武士道残酷物語
監督今井正
脚本鈴木尚之
依田義賢
製作大川博
出演者中村錦之助 (萬屋錦之介)
丘さとみ
三田佳子
森雅之
有馬稲子
音楽黛敏郎
撮影坪井誠
『武士道残酷物語』(ぶしどうざんこくものがたり)は、1963年(昭和38年)4月28日公開の日本映画である。東映製作・配給。監督は今井正、主演は中村錦之助 (萬屋錦之介)。モノクロ、シネマスコープ、123分。
原作は南條範夫の『被虐の系譜』(講談社刊)。戦国時代から現代まで残酷・非情な封建社会をある家の7代にまたがる系譜を通して描く。中村錦之助がその7代の役を力演した。題名は岡田茂の命名[2]。作品は第13回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した。第37回キネマ旬報ベスト・テン第5位。
造形を担当した大橋史典は、自身が担当したダミーの腕は血飛沫が出る描写で監督の今井が驚きの声をあげるほど真に迫ったものであったと述べている[3]。
スタッフ
監督:今井正
製作:大川博
企画:辻野公晴、小川貴也、本田延三郎
原作:南條範夫『被虐の系譜』
脚本:鈴木尚之、依田義賢
撮影:坪井誠
美術:川島泰三
音楽:黛敏郎
編集:宮本信太郎
助監督:山下耕作
キャスト
第一話(慶長15年-寛永)
飯倉次郎左衛門:中村錦之助 (萬屋錦之介)
堀式部少輔:東野英治郎
松平信綱:那須伸太朗
浅井嘉兵衛:徳大寺伸
家老:明石潮
家臣:青木義朗、中村錦司、長島隆一、和崎俊也
第二話(寛永15年)
飯倉佐治右衛門:中村錦之助 (萬屋錦之介)
佐治衛門の妻・やす:渡辺美佐子
下僕・吾平:織田政雄
下僕・六助:波多野博
堀式部少輔:東野英治郎
寺田武之進:片岡栄二郎
北沢弥左衛門(側用人):北竜二
第三話(元禄年間)
飯倉久太郎:中村錦之助 (萬屋錦之介)
久太郎の母・しげの:荒木道子
堀丹波守宗昌:森雅之
堀丹波守の妻:東恵美子
萩の方:岸田今日子
上月源左:香川良介
七三郎:沢村精四郎
家臣:鈴木金哉
第四話(天明3年)
飯倉修蔵:中村錦之助 (萬屋錦之介)
修蔵の妻・まき:有馬稲子