死者の書_(小説)
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死者の書
作者釈迢空(
折口信夫
日本
言語日本語
ジャンル幻想小説
発表形態雑誌連載
初出情報
初出「死者の書」 - 『日本評論』1939年1月号
「死者の書 (正篇)」 - 『日本評論』1939年2月号
「死者の書 (終篇)」 - 『日本評論』1939年3月号
刊本情報
出版元青磁社
出版年月日1943年9月
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『死者の書』(ししゃのしょ)は、釈迢空(折口信夫)による幻想小説當麻寺に伝わる当麻曼荼羅縁起・中将姫伝説に想を得て書かれた。

初出は1939年昭和14年)に『日本評論』1月号・2月号・3月号にそれぞれ「死者の書」「死者の書(正篇)」「死者の書(終篇)」として掲載される[1]1943年(昭和18年)9月には青磁社から雑誌掲載分を各章の入れ替え・増補校訂した単行本『死者の書』として出版された。

現行版(文庫)は、青磁社本を底本とした中公文庫(改訂版1999年)、岩波文庫(2010年)、角川ソフィア文庫(2017年)。
あらすじ

平城京の都の栄える頃のことである。彼岸の中日、二上山に日が落ちたとき中将姫は尊い.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}俤(おもかげ)びとの姿を見た。

千部写経の成就に導かれ、非業の死を遂げた大津皇子亡霊とまみえ、尊い俤びとと重なるその姿を蓮糸で曼荼羅に織り上げた姫は、さまよう魂を鎮め、自らも浄土へといざなわれた。
映画

2006年には、川本喜八郎により人形アニメーション映画化された。2006年2月11日公開。上映時間70分。
声の出演川本喜八郎と郎女の人形(2006年オタワ国際アニメーションフェスティバル

藤原南家の郎女宮沢りえ

大津皇子観世銕之丞

大伴家持榎木孝明

恵美押勝江守徹

當麻の語部の媼:黒柳徹子

身狭乳母:新道乃里子

魂乞をする村人の長老:三谷昇

大伯皇女:観世葉子

語り:岸田今日子

スタッフ

監督・脚本・人形:
川本喜八郎

製作:村山英世

プロデューサー:福間順子

撮影:田村実、伊丹邦彦

美術:工藤瑞樹

アニメーション:及川功一、森まさあきユーリー・ノルシュテイン(友情アニメーション)

音響効果:帆苅幸雄

音楽:廣瀬量平

照明:田村実、伊丹邦彦

人形:保坂純子

漫画

同名タイトルでのコミカライズ作品が、近藤ようこの作画で、月刊コミックビームの2015年1月号より連載[2]。また、企画展「折口信夫と『死者の書』」が2016年9月3日から10月10日にかけて國學院大學博物館でも開催された[3]。「THE BEST MANGA 2017 このマンガを読め!」では、第7位に選出された[4]
脚注^ 『初稿・死者の書』(安藤礼二編・解説、国書刊行会、2004年)を参照。
^ “メディア芸術祭大賞を受賞した近藤ようこ、「死者の書」をマンガ化した新連載”. コミックナタリー. (2014年12月25日). https://natalie.mu/comic/news/133630 2016年12月26日閲覧。 
^ コミックナタリー. (2016年8月15日). 近藤ようこの原画展示「折口信夫と『死者の書』」トークショーやサイン会も 2016年12月26日閲覧。 
^ “「このマンガを読め!」今年の1位はスケラッコ「盆の国」”. コミックナタリー. (2016年12月25日). https://natalie.mu/comic/news/214718 2016年12月26日閲覧。 

外部リンク

『死者の書 ――初稿版――』:新字旧仮名 - 青空文庫

『死者の書』:旧字旧仮名 - 青空文庫(釋迢空名義)

『死者の書』:旧字旧仮名 - 青空文庫

『死者の書』:新字新仮名 - 青空文庫


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