比叡山
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寺(比叡山延暦寺)については「延暦寺」をご覧ください。

比叡山
琵琶湖から見た比叡山
標高848.3 m
所在地 日本
滋賀県大津市
京都府京都市左京区
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度03分57秒 東経135度50分04秒 / 北緯35.06583度 東経135.83444度 / 35.06583; 135.83444座標: 北緯35度03分57秒 東経135度50分04秒 / 北緯35.06583度 東経135.83444度 / 35.06583; 135.83444
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プロジェクト 山
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比叡山の地形図。高峰が比叡山山頂秋の比叡山

比叡山(ひえいざん)は、都富士という有名な呼び名や、叡山、北嶺、天台山とも呼ばれ、滋賀県大津市西部と京都府京都市北東部にまたがる。大津市と京都市左京区の両府県境に位置する大比叡(だいひえい 海抜848.3m)と左京区に位置する四明岳(しめいがたけ 海抜838m)の二峰から成る双耳峰の総称である。高野山と並び古くより信仰対象の山とされ、日吉大社があり繁栄した。東山三十六峰に含まれる場合もある[注釈 1]。大比叡の中腹に天台宗の総本山延暦寺がある。
概要

比叡山は、滋賀県大津市の西南、滋賀・京都県境に位置する、標高848mの山である[1]古事記には淡海(おうみ)の日枝(ひえ)の山として記されており、古くから山岳信仰の対象とされてきた[1]

国土地理院による測量成果では、東の頂を大比叡、西の頂を四明岳、総称として比叡山としている。「点の記」では、東の頂に所在する一等三角点の点名を「比叡山」としている。この三角点は大津市と京都市の境に位置するが、所在地としては大津市にあたる。この一等三角点「比叡山」の標高は、2014年5月に標高改算され、848.1mとなった[2]。なお、比叡山は、丹波高地ならびに比良山地とは花折断層を境にして切り離されているため、比叡山地、あるいは比叡醍醐山地に属するとされる。

京都側から見た場合、四明岳と大比叡をともに確認することができる[3]。しかし、京都盆地から比叡山を見た場合、四明岳は確認できるが、大比叡の頂は四明岳に隠れてしまう[3]。このときのバランスのとれた三角形の外観は、「都富士」ともいわれる[3]。また、大比叡が見えない場合、四明岳を比叡山の山頂だと見なすことがあり、京福電気鉄道叡山ロープウェイにおいては、四明岳の山頂をもって比叡山頂駅と設定している。

比叡山の山頂からは、琵琶湖や京都市街のほか、比良連峰などの京都北山も眺めることができる[3]。また条件が良ければ、長野県岐阜県県境にある御嶽山を望むことができる[4]。山の東側には天台宗の総本山である延暦寺がある[3]。また、山頂の北の「奥比叡」は「殺生禁断」とされているため、貴重な野生動物や植物の姿を確認することができ、特に、鳥類の繁殖地として有名である[3]。なお、真夏の京都市内と比叡山の山頂近くとでは、気温が5、6℃違うという[5]

比叡山は、登山も盛んである。京都市左京区修学院から登る雲母坂(きららざか)は古くから京都と延暦寺を往復する僧侶・僧兵や朝廷の勅使が通った道であり、現在も登山客は多い[3]。雲母坂登山口から大比叡山頂まで、徒歩でおよそ2時間20分掛かるとされる[6]。滋賀県側からは、日吉大社の門前町・坂本から表参道を経て、無動寺谷を通って登る登山道などがある[3]。この登山ルートも、徒歩でおよそ2時間10分から20分掛かるとされている[6]。山内には大津から京都大原方面へ抜ける東海自然歩道[3]北白川・大原間の区間となる京都一周トレイル[7]が通っている。なお、四明岳はガーデンミュージアム比叡の敷地内にあり、登頂には同園への入場が必要となる。

なお、四明岳の表記、あるいは読みには多数の説があり、国土地理院による「四明岳(しめいがたけ、しめいだけ)」のほか、「京都市の地名」では「四明ヶ岳(しめがたけ)」、「四明峰(しみょうのみね)」などを挙げている。比叡山の別称である天台山、ならびに四明岳の名称は、天台宗ゆかりの霊山である中国天台山、四明山に由来する。大比叡に設置された一等三角点。点名は比叡山である。 琵琶湖側から見る比叡山(左端)
歴史

古事記では比叡山は日枝山(ひえのやま)と表記され、大山咋神が近江国の日枝山に鎮座し、鳴鏑を神体とすると記されている。平安遷都後、最澄が堂塔を建て天台宗を開いて以来、王城の鬼門を抑える国家鎮護の寺地となった[1]。京都の鬼門にあたる北東に位置することもあり、比叡山は王城鎮護の山とされた[1]

延暦寺が日枝山に開かれて以降、大比叡を大物主神とし小比叡を大山咋神とし地主神として天台宗・延暦寺の守護神とされ、大山咋神に対する山王信仰が広まった。また比叡山山頂の諸堂や山麓の日吉大社などを参拝して歩く回峰行も行われ信仰の山である。「世の中に山てふ山は多かれど山とは比叡のみ山をぞいふ」と慈円が詠んだことでも知られる[3]

1934年(昭和9年)9月21日、室戸台風の暴風雨により、老樹が多数倒木する被害を受ける[8]
観光

有料道路や路線バス、ケーブルカー、ロープウェイで山頂まで行けるため、休日には観光客が多く訪れる。叡山ケーブルのケーブル比叡駅の中間広場(ケーブルカーとロープウェイの乗り継ぎ広場)では、毎年8月ごろに、京福電気鉄道の運営で、「比叡YAMAのビアガーデン」が開催される[5][9]。お盆等には夜間営業が行われることもある[10]

かつては比叡山頂遊園地比叡山人工スキー場があったが、それぞれ2000年平成12年)、2002年(平成14年)に完全閉鎖され、山頂遊園地の跡地は美術館「ガーデンミュージアム比叡」、スキー場の跡地はコスモス園になっている。


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