正距円筒図法
[Wikipedia|▼Menu]
正距円筒図法で作成された世界地図

正距円筒図法(せいきょえんとうずほう)は、地図投影法の一種である。緯線経線直角かつ等間隔に交差するので方眼図法・正方形図法とも呼ばれる。特に標準緯線を0°(赤道)に置いたものは plate carree と呼ばれることがある。
特徴

この図法は緯度・経度をそれぞれ地図の縦・横にそのまま読み替えた円筒図法で、標準緯線上と縦方向に関して正距である。標準緯線から離れると横方向に拡大されるため、面積角度は正しくない。GPSなどから得られた緯度・経度の情報を扱う場合、描画処理が簡単であることから、電子地図の図法として用いられることがある。

前述の横方向の拡大率は、赤道を1とすると、緯度 φ {\displaystyle \varphi } で 1 / cos ⁡ φ {\displaystyle 1/\cos \varphi } となる。

またplate carreeを縦方向にも 1 / cos ⁡ φ {\displaystyle 1/\cos \varphi } 倍することで正角図法にしたものがメルカトル図法であり、逆に縦方向に cos ⁡ φ {\displaystyle \cos \varphi } 倍して正積図法にしたものがランベルト正積円筒図法である。
投影式

地球半径 R {\displaystyle R} の球体とみなしたとき、正軸法における標準緯線を φ 0 {\displaystyle \varphi _{0}} と定めると、経度 λ {\displaystyle \lambda } 、緯度 φ {\displaystyle \varphi } が投影される正距円筒図法における地図上の点 x , y {\displaystyle x,\,y} は次式で与えられる。 x = R λ cos ⁡ φ 0 y = R φ {\displaystyle {\begin{aligned}x&=R\lambda \cos \varphi _{0}\\y&=R\varphi \\\end{aligned}}}

特に、plate carreeでは φ 0 = 0 {\displaystyle \varphi _{0}=0} であるので、 x = R λ y = R φ {\displaystyle {\begin{aligned}x&=R\lambda \\y&=R\varphi \\\end{aligned}}}

で表される。
関連項目

世界地図


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:4669 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef