『水の中のASIAへ』
松任谷由実 の スタジオ・アルバム
リリース1981年5月21日
録音1981年3月9日?3月19日
ジャンルJ-POP
時間19分58秒
レーベルEXPRESS
プロデュース松任谷正隆
チャート最高順位
週間9位(オリコン)
ゴールドディスク
第23回日本レコード大賞ベスト・アルバム賞受賞
松任谷由実 アルバム 年表
SURF&SNOW
(1980年)水の中のASIAへ
(1981年)昨晩お会いしましょう
(1981年)
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『水の中のASIAへ』(みずのなかのアジアへ)は、松任谷由実(ユーミン)の12インチEPで、11枚目のオリジナルアルバムとカウントされている作品。1981年5月21日に東芝EMIからリリースされた(EP:ETP-40143、CT:ZT15-789)。
1981年5月5日?9月11日、『水の中のASIAへ』コンサートツアーが行われた。なお、このライブは後にビデオ化され、『1981 Yuming Visual Volume1』というタイトルにて発売された。1985年6月1日に初CD化(CA25-1137)。1999年2月24日に当時の12インチEPのブックレットを復刻し、バーニー・グランドマンによるデジタルリマスタリングで音質を大幅に向上したリマスタリングCD(TOCT-10644)とEP(TOJT-10644)をリリース。
解説
ジャケットはシンガポールの『ラッフルズ・ホテル』で撮影。ジャケットの着物はユーミンが日本から自身の着物を持ち込んで、自ら着付けをしたそうだが、帯締めの位置を間違えてしまったとラジオで語っている。
このアルバムは音質向上への実験のため、発売当初12インチEP(45回転)でリリースされたが、レコード盤が12インチであるため33回転で再生してしまう者が多く、「別人(男)が唄っている」と云うCD全盛の現在となっては笑えるクレームもあった[1]。
第23回日本レコード大賞ベストアルバム賞(1981年)を受賞。受賞式にはユーミンがステージに登場した。
収録曲全作詞: 松任谷由実、全編曲: 松任谷正隆。
#タイトル作詞作曲時間
1.「スラバヤ通りの妹へ -To My Sister On the Surabaya Street-[注釈 1]」松任谷由実松任谷由実4:40
2.「HONG KONG NIGHT SIGHT」松任谷由実松任谷正隆6:16
3.「大連慕情 -Longing For Dalian-」松任谷由実松任谷由実4:32
4.「わき役でいいから -Remember Me-」松任谷由実松任谷由実4:29
楽曲解説
スラバヤ通りの妹へインドネシアの首都ジャカルタで出会った少女に語りかける内容のポップス。スラバヤ通りはジャカルタにある実在のストリート名であり、観光バスのルートにもなっている有名な骨董街。曲の後半に出てくる「スラバヤ」はこのストリート名の由来となったインドネシア第2の都市スラバヤ(ジャカルタから東へ800km弱)である。曲は太平洋戦争の日本軍による占領の影響や、オランダ統治時代の建物が高層ビルに変わっていくなど、インドネシアの歴史を感じさせる歌詞に仕上がっている。実際のスラバヤ通りは平屋の建物ばかりなので、ここを代表とするジャカルタの街を舞台としていると考えられる。「写真で見た波止場」はかつて栄えたスンダ・クラパ旧港。曲中幾度も繰り返されるフレーズ"RASA SAYANG GEH"はインドネシア語で、"rasa"は「感じる」、"sayang"は「いとおしい、可愛い、可哀想な、残念だ、もったいない」、"geh"は「ね(口語で使う終助詞)」の意味。"sayang"の持つ多様な意味を各部でうまく使っていると言える。現地にはほぼ同名のフォークソング(童謡)"Rasa Sayange