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『母さんへ』(かかさんへ)は、2009年に放送されたNHK福岡放送局制作の地域ドラマである。同年12月11日、NHK九州沖縄地域で放送され、翌2010年2月11日に全国放送された。ギャラクシー賞2月度月間賞を受賞した。 福岡県黒木町(2010年2月1日、八女市に編入)を舞台として、小学校教員と山村留学生の少女の交流、及び伝統芸能を守ろうとする人たちを描く。 中心人物は子役を含め本業の俳優が演じたが、それ以外の出演者はすべて地元の住民である。また、メインの舞台となった黒木町立笠原小学校(後の八女市立笠原小学校
目次
1 概要
2 ストーリー
3 出演者
4 スタッフ
5 ポスター
6 脚注
7 外部リンク
概要
撮影は2009年8月20日から9月13日にかけて行われた。 福岡県南部、美しい川の流れやどこまでも広がる茶畑に彩られた山間の里、黒木町。その笠原地区に堀川バスの路線バスがやってくる。そのバスから降り立った新人教師の火野ひかりは、笠原小学校に臨時教師として2学期から赴任するため来たのだ。バスから降りた直後、青いワンピースを着て寂しそうに茶畑を見つめる一人の少女を見つける。ひかりは声をかけるがその少女は黙って走り去ってしまう。 始業式の日、ひかりは校長の紹介を受けグラウンドに設けられた壇上に上がるが、その時茶畑で働く神村哲也が浄瑠璃用の人形を持ってやってきた。2学期になると伝統の浄瑠璃の練習があるためだった。 哲也の話を聞きながら、ひかりは児童が皆裸足でいることに気づく。大島先生いわく、校則に定められていない裸足になるという不文律があることを教えられる。なるほどと思ってふと見たとき、一人だけ裸足になっていない少女を見つけた。青いワンピースから標準服に変わっていたとはいえ、明らかに茶畑を見つめていた少女・加藤亜矢であった。 ひかりは6年生のクラスを担当することになった。教室に入った直後、後ろの座席にいる亜矢を見つける。他の児童が明るく振舞っているのに対し、亜矢だけが全く喋らず笑顔を見せないのを不思議に思う。 家庭訪問の結果、亜矢が山村留学生であることがわかる。福岡に住んでいた亜矢は、町に来て数ヶ月経つが、いまだに学校や里親になじめず、心を開こうとしなかったのだ。ひかりは、亜矢が博多で働く母親との間に問題を抱えている事を知る。ひかり自身、あるわだかまりが解けないままに母親を亡くしていた。ひかりは亜矢の笑顔を取り戻すため奔走する。そのうち、笠原小学校の伝統である人形浄瑠璃の公演が迫ってきた。ひかりは、すれ違う母子の愛情を描いたこの人形浄瑠璃に取り組むことで亜矢と母親を救おうとする。 (公式ホームページの記述を基に加筆)
ストーリー
出演者
火野ひかり:前田亜季主人公。臨時教員として黒木町に来た。
神村哲也:小澤征悦お茶農家の青年。加藤亜矢を家に下宿させている。
加藤美佐子:西田尚美内向的な娘である亜矢を連れて黒木町に来たが、娘とはあまりうまくいっていない。
矢部川弥三郎:津川雅彦人形浄瑠璃の保存会会長。健太が亜矢をからかって、その結果人形が壊れたことに憤慨し、一旦は人形の使用を禁止するが、手作りの人形を使って奮闘するひかりと哲也を見て、人形の使用を認める。
加藤亜矢:今田萌福岡に住んでいた少女。内向的な性格のため母親を含め周囲との関係がうまくいかず、友人もいなかった。このため、笠原小学校に山村留学に来たが、母親と別れて暮らすことになったこともあって、状況に変化は無かった。また、学校では服装こそ標準服を着用をしているが、裸足になるという不文律には馴染めていなかった。本当は母親と一緒に暮らしたいと思っており、母から渡された人形を大事にしているが、同級生の健太がその人形を川に落とす(直後、ひかりが川に飛び込んで拾ったが)など周囲から粗末に扱われることもある。
ひかりの母:坪内陽子
神村きよ:上田しのぶ