正教会
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この項目では、ギリシャ正教とも呼ばれ、グルジア正教会日本正教会ブルガリア正教会ルーマニア正教会ロシア正教会等を含む正教会について説明しています。

非カルケドン派とも呼ばれるアルメニア使徒教会エチオピア正教会コプト正教会シリア正教会等については「非カルケドン派正教会」をご覧ください。

.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}キリスト教 > 東方教会 > 正教会聖アンドレイ・ルブリョフによるイコン至聖三者』。至聖三者三位一体の神)そのものは描けないが、至聖三者を象徴する三天使を描いたイコンであるとされる[1]。正教会において、教会は「ハリストス(キリスト)の体」として、また至聖三者の像(イメージ)として、両面から理解される[2][3][4]。教会とは何かを考えるのにあたり、正教では至聖三者についての言及は避けられない[5]アメリカ合衆国の正教会での聖体礼儀聖体機密はその重要性から機密の中の機密と呼ばれる[6][7][8]八端十字架スラヴ系の正教会でよく使われる十字。この十字のみならず、ギリシャ十字ラテン十字などの他の十字も正教会で使われる。

正教会(せいきょうかい、ギリシア語: Ορθ?δοξη Εκκλησ?α、ロシア語: Православие、英語: Orthodox Church)は、ギリシャ正教[9]もしくは東方正教会[10](とうほうせいきょうかい、Eastern Orthodox Church)とも呼ばれる、キリスト教の教会(教派)の一つ。

日本語の「正教」、英語名の"Orthodox"(オーソドックス)は、「正しい讃美」「正しい教え」を意味するギリシャ語のオルソドクシア "ορθοδοξ?α に由来する[9]。正教会は使徒継承を自認し、自身の歴史を1世紀初代教会にさかのぼるとしている[11]

なお「東方教会」が正教会を指している場合もある[9]

例外はあるものの、正教会の組織は国名もしくは地域名を冠した組織を各地に形成するのが基本である。コンスタンティノープル総主教庁アレクサンドリア総主教庁アンティオキア総主教庁エルサレム総主教庁ロシア正教会セルビア正教会ルーマニア正教会ブルガリア正教会グルジア正教会ギリシャ正教会日本正教会などは個別の組織名であって教会全体の名ではない。いずれの地域別の教会組織も、正教として同じ信仰を有している[12]。教会全体の名はあくまで正教会であり、「ロシア正教に改宗」「ルーマニア正教に改宗」といった表現は誤りである[13]

なお、アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)、シリア正教会コプト正教会エチオピア正教会なども同じく「正教会」を名乗りその正統性を自覚しているが、上に述べたギリシャ正教とも呼ばれる正教会とは4世紀頃に分離した別の系統に属する。英語ではこれらの教会は"Oriental Orthodox Church"とも呼ばれる。詳細は非カルケドン派正教会を参照。

東方正教会は、一国家(一民族)、一教会を原則としているが、ウクライナ正教会に関しては1686年からロシア正教会の管轄下にあった[要出典][14]
概要
正教会を指す対象

正教会とは、東方教会のうち、七つの全地公会議を承認し、ふつう、古代総主教庁のうちローマを除いた4総主教庁、すなわち(ギリシャ正教系の)コンスタンティノープル総主教庁アレクサンドリア総主教庁アンティオキア総主教庁エルサレム総主教庁キノニア(コミュニオン)関係にある諸教会をいう[15]
沿革・分布国別:正教徒の分布状況 .mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{}  主要宗教となっている地域 (75%以上が正教徒)   主要宗教となっている地域 (50% ? 75%)   少数派であるが重要な割合 (20% ? 50%)   少数派であるが重要な割合 (5% ? 20%)   少数派 (1% ? 5%)   1%以下の少数派であるが独立正教会の地位を得ているもの

成立期において地中海の沿岸東半分の地域を主な基盤とし、東ローマ帝国国教として発展したことから「東方正教会」の名もあるが、今日ではギリシャ東欧において優勢であるのみならず、世界の大陸すべてに信徒が分布する[注 1]。また、中東にも初代教会から継承される少なくない正教徒のコミュニティが存在する。

教会(教派)との関係については、「正教会と他の諸教会が『分裂』した」のではなく、「正教会から他の諸教会が離れて行った」と正教会は捉えている[10]西方教会には逆の観方ないし別の観方がある[16][注 2])。

20世紀に、正教会が盛んな地域である東欧に成立した共産主義政権弾圧を受けて大きな人的・物的・精神的被害を受けたが、共産主義政権の崩壊後に各地の正教会は復興しつつある。


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