殊功勲章
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殊功勲章
ジョージ5世治世下で授与された殊功勲章
イギリスによる栄典
種別勲章
資格軍人
対象敵に対する作戦中の際立って優れた功績[1]
状態運用中
主権者チャールズ3世
地位コンパニオン
歴史・統計
期間1886年9月6日
人数.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}

ヴィクトリア: 1,646[2]

エドワード7世: 78

ジョージ5世: 9,900

ジョージ6世: 4,943[3]

階位
上位席大英帝国勲章コマンダー[4]
下位席ロイヤル・ヴィクトリア勲章レフテナント

殊功勲章の略綬
殊功勲章の飾板。

殊功勲章(しゅこうくんしょう、英語: Distinguished Service Order)は、イギリス軍事勲章。DSOと省略される。かつてはイギリス連邦構成国でも運用されていた。

通常は実際の戦闘において、特に優れた功績を残したイギリス軍の軍人を対象に授与される。長く授与の対象は将校以上に限られていたが、1993年の栄典制度改正によって下士官以下も受章が可能となった。
概要左からヴィクトリア十字章、殊功勲章、殊勲飛行十字章(英語版)、1939年?1945年星章(英語版)、ヨーロッパ航空機乗組員星章(英語版)、1939年?1945年戦争記章(英語版)。殊功勲章のリボンに飾板が装着されているのが確認できる。

殊功勲章は、1886年9月6日女王ヴィクトリアによって創設され、11月9日ロンドン・ガゼットに掲載された勅令で明らかにされた[5]。殊功勲章の最初の授与は、同年11月25日のことである[6]

この勲章は、戦争での優れた功労や個々の功績に報いるため創設された軍事勲章である。最近まで授与対象は将校以上に限られており、慣例的に、ヴィクトリア十字章にはわずかに値しない功績を上げた少佐かそれと同等以上の士官に贈られてきた[7]。通常、実際の戦闘やそれと同等の条件下における功績を称えて授与される殊功勲章だが、第一次世界大戦中の1914年から1916年にかけては、戦場で指揮を執っていない後方の参謀などに多数の授与があったため、最前線で戦っている将校たちが憤慨するところとなった[8]

1916年以降、殊功勲章にも飾板(英語版)が導入され、複数回の受章が可能になった[8]。この飾板は受章のたびに勲章本体のリボンに装着していく。1942年には、敵の攻撃下において勇敢な行動を示した商船隊(英語版)の士官も含むなど、授与対象の拡大が行われた[9]翌年には、殊勲者公式報告書(英語版)に掲載された人物のみが受章できるとする条件が撤廃された[8]
現代

1993年に行われた、現行の勲章における階級区別の撤廃を奨励する栄典制度改正を受けて、殊功勲章も階級による制限が取り払われた。受章条件も「遂行中の作戦において発揮された優れた指揮とリーダーシップ」へと改められ、以降は条件に当てはまる軍人が対象となった[10]。同時に、武勇に応じた第2レベルの栄典としてコンスピキュアス・ギャラントリー・クロスが制定された[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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