正義のセ
[Wikipedia|▼Menu]

正義のセ
著者
阿川佐和子
イラスト荒井良二
発行日2013年2月28日
発行元角川書店
ジャンル小説
日本
言語日本語
形態四六判
ページ数288
公式サイトshoten.kadokawa.co.jp
コードISBN 978-4-04-110254-1
ISBN 978-4-04-101337-3文庫本

ウィキポータル 文学

[ ウィキデータ項目を編集 ]

テンプレートを表示

『正義のセ』(せいぎのセ)は、阿川佐和子による小説および小説のシリーズである。

2011年4月号から10月号に『小説 野性時代』に連載され、加筆・修正ののち2013年2月28日に角川書店から単行本が刊行された。

阿川が偶然、ゴルフで女性検事と出会ったことが、本作品の題材のきっかけになった[1]

2013年3月25日に続編となる『正義のセ 2』と『正義のセ 3』が、2015年7月2日に『負けるもんか 正義のセ』が発売されたのちに、それぞれ角川文庫版が発売された。

2018年4月期に日本テレビ系においてテレビドラマ化された。
あらすじ

東京下町の豆腐屋の娘・竹村凜々子は、小学校5年生の時の出来事がきっかけで検事になった。新任検事辞令交付式で知り合った、笹原順子と柴口朋美という友人もできた。

3か月間の研修のあと、さいたま地検で交通死亡事故を担当したり、水戸地検に2年勤めたあとの4年目には、神奈川県横浜市横浜地検で初めての暴力団事件や連続強姦事件を担当するなど奮闘する。その後、東京地検に1年、6年目には神戸地検尼崎支部に筆頭検事として赴任する。大学時代からの恋人との別れや、好きでもない同期の検事から言い寄られたり、友人のスキャンダルや仕事の失敗、妹の縁談や友人の裏切りなど様々な出来事を経て成長する。
登場人物
竹村家
竹村凜々子(たけむら りりこ)
誕生日は11月1日。生真面目で理不尽なことが許せない。何事にも一生懸命に取り組むが融通が利かない性格で、世間知らずな面もある。
竹村浩一(たけむら こういち)
凜々子の父。竹村豆腐店の2代目店主。元
高校球児で、巨人ファン。
竹村芳子(たけむら よしこ)
凜々子の母。浩一とともに豆腐店を切り盛りしている。
竹村温子(たけむら はるこ)
凜々子の6歳年下の妹。高校卒業後、竹村豆腐店を継ぐ。
竹村菊江(たけむら きくえ)
凜々子の祖母。
凜々子の同期の検事
笹原順子(ささはら じゅんこ)
高知出身でテレビ局に勤務後、30歳になってから検事になった。のちに、大阪の弁護士事務所で
ヤメ検弁護士
柴口朋美(しばぐち ともみ)
凜々子より1歳年上。食いしん坊なところがある。
神蔵守(かんぞう まもる)
凜々子に交際を申し込むが断り続けられている。
主人公の周辺人物
小林明日香(こばやし あすか)
小学校5年生の時に、秋田県から転校してきた凜々子の同級生。当時、新聞をよく読んでいたので物知りで、凜々子が29歳で再会した時は大和新聞の
記者
相原勉(あいはら つとむ)
横浜地検時の凜々子の相方の検察事務官。横浜の港の見える丘公園近くの洋館の2階に、5歳と3歳の息子・大輔と建太と、沖縄出身で元看護師の2歳年上の妻と住む。
大塚仁志(おおつか ひとし)
東京地検時の凜々子の2歳年上の先輩検事。
榎戸治(えのきど おさむ)
神戸地検尼崎支部時の凜々子の相方の検察事務官。
三上虎子(みかみ とらこ)
神戸地検尼崎支部時に凜々子が30歳で遭遇した時には110番担当の警察官で29歳。
青井文彦(あおい ふみひこ)
尼崎北署の知能犯係の刑事
富岡琢郎(とみおか たくろう)
通称はトミー。神蔵の友人。
後藤公一(ごとう こういち)
温子の交際相手。伊豆の老舗温泉旅館の御曹司。あだ名は「そら豆」。
書籍情報

正義のセ

2013年2月28日、
角川書店ISBN 978-4-04-110254-1 / 2016年8月25日、角川文庫ISBN 978-4-04-101337-3


正義のセ 2

2013年3月25日、角川書店、ISBN 978-4-04-110423-1 / 2017年1月25日、角川文庫、ISBN 978-4-04-101633-6


正義のセ 3

2013年3月25日、角川書店、ISBN 978-4-04-110443-9 / 2017年4月25日、角川文庫、ISBN 978-4-04-101634-3


負けるもんか 正義のセ

2015年7月2日、KADOKAWAISBN 978-4-04-102981-7 / 2017年9月23日、角川文庫、ISBN 978-4-04-106045-2


テレビドラマ

正義のセ
ジャンル
テレビドラマ
原作阿川佐和子
『正義のセ』シリーズ
脚本松田裕子
松本美弥子
梅田みか
山岡潤平
演出南雲聖一
明石広人
岩アマリエ
出演者吉高由里子
安田顕
三浦翔平
広瀬アリス
平埜生成
塚地武雅
宮崎美子
寺脇康文
生瀬勝久
エンディング福山雅治失敗学
製作
プロデューサー西憲彦(CP
加藤正俊
鈴木香織
制作日本テレビ

放送
音声形式解説放送
放送国・地域 日本
放送期間2018年4月11日 - 6月13日
放送時間水曜 22:00 - 23:00
放送枠水曜ドラマ (日本テレビ)
放送分60分
回数10
公式サイト
特記事項:
初回は10分拡大(22:00 - 23:10)。
テンプレートを表示

2018年4月11日から6月13日まで毎週水曜日22時 - 23時に、日本テレビ系の「水曜ドラマ」枠で放送された。主演は吉高由里子[2]

2020年7月23日からは毎週木曜8時にBS日テレで再放送されている。
キャスト
横浜地検港南支部
竹村凜々子
演 -
吉高由里子(幼少期:剣持桜)物語開始から港南支部に異動された2年目の検事。以前は大阪に1年間赴任していた。取り調べの際に感情移入しやすく、その度に相原から注意を受けることが多い。司法解剖や遺体のある現場が苦手。ドラマ版での設定は牡羊座。毎日、店で作られた豆乳を持って港南支部へ向かう。
相原勉
演 - 安田顕[3]凜々子の検察事務官。8年間の結婚生活を送っていたが離婚する。元妻と暮らしている娘・美菜をスマホの待ち受け画面にしている。鉄道マニアであり、自称プロレスマニア。凜々子に何かと振り回されることが多く、そのことを同僚の検察事務官たちにぼやいている。凜々子に忠告する時は、「老婆心ながら」を前置きすることが多い。
大塚仁志
演 - 三浦翔平凜々子の先輩検事[注 1]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:68 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef