死がふたりを分かつまで
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この項目では、たかしげ宙・DOUBLE-Sの漫画について説明しています。2012年に公開された映画については「死ガ二人ヲワカツマデ…」をご覧ください。

死がふたりを分かつまで
ジャンルバイオレンスアクション
バトルアクション
漫画
原作・原案などたかしげ宙
作画DOUBLE-S
出版社スクウェア・エニックス
掲載誌ヤングガンガン
レーベルヤングガンガンコミックス
発表号2005年12号 - 2015年23号
発表期間2005年6月3日 - 2015年11月20日
巻数全26巻
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『死がふたりを分かつまで』(しがふたりをわかつまで)は、原作:たかしげ宙、作画:DOUBLE-Sによる日本漫画。『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2005年12号から2015年23号まで連載。単行本は全26巻。

物語中盤から、たかしげ宙原作の『ALCBANE』、七月鏡一原作の『JESUS 砂塵航路』ならびにその関連作とのクロスオーバー作品としてストーリーが展開されている。七月鏡一とのクロスオーバー企画となったきっかけは、ヒーロークロスラインに参加して得たノウハウ等を活用できないかと、たかしげから七月に持ちかけたことだったという[1]

連載終了後、本作品世界で展開される読み切り『エレメンツ・ネットワーク』(作画:衣谷遊)が『ヤングガンガン』2016年21号に掲載された。
あらすじ

的中率90パーセント以上という予知能力を持つ少女・遠山遥と、対犯罪者自警団「エレメンツ・ネットワーク」のエージェントで剣術の達人である盲目の青年・土方護。暴力団に拉致されていた遥は、隙を見て車内から繁華街へと逃げ出し、通りすがりの護に助けを求める。「死がふたりを分かつまで」という護衛期間を希望する遥に対し、成り行きで護衛を引き受けた護は暴力団を単身で一蹴。やがて2人は、ネットワークのサポートの下、自分たちを取り巻く裏社会の戦いに身を投じるようになる。
登場人物
エレメンツ・ネットワーク

犯罪被害者・遺族が集い、インターネットを通した匿名の情報交換と、実動員による「犯罪者狩り」を行う秘密自警団。様々な国籍の人間が集まった世界規模の組織だが、都市伝説的に名前が知られているのみで、その実態を知る者は極めて少ない。構成員からは資金や技術の提供も行われる。実働隊による殺人はタブー視されている。
チーム『ブレード』

護を中心とする実働部隊。ネットワーク内では、チームではなく護個人を指して『ブレード』と呼ぶこともある。敵からは、その戦い方から『サムライ』と呼ばれることもある。
土方 護(ひじかた まもる)
本作の主人公。ネットワーク実働隊の一員で、最新テクノロジーによって製作された
仕込み杖「断罪」を振るう古流剣術の達人。過去の負傷により視力を失っており、周囲に超音波を発しその音響データを網膜に投影する特殊サングラスによって視力を代替している。年齢は推定30歳前後。甘党で、遥のために買ったケーキを一番多く食べたこともある。無愛想な皮肉屋で、冷酷かつ狡猾な面もあるが、正義感は強い。「古流剣術の麒麟児」と評されるほどの剣術の才能を持つ一方で、稲葉に「剣鬼」と呼ばれ、自らを「一般社会不適格者」と称するほど剣術に対する思い入れが強く、常に実戦を意識して生活を送っている。そのため、剣を振るい自己を研鑽するための戦場を求め続けており、強敵に遭遇し自らが不利な戦況に陥っても、その度に嬉々として事態を受け入れている[2]。どんな場所でも睡眠をとることができる。剣術や任務に関する話題以外はほとんど口にしない一方、剣術に関する話題では饒舌な教え魔になり、教官としての指導力はワイズマンも「教え上手」と認めている。真壁派一刀流を始めとして、水鴎流示現流など数々の古流剣術の心得があり、五輪書などの古典にも精通している。実際の戦闘においては、剣術による近接戦闘を中心に、状況に応じて投げナイフ格闘技も用いる。野太刀の扱いにも長け、長巻も使いこなせる旨の発言をしているが、自身は打刀の扱いを最も得意とすると語っている。近接戦闘のエキスパートでなおかつ盲目であることから、爆発物が使われにくく、戦闘が接近戦になりやすい都市部で主に活動している。サングラスによる視覚補助がなくとも、ちょっとした空気の動きや殺気、地面へのわずかな衝撃などを察知することで敵の動きを捉えることができる。また、そうした優れた感覚の持ち主であるが故に、サングラスによる視覚補助がない時は敵との間合いを取ることが極端に難しくなり、より感覚に頼ることになるので相手への手加減(致命傷を避けるなど)ができなくなる。10歳前後の幼い頃、飲酒運転の暴走車に巻き込まれて両親を亡くし、祖父・勝之進に引き取られて直心影流の手ほどきを受けた後、真壁一志の弟子として真壁派一刀流を学ぶようになった。祖父の死後は真壁の内弟子となり、中学生の頃には、後にその内容を聞いた源田が驚愕するほど常軌を逸した稽古を積み続けていた[3]。この頃に両親を死に追いやった殺害犯の男が道端で泥酔しているのを目撃しており、その際に抱いた感情が彼を剣鬼の道に誘う二度目の転機となっていると思われる。青年に成長し真壁派一刀流の師範代となった後は、真壁を稽古中に死に追いやり、一時期暴力団を相手に喧嘩を売り歩いていた。その後、稲葉から噂を聞きつけた巽からスカウトを受け、ネットワークに参加。銃器の扱いを始めとする現代戦の訓練を受けた後、チェチェン共和国のTPC部隊壊滅任務に加わるが、その時の負傷により視力を失い、目から額にかけて傷痕が残る。この時のTPCとの交戦をきっかけに、TPCに対して嫌悪感と憎悪感を滲ませるようになった。このため、ジーザスが敵対する「24」がTPCに参加した際、ジーザスやイージスらと共に「24」壊滅に乗り出している。ネットワーク内では実力は高く評価されているものの、その経歴や、犯罪者に対する極端と言えるほど過激な姿勢、度を越して求道的な剣術への取り組み方のために、エージェントとしての存在を危険視する構成員も少なくない。遥を表の世界に戻すため後にネットワークを離脱、ジーニらと手を組んでザシド・トゥルスの暗殺を企て、漆黒部隊を率いてデュハナに潜入している。誘い出したザシドと相討ち覚悟の勝負を行うが、遥の介入で水入りとなる。ザシドが内通・叛逆者を集めた場に潜入し再び対峙、脳のスリップ現象を利用した技「時雨」によって勝利をおさめる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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