気狂いピエロ
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、映画について説明しています。ロックバンドのピエロのアルバムについては「気狂いピエロ (アルバム)」をご覧ください。

気狂いピエロ
Pierrot Le Fou
監督ジャン=リュック・ゴダール
脚本ジャン=リュック・ゴダール
製作ジョルジュ・ド・ボールガール
出演者アンナ・カリーナ
ジャン=ポール・ベルモンド
音楽アントワーヌ・デュアメル
撮影ラウール・クタール
編集フランソワーズ・コラン
配給日本ヘラルド映画
公開 1965年11月5日
1967年7月7日
上映時間110分
製作国 フランス
イタリア
言語フランス語
製作費$300,000
テンプレートを表示

『気狂いピエロ』(きちがいピエロ、フランス語: Pierrot Le Fou)は、1965年フランスイタリア合作映画。アンナ・カリーナジャン=ポール・ベルモンド主演、ジャン=リュック・ゴダール監督。ヌーヴェルヴァーグを代表する作品の1つ。日本公開は1967年。
あらすじ

「ピエロ」と呼ばれるフェルディナン(ベルモンド)は、不幸な結婚をしていた。退屈な生活から逃げ出したい衝動に駆られていたフェルディナンは、ふと出会った昔の愛人であるマリアンヌ(カリーナ)と一夜を過ごすが、翌朝見知らぬ男性の死体を見つけ、彼女と共に逃避行を始める。

アルジェリアギャングに追われながらもフェルディナンは充実した生活を過ごすが、そんな彼に嫌気がさしたマリアンヌは、ギャングと通じてフェルディナンを裏切る。マリアンヌを銃殺したフェルディナンは顔にペンキを塗り、さらにはダイナマイトまで顔に巻きつけ、死ぬつもりで火を点ける。我に返ったフェルディナンは火を消そうとするが間に合わずに爆死する。カメラは地中海を映し、アルチュール・ランボーの詩「永遠」が朗読される[1]
キャスト

ジャン=ポール・ベルモンド (フェルディナン・グリフォン)

アンナ・カリーナ (マリアンヌ・ルノワール)

グラッツィラ・ガルヴァーニ (フェルディナンの妻)

ロジェ・デュトワ (ギャング)

ハンス・メイヤー (ギャング)

サミュエル・フラー (本人役)

ジャン=ピエール・レオ (映画館の若い観客)

ラズロ・サボ (ラズロ・コヴァックス、政治亡命者)

レイモン・ドボス (港の男)

備考

ライオネル・ホワイトの小説『Obsession』(1962年)を原作とする。しかし他の多くのゴダールの作品と同じく脚本と呼べるものはなく、ほとんどのシーンは即興で撮影された。訳書に『気狂いピエロ』(
矢口誠訳、新潮文庫、2022年)。

映画のタイトルの読みは「きちがい-」であり、「きぐるい‐」は誤りであるが、近年は差別用語にまつわる表現の自主規制によって、テレビなど各種メディアでは「きぐるい」と読ませる場合がある。また近年のテレビ放送では、原題のフランス語片仮名書きして「ピエロ・ル・フ」とされることもある(例:1989年深夜フジテレビでの放送)。

当初ゴダールはマリアンヌ役にシルヴィ・ヴァルタンを考えていたが、ヴァルタンのエージェントに断られている[2][3]

俳優のジャン=ピエール・レオが、スタッフとして助監督を務めた。

海のシーンは、溝口健二監督の「山椒大夫」へのオマージュである。

脚注^

L'Eternite
Elle est retrouvee.
Quoi ? ? L'Eternite.
C'est la mer allee
Avec le soleil

^Interview with Sylvie Vartan (in French)
^Jean-Luc Godard's Pierrot le fou ed. David Wills, Cambridge University Press, 2000 (first 20 pages)

外部リンク

Pierrot le fou(フランス語)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:33 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef