民主進歩党
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中国民主進歩党」あるいは日本の政党「民進党」とは異なります。

この項目では、中華民国の政党について説明しています。他国の政党「民主進歩党」については「民主進歩党 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

中華民国台湾)の政党民主進歩党
民主進?黨
Democratic Progressive Party

主席(英語版、中国語版)頼清徳
秘書長許立明(英語版、中国語版)
成立年月日1986年9月28日
本部所在地〒100-49台北市中正区北平東路30号10楼
立法院51 / 113(2024年2月1日現在)
地方議会席次277 / 910(2022年12月25日現在)
直轄市市長市長席次5 / 22(2022年12月25日現在)
党員・党友数約300,000人(2023年12月31日現在)
政治的思想・立場中道 - 中道左派[1][2][3][4]
リベラル[5][6]
ポピュリズム[7]
進歩主義革新[8]
社会自由主義[9]
社会民主主義[10]
台湾ナショナリズム[11]
台湾独立[11][12]
党旗
国際組織自由主義インターナショナル
アジア・リベラル民主評議会
公式サイト民主進?黨
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民主進歩党(みんしゅしんぽとう、繁体字中国語: 民主進?黨、.mw-parser-output .pinyin{font-family:system-ui,"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}.mw-parser-output .jyutping{font-family:"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}?音: Minzh? Jinbu D?ng、台湾語: Bin-chu Chin-p?? Tong、英語: Democratic Progressive Party、略称: DPP)は、中華民国台湾)の政党。略称は民進党(みんしんとう)。イメージカラーは民主進歩党旗や党章にも使われている。なお「緑」は、同党を指す用語としても使われている。中国国民党と共に二大政党制を形成している。現在は与党であり、泛緑連盟の中心政党でもある。
概要
成り立ち

中華民国は、国共内戦で逃亡してきた国民党一党独裁体制・戒厳令下で、政党結成の自由がなかった時代である1986年、国民党に批判的な勢力(いわゆる党外(英語版、中国語版))が結集し、民主化を要求して設立された台湾史上初の野党である[13]

1989年に政党結成が解禁となって合法化されると、国民大会立法院、地方で勢力を徐々に拡大して民主化改革を推進し、1994年陳水扁台北市長を、1998年謝長廷高雄市長を相次いで誕生させた。

2000年総統選挙では陳水扁が当選し、半世紀にわたる国民党支配に終止符を打った。翌年には初の民進党籍の行政院長(首相)が誕生し、2001年立法委員選挙でも国民党を抜いて立法院比較第1党となった。しかし、陳水扁政権の汚職スキャンダルなどに対する不満から2008年立法委員選挙で大敗、2か月後の2008年総統選挙でも大敗し、与党の座を失った。

その後、蔡英文主席のもとで党の再建を図ったが、2012年総統選挙2012年立法委員選挙の初のダブル選挙で国民党に惜敗した。

2016年総統選挙2016年立法委員選挙では蔡英文が当選し、立法院での過半数も獲得した。

2020年総統選挙2020年立法委員選挙でも蔡英文が再選し、立法院での過半数も維持した。

2024年総統選挙2024年立法委員選挙では蔡英文の後継として頼清徳が当選し、直接選挙以来初めて同じ政党が3期連続で政権を維持することに成功したが、立法院では議席を減らし、過半数を維持することができなかった[14]
行動

党綱領(結成直後の1986年11月に制定、1991年に修正)で「台湾共和国の建設」を掲げている(いわゆる台湾独立綱領)。1990年代半ばから社会福祉や環境保護、反原発人権エスニシティなどリベラルな主張を掲げて国民党との対立軸を鮮明にするとともに、台湾独立問題でやや軟化し、1999年の党大会で、台湾はすでに主権が独立した国家であるとの現状認識に立ち、現状を変更する場合は必ず住民投票によって決定しなければならないとする「台湾前途に関する決議文」を採択した。

国民党の反対勢力を結集して成立した政党であるが故に、党内には多くの派閥が存在する。そもそもは「党外編輯作家聯誼会」(急進派)と「党外公共政策研究会」(穏健派)の2団体によって党が結成され、当初は「美麗島系」と「新潮流系」の2大派閥体制であったが、やがて海外独立派による「台独連盟」のほか、中間派の「正義連線」、「福利国連線」が相次いで生まれ、「美麗島系」も「新世紀」と「新動力」に分裂。こうして多派閥体制が形成されたが、現在は主義主張の違いはほとんどなく、党内権力闘争の手段になっているといわれている。

李登輝ら国民党本土派が離党して結成した台湾団結連盟とは、当初は友好関係にあったものの、やがて主張が近いことからライバル関係となり、陳水扁政権のスキャンダル発覚後は疎遠となった。ただし、総統時代の李登輝によって見出された蔡英文が主席となり、李登輝と民進党は再び接近し、注目されるようになった[15]

親中派国民党やその支持者らが民進党政権を批判をする際に民進党とその周辺のネットユーザーを指して「豪、(緑の共産党)」と表現することがある。国民党員がこの言葉を使う事が多いが、一方、民進党は中国共産党とは反対の台湾独立派であり、国民党員内にも「緑色共産主義者と呼ぶな、民進党はそのように呼ぶに値しない」と考える人もいる。[16]

反国民党が根底にあり民進党政権が設置した促進転型正義委員会は戒厳令下で処刑され、中華人民共和国で共産主義の殉教者として称えられている工作員への名誉回復を行った[17]
旧来支持層のリベラル政策優先への不満の台頭


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