運行開始。

当初よりスキー列車として設定されており、行先は石打駅が主体であったが、シーズンによっては浦佐駅小千谷駅長岡駅まで運行されたり、使用される車両も157系・183系(新潟運転所幕張電車区田町電車区配置)、185系のほか、仙台運転所青森運転所配置の485系、金沢運転所配置の489系も投入されるなどバラエティに富んでいた。


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