氣多 雅子(けた まさこ、1953年1月11日 - )は、日本の宗教学者・哲学者。専門は宗教哲学。学位は、博士(文学)(京都大学・1998年)。京都大学名誉教授。 静岡市出身。ニーチェ、浄土教思想の研究から出発。現代におけるニヒリズムの問題を主題に、西田幾多郎や西谷啓治を中心とする京都学派の研究を行っている。京都大学での指導教官は武内義範、上田閑照、長谷正當。 2009年の大学入試センター試験(国語・追試)で、『ニヒリズムの思索』(1999年)が使用された。 1992年に『宗教経験の哲学―浄土教世界の解明』により日本宗教学会賞を受賞
来歴
経歴
1971年 静岡県立静岡高等学校 卒業[1]
1975年 京都大学文学部哲学科 卒業
1975年 浜松医科大学医学部文部教官(1977年3月まで)
1982年 京都大学大学院文学研究科宗教学専攻博士課程 単位取得退学
1982年 南山大学南山宗教文化研究所研究員(1984年3月まで)
1987年 愛知技術短期大学 専任講師
1988年 金沢大学教育学部 助教授
1998年
金沢大学教育学部 教授
『ニヒリズムの思索』にて京都大学より博士(文学)取得
2000年 京都大学文学研究科 教授[2]
2018年3月 京都大学を定年退職。京都大学名誉教授
受賞歴
論文
CiNii>氣多 雅子
著書
『宗教経験の哲学』創元社 1992年
『ニヒリズムの思索』創文社 1999年
『西田幾多郎『善の研究』 (哲学書概説シリーズ) 』晃洋書房 2011年
『西田幾多郎 生成する論理 生死をめぐる哲学』慶應義塾大学出版会 2020年
共編・共 著
『知のたのしみ学のよろこび』京都大学文学部編、岩波書店 2003年
『仏教とは何か―宗教哲学からの問いかけ』昭和堂 2010年(上田閑照共編)
『宗教学辞典』丸善 2010年(星野英紀、池上良正、島薗進、鶴岡賀雄共編)
翻訳
ルードヴィヒ・ラントグレーベ『反省の限界としての事実性と信の問題』
ハインリヒ・ロムバッハ編『現象学の展望』(新田義弘、村田純一共編 国文社、1986年)に収録
脚注^ 『静中・静高同窓会会員名簿』平成15年度(125周年)版 255頁。
^ 以上「職歴」は、「女性会員一覧」学術の動向編集委員会編『学術の動向』2005年12月号、財団法人日本学術協力財団、p.25。
外部リンク
氣多 雅子(科学研究費助成事業データベース)
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