気化爆弾
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出典検索?: "燃料気化爆弾" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2017年4月)
洋上の標的艦に対して使用された燃料気化爆弾

燃料気化爆弾(ねんりょうきかばくだん、Fuel-Air ExplosiveBomb, FAEB)は、爆弾の一種である。単に気化爆弾とも呼ばれる。

開発当初からアメリカ陸軍では管理プログラムの都合上(FAE)が使われてきたが[1]、燃料でなく専用爆薬を用いるなどの語義変化もあり、サーモバリック爆弾(Thermobaric)と呼ばれることが増えている。サーモバリックとはギリシャ語の熱を意味するthermosと圧力を意味するbaroを組み合わせた造語である。
概要BLU-72/Bを装備するダグラス A-1E1968年

研究は第二次世界大戦中のナチス・ドイツで始まり、石炭粉と液体酸素を利用したタイプが試作され、クリミアなどの戦場やワルシャワなどの市街戦で実験的に使用されていたが、軍事的に満足のいく実用性を確立しないうちにドイツの敗戦によって研究が途切れてしまった。その後ナチス・ドイツの技術開発を引き継いだアメリカ合衆国ソビエト連邦で実戦化に向けての研究が継続され、1980年代にようやく実用化が公式発表された。

燃料気化爆弾は、火薬ではなく酸化エチレン酸化プロピレンなどの燃料を一次爆薬で加圧沸騰させ、BLEVEという現象を起こすことで空中に散布する。燃料の散布はポンプなどによるものではなく、燃料自身の急激な相変化によって行われるため、秒速2,000mもの速度で拡散する。このため、数百kgの燃料であっても放出に要する時間は100ミリ秒に満たないと言われている。爆弾が時速数百kmで自由落下しながらでも瞬間的に広範囲に燃料を散布できるのはこのためである。燃料の散布が完了して燃料の蒸気雲が形成されると着火して自由空間蒸気雲爆発をおこすことで爆弾としての破壊力を発揮する。

都市ガスによるガス爆発事故のように、爆鳴気の爆発は空間爆発であって強大な衝撃波を発生させ、12気圧に達する圧力と2,500-3,000の高温を発生させる。

加害半径は爆弾のサイズによって様々であるが、一般的には数百mと推定されている。広範囲に衝撃波を発生させるため、特に人体に多大な影響を与える事で知られる。

BLEVEという爆発現象による事故から、これを兵器に応用した物と思われる。近年では燃料ではなくサーモバリック爆薬と呼ばれる専用の爆薬を使用するようになってきている。

音速で飛行する航空機からでも投下は可能。また一定高度にあるヘリコプターから投下するタイプが湾岸戦争などで使用され有名になった。最近ではロケットランチャーや携帯ロケット弾からグレネードランチャーまで幅広く装備が進んでいる。

燃料気化爆弾の破壊力の要諦は爆速でも猛度でも高熱でもなく、爆轟圧力の正圧保持時間の長さにある。つまり、TNTなどの固体爆薬だと一瞬でしかない爆風が「長い間」「連続して」「全方位から」襲ってくるところにあると言って良い。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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