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正露丸(せいろがん)は医薬品であり、木クレオソート(別名日局クレオソート)を主成分とした胃腸薬(止瀉薬)である。旧称は『征露丸』。 日局木クレオソート(にっきょく・もくクレオソート)を主成分とする一般用医薬品。製造するメーカーや製品によって、多少の配合の違いがある。 「正露丸」の名称について大幸薬品が商標登録を申請(1954年)し、一度は登録されたが、その後、すでに普通名称化しているとして商標権無効の判決が1974年と2008年の二度にわたり最高裁で確定した。詳細は「#商標登録と審決取消請求事件」および「#不正競争行為差止等請求事件」を参照 現在、和泉薬品工業
概要
パッケージの色調・デザインは各メーカーともほぼ共通しており、多くはオレンジ色の箱で中央に赤字で「正露丸」と縦書きで、名称の上に各メーカー独自のロゴマークが付いている。マークは大幸薬品は喇叭マーク、和泉薬品工業は瓢箪マーク、本草は「本草」の字が入ったロゴマーク、キョクトウは打出小槌マークや堤太鼓マーク、日本薬剤は王冠マーク、など。この他にも多数ある。なお、日本医薬品製造のみ「征露丸」表記である。また、携帯用や糖衣錠などは「セイロガン」とカタカナ書きの物もある。
胃腸薬、保健常備薬、整腸剤、止瀉薬など、品目カテゴリは各メーカーによって差異がある。
CMソング大日本帝国陸軍の食事喇叭(1937年『陸軍喇叭譜』より)
大幸薬品が正露丸のCMで使っているラッパ曲[1]は、大日本帝国陸軍で信号ラッパを用いて伝達用に吹奏されていた「喇叭(らっぱ)譜・食事」である[2](通称・食事ラッパ[3])[注釈 1]。これは、自衛隊で用いられている須摩洋朔が作曲したラッパ曲「食事」[4]とは異なる。
商標法の改正によって従来登録が不可能だった「音」についても商標登録が可能となったことから、2015年4月1日に大幸薬品はCMで用いているラッパ曲を商標登録出願し[5]、2017年10月6日に登録された(第5985746号)[6]。 「効能」は以下の通りである。 第二次世界大戦前の日本では結核や虚弱体質などにも効果があるとされ、いわゆる万能薬として用いられていたようである[11]。 主成分である木クレオソートにアニサキスの活動を抑える効果があるとして、大幸薬品が2014年に特許を取得しているが[12][13][14]、薬機法上の効能としては認められていない[15]。2021年7月に「Open Journal of Pharmacology and Pharmacotherapeutics」に掲載された高知大学理工学部の研究によると、トリパンブルー染色液を用いた生死判定により、正露丸溶液にアニサキスの殺虫効果が確認された[16]。
性質
軟便、下痢、食あたり、水あたり、はき下し、くだり腹、消化不良による下痢[7]
おもに胃や腸の調子を整える
歯髄炎による虫歯の痛み大幸薬品社製の場合[8]。他の会社から販売している正露丸では効能として謳ってない場合もある[9][10]。