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「毒性、毒物質」はこの項目へ転送されています。

システム・オブ・ア・ダウンのアルバムについては「毒性 (アルバム)」をご覧ください。

原子炉における中性子を吸収する物質については「中性子毒」をご覧ください。

赤川次郎の小説については「毒 ポイズン」をご覧ください。

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出典検索?: "毒" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2019年5月)
GHSの高い急性毒性を示す標章Directive 67/548/EECが定義する、EUでの一般的な毒のシンボル(2015年までの使用)。

毒(どく)、毒物(どくぶつ)は、生物生命活動にとって不都合を起こす物質の総称である[注釈 1]

毒物及び劇物指定令が定める毒物については、毒物及び劇物取締法#分類を参照。

毒は、生命活動に芳しくない影響を与える物質の総称。その性質は毒性(どくせい)とよばれ、また毒性を持つもの(物体・生物問わず)は有毒(ゆうどく)と表現される。専門に扱う学問には毒性学がある。
定義

英語では広義の毒全てを総称して poison と呼ぶ一方、昆虫を含む動物が噛んだり刺したりすることによって注入する毒を venom と呼ぶ。また19世紀に生まれた学術的な概念として、動物植物微生物を含む生物由来の毒を総称する toxin(毒素)という語もある。つまり、poison > toxin > venom の順に範囲が狭くなっている。

毒物が生体へ影響を与えるメカニズムは毒により異なるため、不都合の種類と程度は、毒の種類とこれを与えられた生物とにより多様である。また、植物の場合はヘビやハチなどの能動的な攻撃と違い、食べられないようにするためなどの受身的な性格が強い。

また、その物質が微量だけ存在することは生物にとって必要だが、一定量以上ある場合には毒として働く物質もある。例えば、ミネラルの一種のカルシウムは骨の形成に必要であるが、摂取しすぎると腎臓を傷めることになる。また、ビタミンAなどは不足すれば失調するが、過剰摂取でも様々な疾病の原因ともなる。

解毒と呼ぶとき、伝統的な医学では薬物やエタノールを毒とする一方、一般に広まった食事法が想定する毒とは、汚染物質、残留性有機汚染物質 (POPs) など合成化学物質、重金属、加工食品、その他の潜在的に有害な製品を包含する言葉である[1]。人体に重篤な影響を与える毒に対して、別の薬物を投与して無害化し、影響を抑えることを解毒という。

ただし、毒物も生物の生理機能に与える影響が強烈であるというだけであり、これの作用を量を計り意図的にコントロールすることで医薬品として用いられている製品も多々存在する。過去に発見された様々な毒物(特に生物由来の毒)も、各々医療面での利用方法が研究されており、トリカブトガマガエルの毒も、古くから漢方薬などで利用されていたことが知られている。ケシ科の植物に含まれる物質も麻酔薬麻薬の成分になり、医療麻薬として手術疾病疼痛緩和に使われるが、過剰摂取等をすると依存症(所謂中毒になるため、法律で規制している)になり、死亡したりする。
選択毒性

ある生物にとっての毒が別の生物には毒でないこと(選択毒性)もある。これは、下等生物にはほぼ作用しない特性があり、結果として護身の役割を果たしていると考えられている。

例えばアブラナ科植物に含まれるイソチオシアネート類やネギ科のアリル化合物類、カフェインテオブロミンなどはかなりの動物に対し猛毒であるが、ヒトでは摂食するに問題ない程度に無毒化できる。タマネギニンニクニラなどのネギ属に含まれるアリルプロピルジスルファイドなどがヘモグロビン酸化することにより、溶血性貧血を起こし、ネコイヌウサギではごくわずかな欠片や、だし汁などでも中毒を起こして死亡することもある。

また、抗生物質細菌にとっては毒だが、その他の生物には害を与えることはない。同様の選択性は多々あり、除虫菊のようにピレスロイドは、昆虫には致命的な毒が哺乳類ヒトにはほとんど無害であったり、逆に破傷風毒素やストリキニーネは、昆虫より哺乳類に1,000倍から1万倍毒性が強い。ダイオキシンモルモットハムスターで数1,000倍と毒性の差があり、物質によっては哺乳類同士であっても毒性が大きく異なる。ヒトへの外挿を目的とした動物実験においては、この選択毒性を注意する必要がある。
「毒」の基準・種類

16世紀に活動した医師パラケルススは、「すべての物質は有害である。有害でない物質はなく、用量に依って毒であるか薬であるかが決まる」と説いている[2]現代毒性学でも、ほとんどの物質は『多かれ少なかれ毒性がある』とするのが、基本的な考え方である。砂糖とて、大量摂取すれば危険だが、これらは毒とは言わない。毒とは、だいたい後述の毒物や劇物に相当する程度の毒性があるものと考えられている。

日常的に「毒」と称するのは、急性毒性あるいは慢性毒性を有する物質だが、そのほかに発癌性催奇性、生殖毒性など(特殊毒性と総称する)を有する物質も多く、極端な例としては発生段階に於いて強力な催奇性を示すが、そのほかの毒性(副作用)はごく弱いサリドマイドがある。

毒は恒温動物には備わる例が少なく、変温動物昆虫類、類などに多い。フグ毒は、テトロドトキシンといい、神経電流を遮断するため、心筋を含めた骨格筋麻痺させる作用がある。フグの種類・部位(各々の組織器官)ごとに毒性の調査がおこなわれており、いわゆる『谷の日本産フグの毒力表』[3]では部位10グラム以下で致死的なものを猛毒、10グラム以下で致死的にならないものを強毒、100グラム以下で致死的にならないものを弱毒、1,000グラム以下で致死的にならないものを無毒と定義して一覧表が用いられてきた[4]


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