水の話
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水の話
Une histoire d'eau
監督
フランソワ・トリュフォー
ジャン=リュック・ゴダール
脚本フランソワ・トリュフォー
製作ピエール・ブロンベルジェ
ナレータージャン=リュック・ゴダール
出演者ジャン=クロード・ブリアリ
撮影ミシェル・ラトゥーシュ
編集ジャン=リュック・ゴダール
公開 1961年3月3日
1994年3月19日
上映時間18分
製作国 フランス
言語フランス語
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『水の話』(みずのはなし、Une histoire d'eau)は、フランソワ・トリュフォージャン=リュック・ゴダールの共同監督による1958年製作のフランス短編映画である。
概要

洪水に見舞われた町からなんとかパリへ行こうと奮闘する女の子の姿を描く。いわゆる傑作とは言い難いが、ヌーヴェルヴァーグを代表する監督として特に人気の高い2人による唯一の共同監督映画として貴重な作品である。しかも2人は後に袂を分かっている。

きっかけは、新聞にパリ郊外の洪水の写真が載ったこと。これを見たトリュフォーが「この洪水を利用して映画を撮るべきだ」と言うと、ゴダールが「それはいい。ぜひ撮るべきだ」と答えたという。即興的に撮ったものの、映画にはならないと諦めてトリュフォーが一日半で切り上げたものをゴダールが編集した。

1961年にパリで公開されたときは、ジャック・ドゥミ監督の『ローラ』と併映された。すでに『大人は判ってくれない』と『勝手にしやがれ』で2人ともヌーヴェルヴァーグの名とともに有名になっていたため、期待して見にいった観客からはブーイングの嵐だったという。日本では1994年に『水の話/プチ・シネマ・バザール』としてコーシャ・フィレンツ監督『詩人ヨーゼフ・アッティラの少年期』(1967、ハンガリー)、コンスタンチノス・カパカス監督『ストライプ』(ギリシャ)、ヤン・シュヴァンクマイエル監督『闇・光・闇』(1989、チェコ)、マーク・ハーマン監督『奇妙な隣人』(イギリス)と合わせて5編の短篇オムニバス映画として公開された。

サイレント期の映画監督マック・セネットに捧げられている。また、1954年に刊行されたポーリーヌ・レアージュことドミニク・オーリー性愛文学O嬢の物語 (Histoire d'O)』とタイトルの韻がおなじであるのは、ゴダール的いたずらである。
キャスト

青年:
ジャン=クロード・ブリアリ

娘:カロリーヌ・ディム

ナレーション:ジャン=リュック・ゴダール

関連事項

ジャン=リュック・ゴダール監督作品一覧

ヌーヴェルヴァーグ

外部リンク

水の話
- allcinema

水の話 - KINENOTE

Une histoire d'eau - IMDb(英語)










フランソワ・トリュフォー監督作品
1950年代

大人は判ってくれない(1959)

1960年代

ピアニストを撃て(1960)

突然炎のごとく(1961)

柔らかい肌(1964)

華氏451(1966)

黒衣の花嫁(1968)

夜霧の恋人たち(1968)

暗くなるまでこの恋を(1969)

1970年代

野性の少年(1970)

家庭(1970)

恋のエチュード(1971)

私のように美しい娘(1972)

アメリカの夜(1973)

アデルの恋の物語(1975)

トリュフォーの思春期(1976)

恋愛日記(1977)


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