この項目では、歯を磨く道具について説明しています。近藤史恵の小説およびそれを原作とするテレビドラマについては「はぶらし」をご覧ください。
歯ブラシ
歯ブラシ(はブラシ、英: toothbrush)は、歯を磨くのに使用する小さなブラシである[1]。自然の歯あるいは入れ歯を磨くのに使う。歯茎や舌の洗浄にも使用される。漢字で表記する場合は「歯刷子」[1][2]。口腔衛生ケアに用いられる用具の一つ。密集した剛毛のヘッドで構成され、その上に歯磨剤を塗ることができ、口の届きにくい部分の清掃を容易にする柄に取り付けられている。
なお歯ブラシのみでは歯の表面の50%にしか届かないため、他の部位の歯垢を除去するために、別途デンタルフロスや歯間ブラシなどの歯間清掃用品の併用が、口腔ケアにおいては必要である[3]。
剛毛にはさまざまな硬さ、大きさ、形状がある。硬い毛の歯ブラシはエナメル質を損傷し、歯茎を刺激する可能性があるため、ほとんどの歯科医師は柔らかい歯ブラシの使用を推奨している[4]。
歯磨剤に含まれる一般的で効果的な成分の多くは、大量に飲み込むと有害であり、代わりに吐き出す必要がある。そのため、歯磨きはほとんどの場合、台所または浴室内の洗面器で行われ、その後歯ブラシを洗い流して残っている汚れを取り除き、その後細菌が繁殖(木製の歯ブラシの場合はカビも同様)する環境を避けるため、乾燥させる。
一部の歯ブラシに植物由来の柄があり、竹が使用されていることが多い。しかし、一般的にその他の歯ブラシは安価な合成樹脂で作られており、このようなブラシは重大な汚染源となる[5]。アメリカだけでも年間10億本以上の歯ブラシが最終処分場に捨てられている[6]。剛毛は一般的にナイロン(プラスチックのように生分解性ではないが、リサイクル可能な場合がある)または竹ビスコースで作られている。
種類
多面歯ブラシ上顎と下顎の歯のすべての面を同時に磨くことができる6面歯ブラシ。
360度歯ブラシのように先端が特殊な形状。このような多面歯ブラシを使用すると、素早く簡単に歯を磨くことができる。
電動歯ブラシ詳細は「電動歯ブラシ」を参照.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}回転式歯ブラシ(ブラウン)音波速歯ブラシ(Sonicare)超音波歯ブラシ(Megasonex)電動歯ブラシの種類電動歯ブラシヘッド各種
スイッチを入れるとモーターにより動作する「電動歯ブラシ」(電気歯ブラシ)[7]。
多方向電動歯ブラシは、通常の左右の歯磨き動作と手用歯ブラシと比較して、歯肉炎と歯垢の発生率を減らす可能性があることが発見されている。一方で、この種類の歯ブラシは手用歯ブラシよりも高価であり、環境に悪影響を与える傾向がある[8]。ほとんどの研究では、歯垢や歯肉炎の減少ではないにしても、少なくとも手磨きと同等の結果が報告されている[9]。加えて、タイマーと圧力センサーは、より効率的な洗浄を促進できる[10]。
電動歯ブラシは、その動きの速さに応じて、普通電動歯ブラシ、音波速歯ブラシ、または超音波歯ブラシに分類できる。