歩く死骸
The Walking Dead
ロビーカード(1936年)
監督マイケル・カーティス
脚本エワート・アダムソン
ピーター・ミルン
ロバート・ハーディ・アンドリュース
リリー・ヘイワード[1]
原案エワート・アダムソン
ジョセフ・フィールズ
『歩く死骸』(あるくしがい、The Walking Dead)は、1936年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画である。マイケル・カーティスが監督を務めた本作には、ボリス・カーロフが主演し、リカルド・コルテス(英語版)、エドマンド・グウェン、マーゲリット・チャーチル(英語版)、バートン・マクレーン(英語版)が共演した。本作はカーロフ演じる主人公のピアニストが濡れ衣を着せられて処刑された後、科学者によって蘇生する内容である。 弁護士のノーランたちは自分たちに不利な判決を下すショー判事の殺害を計画する。実行するのは殺し屋のトリガーらだが、自分たちに嫌疑のかからないよう、かつてショー判事によって服役したピアニストのジョン・エルマンを罠にかけ、濡れ衣を着せることにする。 殺人は実行され、エルマンは逮捕される。ノーマンがエルマンの弁護士を買って出るがもちろん有罪にするためで、エルマンの死刑が決まる。 実は、トリガーの犯行は死体蘇生を研究するボーマン博士である助手ジミーとナンシーによって目撃されていたものの、二人は脅されて黙っていた。エルマンの処刑の直前、二人は良心の呵責からワーナー検事に名乗り出るが、ノーランの妨害により、エルマンは処刑されてしまう。 ボーマン博士は無実とわかったエルマンの蘇生手術を引き受ける。生き返ったエルマンは、事件の記憶は失っていたものの、臨死体験で得た不思議な超能力により、犯人を見抜くことができた。 そして、エルマンは自分を死に追いやった5人を次々に訪れる。エルマンが手をくだすことなく、犯人たちは全員が自滅してゆく。 本作のエグゼクティブプロデューサーであるハル・B・ウォリスは、1935年8月16日に『歩く死骸』と題した6ページばかりのあらすじをプロダクションスーバーバイザーのルー・エデルマンに送ったと記している.[6]。原案を書いたのはエワート・アダムソンとジョセフ・フィールズ
あらすじ
キャスト
ジョン・エルマン:ボリス・カーロフ
ノーラン:リカルド・コルテス
エヴァン・ボーモン博士:エドマンド・グウェン
ナンシー:マーゲリット・チャーチル(英語版)
ジミー:ウォーレン・ハル
ローダー:バートン・マクレーン(英語版)
ワーナー検事:ヘンリー・オニール
ロジャー・ショー判事:ジョー・キング(英語版)
刑務所長:アディスン・リチャーズ(英語版)
ブラックストン:ポール・ハーヴェイ.(英語版)
メリット:ロバート・ストレンジ
トリガー・スミス:ジョー・ソーヤー(英語版)
ベッチャ:エディ・エイカフ(英語版)
スティーヴン・マーティン:ケネス・ハーラン
ローダーの執事:ミキ・モリタ
制作
エルマンとフランケンシュタインの怪物との類似は、発語だけでなく、ボーマン博士がエルマンを蘇生させるシーンにおいて、音楽が劇的に変わる点、脈動する機器、傾いたカメラアングル、「彼は生きている(He's alive)」という博士の台詞などにみられる。
撮影は1935年11月23日から12月にかけて、カリフォルニア州グリフィス・パーク(英語版)とワーナー・ブラザーズのスタジオで撮影された[1]。